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「また 穴が空く」の解説のような


こちらは、
文芸会で発表したものの一つです。

今回のも、、、
いや、私の詩は大抵重たいものになりがちです。

逆に読んでくださっている方は、
読んでいて気持ちが重くならないのかな、
と思っています。


さて、この詩は、
文芸会でも説明したことをそのまま書いていこうと思います。


【大穴が空いた
 名前をなんとしてあげよう

 私に空いた穴
 いつも名前をつけている

 ふさがらないで
 大きく もっと大きく育っておいで

 私に似合いの様々な大穴
 可愛がって 淵を撫でる

 あなたをふさぐ大穴
 やっぱりその名を頂戴しよう】


誰かが亡くなると、
その人が特別親しくなくても胸に穴が空く感覚があります。

それはもちろん痛くて、苦しいものだけれど、
そこで感じる感覚はその人と知り合えたから私の中にあったもので、
私はその穴までも大切にしたいなぁ、と。

もう触れられない、
その人の代わりに、
私の中にいてください。
そんな気持ちで、私は私に空いた穴を大切にしています。

だから名前をつけようか。
それならあなたの名前で呼ばせてください。

そういう詩です。

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