「わたしの文章」の解説のような
文芸会の原稿をどうしようかな、、、と考えていて、
ふわりと文芸会に通い始めて一年になるんだなぁ、
そのなかで変わったことってなんだったかなぁ、
と考えてすっと出てきたのが一文目でした。
私は私の文章を知らなかった。
そう、
こんなに分かりにくい、伝わるのが難しいものだったとは。
でもそんな文章を面白がってくれるひとたちが、
奇跡のようにいてくれるおかげで私は私の文章がまた変化していくのを見つけられました。
文章って書くのはひとりなのですが、
ひとりでは変わっていきにくいなと実感しました。
ここまでひとりで書いてきて、それはそれでよかったし、
こうして今色んな人に書いたものを見てもらえて、
本当によかったなと思います。
【私は私の文章を知らなかった
私の中で
私の文章は
面白味が薄く
ありきたりの風景の連続で
どうにか整えて色を感じる程度の
文章だと思っていた
はじめて視ると疑問が浮かび
じっくり見つめてぼんやりと影が捕えられ
深みを覗いてやると やっと中心の輪郭を見る
そんな分かりにくいものだったとは
一切 横切りもしなかった
そういった私に
驚いた目
ひとの目に反射する
どんな世界が飛び込むのか
様々に揺らして
少しずつ この角度 この言葉と気づくこと
私は知らなかった
私は私の文章を
私のままで読んでいたこと
本物の客観を持つにはあまりに間の山は険しかった
私は知った
私の文章はもっと もっと面白くなる
私の目が 私の耳が 私の鼻が 増えていく
反響する瞳孔を通して深く
私の文章は
たしかに私と血を分け合い
そして私より遥か遠くへと
渡っていくことを知った】
なので、
まだまだこれから私の文章は変わっていけるなぁと思います。
そんな期待や感謝で書いた詩でした。