『13月のゆうれい』
高野雀先生の漫画です。
女と男と女装男子(双子の弟)の三角関係、
というキャッチー?な言葉に誘われて読むと、
自分らしさと、
まわりからの“らしさ”という要求や願望の
せめぎ合いと合意と決別という
胸にぐいっと五指を捩じ込まれるようなお話で
びっくりします。
昨日アメブロでおススメした本です。
主人公のネリはごついファッションが好き。
でも自分が好きになる男たちはだいたい
かわいい服を着こなす子が好き。
私は私の恰好のままを好きになってほしい。
そんな葛藤を抱えるネリの前に、
自分そっくりの顔で、避けてきたフリルとリボンに包まれたひとを見かけます。
それはしばらく会っていない双子の弟のキリでした。
その後合コンでものすごくタイプの顔の男周防が酔い潰れ、彼の家に送る途中、彼の片想い中だという同棲相手が迎えにきます。
なんとその相手はさっき別れた弟のキリだったのでした。
というところから始まる漫画です。
再読だったのですが、
最初に読んだ時よりもずっと主人公のネリの気持ち、キリの気持ち、そして周防くんの気持が理解できたような気がします。
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