「恋は」の解説のような
久しぶりに恋を書きたくなってしまった。
それだけの詩。
恋は愛とはまた別物の、
より狂暴さが純粋な、
そして罪悪感など抱く場所など空けない決意で突っ走るような無謀さがある、と思っています。
ある意味、物語りになりやすい。
そこが一番好きなところかもしれません。
【これを恋だと
君が言うから
この世界はとりかえしがつかない
そして とりかえがきかない
音階を昇る
これは病だと
摘み上げて眉を顰めてさえくれたなら
私の身内の激しい渦を
つよい月夜に放り込み
最大の明るさで沈めてしまうのに
この恋を
君が名付けてくれた為に
葉は枯れ落ち 埋められた路地で
私は雨と成り
その足首を掴む泥濘に生まれ変わる
花は咲きますように
私を失い白い雲は
空を明るく生きて
君の中に等しくあった
ただ雨の日の記憶として私を閉じて欲しい】
果たして自分は恋をしたことがあるだろうか?
と考えるけれど、
おそらくほぼ段差無く愛情に移行してきたように思う。
好きでも嫌いでも恋でも、
結局は同じ丸の中に放り込んで見つめている気がする。
そんな私の書く恋の詩は果たして恋の詩になっているのかしら。