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この日に触れる

今日も今日とて、
絵本カフェくうねるんに行ってきました。

二日続けでお邪魔したのには理由がありまして、
今日は、
店主のこっこさんが『はだしのゲン』の紙芝居をしてくださるという日でした。


原子爆弾が広島に落とされたこの日に、
この物語に触れることができて、
ほんとうにありがたかったです。

いつもいつも世界の戦場に思いを馳せることは難しいです。
でもこうして、この時間だけは、
誰かが血を流すように、
自分の内側を抉り出すように、
残してくれたものを全身で受け取るということは、
少しだけ、
目にはもう見えない何かを慰めることになるのではないかなと思います。

1から3(紙芝居って数え方なんて言うんでしょう?)をこっこさんが演じて下さったのですが、
もう本当に熱演で、
涙を堪え切れませんでした。

本職の方のような、熱演でした。

『はだしのゲン』は中学で映画を観た以来で、
この作品と、
『火垂るの墓』だけは自分から見ようとは動けない作品です。

なので、この日に、
こうして触れる機会を作ってくださって、
心から感謝でした。


紙芝居は30分ほどで終わったのですが、
今回もまた他のお客さんとお喋りをしたり、
置かれている絵本を読ませ貰ったりで、
結局4時過ぎまでお邪魔してしまいました。

こっこさんのつくってくれているお店の雰囲気が長居させてくれるんだろうなぁ。。。

今回読ませてもらった絵本は、こちら。

月の魔法でクジラも赤ちゃんも浮かび上がる!
不思議な物語に、
自分の内側も浮き上がるような気がしました。
遥か昔に出会ったくらげとほうき星の、
時間を超越して届く素直な気持ちの物語。
めっちゃ良かったです!
ここは私の好きなスペース。
たいていこっこさんとお話したくて真ん中の席に座ってしまいます笑
ぱらぱらとめくっただけなのですが、
文も絵もすごくいい!!
これはミヒャエル・エンデの『鏡のなかの鏡』を読んでからもう一回ちゃんと出会おう!
と誓いました。
一枚の鏡合わせの絵と、一文でこんな濃密な世界が描けるなんて!

紙芝居が終わってからいらっしゃったお客さんとも少しお話をしたのですが、その方は怖い話がとってもお好きなのだとか!
それはいいですね!と割り込んで話をきいたのですが、
今度お店で怖い話をするイベントをしよう!という計画が、、、
是非参加しよう、と思って言います。

『ほらほら、ホラーな会』って、可愛すぎるネーミングだと思いません?
めっちゃ好き。
そしてこっこさん、このガラスに書くのとってもお上手なんですよね。
字もやさしくて。
こんなところにも才能が、、、

9日には『はだしのゲン』の4と5の紙芝居を演じて下さるのだそう。

またお邪魔します。





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