「空の手」の解説のような
空の色って、
毎日違うわけですが、
それをどうにか言葉に落としておきたくて、
こういう詩を書きます。
【そうっとさそいだされ
差し出した両の手は
白いから色を吸い上げる
青が溶けた
雲が混ざった
寒いより冷たい
軽くてさみしい
音はどこまでも通されて
もう帰りはあてにならない
あの空に
両手は染まった】
谷川俊太郎さんの【春に】という詩で出会った、
「あの空の青に手をひたしたい」という一文が私の中にいつまでも淡く光って存在しています。
私もあの空の青に手をひたしてみたい。
そんな気持ちが書かせた詩です。