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具体的な話ほど伝わらない理由

マレーシアで飲食店をやったり、格闘技でファイトマネーをもらえるようになったりと、様々な夢を叶えて来た分、辛い挫折も数えきれないほど味わってきた。その挫折の大きな理由の一つが「相手に自分のイメージが伝わらない」ということだった。

夢を実現させるためには仲間が必要で、仲間を作るためには自分のイメージを伝えないといけない。しかし今までの挫折で味わったのは、人を説得するときはなるべく具体的な話は最初にしないことを意識したほうがいいということ。

たとえば「大きな砂場を作りたい!」という夢を持っていた場合、「大きな砂場を作りたいんです!大人が30人入れるぐらいで、砂は白くて、バケツとかも置いてあって、、、!」と説明する人が大半だ。

早く伝えたい気持ちはわかるけど、これだと「いいじゃん!がんばって!」と応援だけされるだけで終わるし、実際こういうケースをたくさん見てきた。(僕もこれで失敗した経験あり)

それよりも「自己表現したい人って実はけっこういるんじゃないかっておもってて、、」から入った方が、「(たしかに私もアートとか音楽に興味があるし、自己表現したい)」と思ってもらいやすく、共感と理解を作れる。

自己表現をすると人の幸福度って上がるんですよ、逆にしていないと不幸になります。自己表現を出来ていない大人のために、自由に創作できる場所って必要だと思いません?」

ここまで読んであなたはきっとすでに共感しているはず。そしてここで追い打ち。

「そういう人たちのために、実際に手を動かして創作できる場所を作りたいんです。キャパ30人ぐらいの大きな砂場を一緒に作りませんか?」

ズキューーン。(ハートを撃ち抜かれた音)

「はい♡」

※こちらは営業と恋愛にも応用可


スティーブ・ジョブズがペプシの社長ジョン・スカリーを口説いたときに言った言葉も同じ方法を使っている。

残りの一生を砂糖水を売って過ごしたいか、それとも世界を変えるチャンスを手にしたいか

「世界を変えるチャンス」は具体からかなり離れていて、『抽象的』に話すことで説得に成功している。

人は抽象的な表現から説明されると、自分の知識とリンクできるので共感と理解がしやすくなる。例えばいきなり「大きな砂場を作りたい」と言われてもその人がどんな砂場をイメージしてるかわかりにくい。

それよりも、『幸福度が上がる場所→自己表現できる場所→創作できる場所→手を動かして創作できる場所→大きな砂場』とゆっくり具体的にしていくほうがイメージが伝わりやすくなる。

お試しあれ。







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山田あきと
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