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泣いた、泣いた

涙が溢れてどうしようもないときは、
もう諦めてどんどん泣く。
誰に見られてもしたこっちゃない。
かわいそうな、かわいそうな、
私の記憶を抱きしめる。

助けられなかったとか、
もう少し早く気が付いていたらとか、
もしもの数は稼ぎに稼いだ。

ずっと泣いてきて、
これからもずっと泣いていく。
泣きながら生きていく。

あなた、
あなた、
あなたがた、
どうか、そこで胸を痛めて時々私を慰めて。
私は生きているから、頑張っているねと心を送って。

私は泣きながら、
泣き腫らした顔で夕飯を考えてる。
あなたがいない明日のためのご飯を食べる。

どうか口惜しがって。
私と生きてたらって、
ちょっとくらいでいいから。
私と生きてみてもよかったかもな、って。
笑ってほしい。

そんなこと、
全部吹っ飛ぶあの頃を胸に浮かべて分かっているから。

嘘でいいから。

いつか、
そう思えるように生きている私を見せるから。

ほんの少しだけ、
私と生きた未来を、重ねてください。

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