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「いのり」の解説のような

唐突に、
祈りたいときが来ます。

どうしようもなく、
体がそのように動くときが。

そのときの私の状態?
流れ?を書いてみたくなって書いた詩です。


【ただ、祈りたいときがくる
 目を閉じ
 手を合わせて
 そして呼吸だけを回す

 そこでは言葉が小さくなり
 影は失われていく
 体の微細な震えだけが
 呼吸と共走していく

 そうして私に満ちていくものは
 正しい時間
 区切られることのない
 永々を遠々へと
 流れを通す

 一段深く整えて
 やがて
 手をほどく

 祈りが去っていくのを背中に
 私は言葉のあらゆる意識の揺れも感知する藻に転じ
 現世と全ての境に浮かぶ】


世界と繋がるような、
自分が薄く薄くなって、色を失くすような、
そういう体感が得られるものが私にとっての「祈り」です。

そんな状態の詩でした。

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