流行りに乗って買った鍋まだ使ってる?タジンの本場はモロッコ!
一時期日本でとても流行したタジン鍋。みなさんは当時の流行に乗って買いましたか?買ったと言う方は、その鍋まだ使ってますか?
タジン鍋とは一体何?
調べてみると、タジン鍋が流行ったのは2010年だそうです。もう13年も経つのですね。使っていなくて物置にしまってあるのなら、非常にもったいないです。
名前は覚えてるけど、どんな形か覚えてないですか?円錐の蓋のあの鍋ですよ。
結構大きくて、扱いに困ったことを思い出しましたか?家の物置で見たことありますか?
管理人が滞在しているモロッコはタジン鍋発祥の地です。今回は本場モロッコ人が作るタジン料理をご紹介します。
タジンは家庭でも、店でもメジャーな料理
タジンとは煮込み料理のことで、使用される具材には様々なものがあります。野菜を基本に鶏肉や牛肉、各種ひき肉や魚、それにクスクスなどを使用しています。独自の具材を使用した、バリエーションに富む料理と言えます。
家庭料理のタジン
カサブランカの宿に滞在していた時、ホストが管理人の歓迎会としてタジンを振舞ってくれることになりました。19時から調理を開始して、完成したのは20時半過ぎです。蒸し料理だけあってかなり時間がかかるメニューです。そんなお預け状態で提供されたタジンがこちらです。
インゲン、豆、ジャガイモ、オリーブそして牛肉が入っています。味付けは塩とオリーブオイルのみです。チュニジア料理のように、辛い調味料は一切入っていません。円盤形のパンにタジンのソースを付けて食べるのがモロッコ流だそうです。
辛くなく、優しい素朴な味付け。タジンを食べる手が止まりません。あっという間に料理はすべてなくなってしまいました。栄養バランスもいい、非常においしい食事でした。
モロッコ伝統のタジン家庭料理バージョンを食べることができたのはとても幸運でした。ホテルに滞在していたらこうはいきませんでした。
飲食店のタジン
カサブランカから移動し、タンジェというモロッコ最北部の街に移動しました。そこでタンジェに住むモロッコ人の友人に、タジンを振舞うレストランに連れて行ってもらいました。
ケブダニ(Kebdani Restaurant)という、タンジェの旧市街でも評判のレストランです。
付け合わせに食べ放題のパン、塩漬けのオリーブとレンズ豆の煮込みが付いてくるのがうれしいです。管理人は牛肉のタジンを注文しました。数十分後に提供されたタジンがこちらです。
グツグツの状態で提供されました。野菜がゴロゴロ入っています。パッと見肉が見えなかったので注文が間違って伝わっちゃったかなと思いましたが、ちゃんと牛肉は野菜の山の下に入っていました。このタジンも優しい塩味です。食べ始めたときにはあまり空腹ではなかったのですが、とてもおいしくて難なく完食できました。
親切な人たちのおかげで、モロッコで家庭料理、飲食店両方のタジンを食べることができました。
チュニジアのタジン
同じマグレブ諸国であるチュニジアにも、実はタジン料理は存在します。ですが位置づけがちょっと違います。モロッコのタジンは腕によりをかけて作る伝統料理なのに対して、チュニジアのタジンは昨夜の残りを再利用した食べ物という位置づけのようです。
「昨夜の夕飯で残ったおかずをタジン鍋で温め、最後に卵で閉じて朝食に食べる」
電子レンジみたいな活用方法なのでしょうか?これはこれで食べてみたかった気もします。管理人がチュニジアで滞在していた一般家庭にはタジン鍋がなかったので、この料理は食べられませんでした。もしチュニジアを再訪することがあればぜひ食してみたいものです。
まとめ
モロッコのタジンは家庭、飲食店の数だけバラエティに富んだ料理です。店先にタジン鍋がこれでもかと言わんばかりに並べてあるところも結構あります。タジンはモロッコ国民にとって切っても切れない存在なのでしょう。
この投稿を読んでタジン鍋を物置から引っ張り出したくなったそこのあなた。ぜひタジンを作ってみてください。タジンを使用する際の注意点として、使用前にタジンを充分水に浸しておく必要があるようです。素材本来の水分のみを使って調理するタジンは、鍋自体がとても乾燥しているようです。タジンの材質が陶器である場合は、使用前に水分を充分含ませてから使うことを忘れないでください。数年ぶりに引っ張り出したタジン鍋は乾燥しまくっていて、非常にひび割れやすくなっていると思いますので。
今回の投稿が、物置の肥しとなっていたタジン鍋を再活用するきっかけになれば幸いです。
それではまた!
よろしければブログもご訪問ください。
流行りに乗って買った鍋まだ使ってる?タジンの本場はモロッコ! - 日本人いない場所 (nihonjin-inai-basyo.com)
ブログの方は適宜更新や修正をしております。