文章を吸収する
今日はお待ちかねの文芸会。
この前の休みに6時間かけてこねくり回した文章。
読む練習もしたのに、
何故か出発の2時間前に「やっぱり書き直そう」と
思い立ってしまって、自分で「おい!」とつっこみ。
結局出かける15分前になんとか形になった原稿を持って、急いで向かいました。
今日は新しい人もいて、
賑やかさが増したような気がしました。
まず最初に発表となったのは、
ここを紹介してくれたカイさん。
この前書いたお店の店主さんの書いた詩と、
ご自身の詩を今回は発表されていました。
(そのnoteはこちら ↓ )
店主さんの人柄がつたわる、
子供さんへの目線を描かれたやさしい詩でした。
カイさんの詩は、
まさかの一行ごとにタロットをひいて、その絵柄や意味に沿って書かれた詩で、発想にまず驚き、そしてそんなふうにして重ねた言葉が、ひとつの詩になっていることにも面白味を感じました。
2番目に私が発表。
正直、私、3回続けて空気重くしちゃってるな、と思うものを書いてしまっていました、ちょっと反省しています。
最初はこんな内容じゃなかったのに、、、
休みの日は手を変え品を変え、サイトを渡り歩き、感想・レビューから日記的なもの、一次創作、詩、そして二次創作まで書き物リレーしてます、みたいなことを書こうと思っていたのに、どう転んだら「私の生命線は書くことに伸ばされた」になるんだ、、、
重いし、感想言いにくいよ!
初対面の人はびっくりよ!
と心のなかで謝っていました。
でも、みなさん、一生懸命受け止めて感想を話してくださって嬉しかったです。
3番目に発表だった方が、
ちょっとした手違いで原稿が手元になく、
今日初参加の方との意外な接点を話して次へバトンがわたりました。
4番目の丘さん(筆名なのだとか!最初、この方の呼ばれるときの名前と原稿の名前が違っていて混乱しました笑 でも、とってもご本人にぴったりな筆名です)は、おっちょこちょいなご自身のエピソードを披露されていました。仕事中に夫から「お弁当を忘れた」とメールがきて、
これでもか!と辛辣な言葉を頭のなかで並べたのに、
昼食時に自分のお弁当を開けるとまさかの二つ並べたお弁当箱の両方が白いご飯で、夫さんの忘れた方にはおかずが二つ入っていることに気付きます。
とっても軽妙で、言葉の選び方がいい具合に辛辣で、読み終えて周りの人が順々に感想を言い始めても笑いがくつくつとおさまらず、ちょっと涙が出ました。こんなエッセイを書いてみたいものです。
5番目は大西さん。
前回書かれていた、公園の桜の木の下で起こった不思議なできごとを書いたファンタジー小説の続編で、この方は本当に平易な文章なのに映像的で、茶目っ気があって、お腹をくすぐられているようなやさしさが滲んでいて、読んでいてとても面白いものを書かれます。
今回の続編は、前回の物語を伏線に、それを回収するもので、丘さんのエッセイで笑い泣きした私は、感動でまたもや涙がちょっと浮かんでしまいました。
誰に知られることもない、誰もこの祝福のようなできごとを知らない、そんな巡り合わせを目撃する物語が私は好きです。
6番目は初参加の方で、800字という制約のなか、ショートショートを書かれていました。
中国に出張が決まった主人公は、前任者と引継ぎをかねて一度中国へ。
そこでここもそう悪い場所じゃないな、と思い始める。
前任者は、主人公に「よかったらここに住んでくれないか。すべて置いていくつもりだから」と話します。
住むところを探さなくていいし、家具などを置いていってくれるなんて有難いと、その申し出を受けた主人公。
そして彼はしばらくして中国へと旅立つのですが、
その日の夜、渡された鍵で家に入ると中から女性の声で「おかえりなさい」と聞こえる。
というお話で、ホラーでもコメディでも、読みたいようにという終わり方で(でももちろん正解は書いた人にある)私は最初読んでいて、読み手の人が裏声で「おかえりなさい~」と読むのにぎょっとして「え?前任者さん、女になって残ってたの?!」なんて頓珍漢な読み方をしてしまいました笑
こんな短さでオチをつけるなんて!
私も挑戦してみよう、、、いつか、と思いました。
7番目の方も初参加で、
昨日急ぎで文章を書いてこられたのだとか。
歴史がお好きな方で、
姫路から「西国街道」を歩くイベントに参加しませんかと誘われ、
歩くことになった一日を書かれていました。
ほんわりした文章で、今回は歩くことに精いっぱいで景色などが見られなかったというのを現わされているかのように、歴史街道の描写がないのが面白かったです。また次も参加されるとのことなので、これから風景描写などが描き込まれて行って、歴史知識なども入って来たらもっと面白いなぁと楽しみになりました。
最後は、この文芸会の発案者の近田さん。
前に発表したとき、詩の引用が多すぎると指摘されていたものを、
引用部分を削っての再発表でした。
築50年のお家の外装を頼まれ、その塗装会社の社長さんの人柄の面白さ、施工が終わり、ネットが外された我が家、やはり新築のようにとはいかない様子に、まあけれどこれもまたいいものか、としみじみする、という感じのエッセイで、今回は東山魁夷の言葉が短く引用されていました。
私は好きだったのですが、みなさん近田さんには厳しいようで笑
きっと近田さんのお人柄がそうさせるのだろうな、
という笑いが起こるような感想でした。
朝の10時から12時までの2時間、ひたすら人の作品を読み、感想を言いあうという時間。
回を重ねるごとに、楽しさが増しているように思います。
帰ってきてぐったりしてしまうくらい、
みなさんの文章を吸収して、体が水浸しのスポンジのようでした。
ああ、いい疲れだな。
もうどうにも動けなくて、よだれを垂らして久々に昼寝をしました笑
起き抜けに読んだ「ふたりは きょうも」がとってもよくて、
目が覚めてもっと本を読もうかと思っていたけれど、
noteを書くことに。
そしてこの前の投稿へ続きます。
さて、次はまた5月の第2土曜日です。
テーマは『5月』。
今度こそ、軽やかなものを書きたい、と意気込んでいるのですが、
さてさて、どうなることやら、、、