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マリオカートシリーズで一番やりこんだのは「マリオカート64」かな

レースゲームをプレイしたことのある人ならばおそらく、一度はプレイしたことのあるゲームシリーズが「マリオカートシリーズ」だと思います。
スーパーファミコンの「スーパーマリオカート」から始まり、NINTENDO64の「マリオカート64」、ゲームキューブやWiiなどの据置型ハードでも作られました。そしてついに、DSからSwitchまでの携帯型ハードにも進出しました。時代にして約30年、ユーザーに愛されてきた人気シリーズであります。
昭和末期生まれの私はDS以降のマリオカートシリーズはプレイしたことがなく、熱中したのはゲームキューブの「マリオカートダブルダッシュ!!」くらいまでです。その中でも最もやりこんだのは「マリオカート64」です。スーファミの「スーパーマリオカート」も好きだったのですが、データがすぐ消えてしまうため熱量はいまいちです。
今回の記事では、人生で最もやりこんだマリオカートシリーズの「マリオカート64」について書いていきます。


マリオカート64

1996年12月に発売された、NINTENDO64の初期を代表する作品です。8台でレースする「マリオGP」を筆頭に、4人までプレイできる「VS」と「バトル」、1人でプレイする「タイムアタック」と、やりこみ要素満載の熱い作品です。今回書いていくのは、「タイムアタック」に関する話題です。

タイムアタックとは

プレイヤー1台のみでコースを3周し、最速タイムに挑戦するモードです。コース上の障害物はマリオGPと同様で、一時的に最高速が出せる「キノコ」を3個まで使うことができます。ショートカットできるコースもあり、他のレースゲームとは一線を画すモードとなっています。
※ここに記載している「任天堂公式タイム」とは、「電撃攻略王 マリオカート64完全攻略ガイド」という攻略本に記載されている最速タイムです。1997年1月10日時点のものなので、悪しからず。
写真は私が実機(NINTENDO64)で出したベストレコードです。一度もデータは消えていないため、発売当時からの歴代記録になります。

各コースの歴代記録


ルイージサーキット
任天堂公式タイム:01’42’’98
直線とカーブのみで構成された、非常にシンプルなコースです。最短距離を走り続けるライン取りと、最高速に達する「ミニターボ」を駆使して最速タイムを目指します。
ショートカットはなく、純粋にドライビングテクニックのみが試されるコースです。キノコを毎周1個ずつ使うか、どこかの周で3個一気に使うかはあなた次第です。

なんとか任天堂公式タイムを切ることができました。シンプルなコースだけに、タイムを詰めるのは相当厳しかったです。

モ~モ~ファーム
任天堂公式タイム:01’18’’70
アップダウンの激しいショートコースです。基本的に内側を走り続けるのが理想ですが、このベストラインには障害物の「チョロプー」が多数配置されています。一定のタイミングで顔を出す「チョロプー」に当たらず走り抜けられるかが鍵となりますので、若干の運要素もあるコースです。

任天堂公式タイムに1秒以上も及びません。どうやってこんなタイムを叩き出したのでしょうか?

ノコノコビーチ
任天堂公式タイム:01’28’’27
砂地を走るため、全体的にスピードが乗らないコースです。ときどき設置されている「ヤシの木」や「カニ」に当たらないよう注意する必要があります。
このコースには有名すぎるショートカットが設定されています。ジャンプ台を使って上手くジャンプすると、トンネルの中を抜けて大幅にショートカットできます。

任天堂公式タイムはなんとか切れました。ショートカットが100%成功するようになることが重要です。

カラカラさばく
任天堂公式タイム:01’51’’90
このコース最大の障害物は「爆走機関車」です。カート用コースと別の軌道を周回しており、通過タイミングによっては避けられないこともある厳しい障害物です。キノコを使うなどして強引にタイミングを変え、通過するしかありません。

任天堂公式タイムにどうしても及びません。障害物のタイミングに注意しつつ、純粋なドライビングテクニックでミスをしない集中力が必要とされます。

キノピオハイウェイ
任天堂公式タイム:02’38’’59
このコース最大の障害物は「他の走行車両」です。カート用コースと同じ軌道をそれぞれの速度で周回しており、タイミングによってはすべての車線をふさぐこともある厳しい障害物です。それでも左車線は比較的通行量が少ないため、そちらを走るようにしましょう。

任天堂公式タイムは切れました。障害物のタイミングに注意しつつ、純粋なドライビングテクニックでミスをしない集中力が必要とされます。

フラッペスノーランド
任天堂公式タイム:01’49’’14
次から次へと迫りくるカーブ、ちりばめられた障害物の「雪だるま」をいかに攻略するかがこのコースの鍵となります。といっても「雪だるま」は動かないので、ベストラインを走りさえすれば避けるのは難しくありません。

任天堂公式タイムは切れました。カーブの順番を頭に叩きこみ、無意識状態でも運転できるくらいになれば好タイムが望めます。

チョコマウンテン
任天堂公式タイム:01’46’’84
厳しいカーブの連続に激しいアップダウン、そして落ちてくる岩に阻まれる難コースです。高低差が激しいため、ベストラインを取ることすら容易ではありません。
また、このコースにも有名なショートカットが設定されています。コース中盤の石垣のあるポイントでうまくジャンプできると、岩が落ちてくるポイントを過ぎた地点に進めます。しかし、ジャンプのタイミングがとてもシビアです。

任天堂公式タイムはおそらく、ショートカットを利用しない正規のルートを走ったものと思われます。私も3周続けて成功したことがないため、このコースはまだタイム短縮できる可能性があります。根気よくチャレンジする気力はありませんが…。

マリオサーキット
任天堂公式タイム:01’17’’57
ルイージサーキットよりもカーブが厳しい、テクニカルなコースです。ミニターボの回数にこだわるか、ベストライン取りにこだわるかの難しい選択が迫られます。
このコースにも、有名すぎるショートカットが設定されています。コース中盤の山に登り、坂の途中からキノコを使ってダッシュし、タイミングよくジャンプをしてコース中心にある壁を飛び越えるというものです。しかしタイミングがとても難しいです。

任天堂公式タイムは、ショートカットを利用しない正規のルートを走ったものと思われます。私も3周続けて成功したことがほとんどないため、安定して走ることができません。昔見たテレビ番組の記録では、0分55秒台でゴールした猛者もいた気がしますが…。私ではおそらく1分を切ることもできない、途方もない記録です。

ワリオスタジアム
任天堂公式タイム:03’55’’90
アップダウンが激しく、とにかく1周が長いコースです。凹凸の少ないベストラインを取れるかが鍵になります。
このコースにも有名なショートカットが設定されています。スタート直後の凹凸を利用して左の壁を飛び越えるというものです。これを1回成功させるだけでも相当なショートカットになるのですが、そのままゴールラインの後ろに向かってもう一度壁を飛び越えることもできます。

任天堂公式タイムは、ショートカットを利用しない正規のルートを走ったものと思われます。私のベストレコードは3周続けて2回のショートカットをして出したものですが、ノーミスではなく何回かやり直しを経て出したタイムです。もしノーミスで3周とも成功できたら、0分20秒を切ることも夢ではないと思いますが…。成功率が低く、ベストのジャンプ地点を発見できていない私ではおそらく無理でしょう。夢のような記録です。

シャーベットランド
任天堂公式タイム:01’49’’28
厳しいカーブの連続と、不規則に動く障害物「ペンギン」が潜む難コースです。コースの内側にはクレバスが設置されていて、タイムを削ろうとして失敗すれば容赦なく池に落ちるという大幅なタイムロスが待っています。

任天堂公式タイムは切れました。カーブの順番を頭に叩きこみ、「ペンギン」にぶつからないタイミングを覚え、クレバスジャンプを欲張りすぎなければ好タイムが望めます。

ピーチサーキット
任天堂公式タイム:02’33’’52
コース中盤にある大きなジャンプ台が特徴のテクニカルサーキットです。続くジャンプ台後の連続するカーブも難所です。ちなみにジャンプ台直後に右の道に行くと、表彰式に使われるピーチ城前に辿り着けます。

任天堂公式タイムは切れました。ジャンプ台の着地時に大きくバウンドしないことと、その後の連続カーブの攻略が鍵です。

クッパキャッスル
任天堂公式タイム:02’04’’02
息をつかせぬ連続直角カーブと、攻防両方に定評のある障害物「ドッスン」が行く手を阻む難コースです。この「ドッスン」にはぶつかっても踏まれてもタイムロスが発生し、しかもタイミングによってはコースを完全にふさぐという、マリオカート64内で最強最悪の障害物です。

任天堂公式タイムは切れました。「ドッスン」にぶつからないように進めれば好タイムが狙える、運が大きくからむ障害物競走のようなコースです。

ドンキージャングルパーク
任天堂公式タイム:01’58’’34
連続カーブに激しい高低差、おまけに任意のコース取りも可能なジャンプ台がある、とてもテクニカルなコースです。コース外にはみ出してしまった時にぶつかってくる「石つぶて」はプレイヤーをコースに押し戻してくれるので、障害物というより味方と言えます。
ここにはバグを利用したショートカットがあります。ゴール直前に抜けるトンネル内で、ある場所にぶつかるとなぜか異次元の水面に落ちるポイントがあります。そこに落ちてから復帰すると、1周回ってきたようにカウントされる場合があります。

任天堂公式タイムはバグを利用しない正規のルートを走ったものと思われます。私のベストレコードはバグショートカットを利用したものですが、3周続けて利用できたことはありません。もっと短縮するにはバグを利用するしかなく、短縮したとしても胸を張れない記録になります。

ヨッシーバレー
任天堂公式タイム:01’38’’44
無数にあるルート、容赦なく谷底に落ちるコースレイアウト。それと動く障害物「ハリマンネン」と「ヨッシーの卵」に阻まれる難コースです。「ハリマンネン」がいないルートも選択できますが、最短ルートとなると「ハリマンネン」がいるルートを通るしかありません。
また、このコースにも有名なショートカットが設定されています。中盤1段下がった場所に飛び移れるポイントがありますが、3周続けて成功させるには集中力を必要とします。

任天堂公式タイムはなんとか切れました。任天堂公式タイムもおそらく、ショートカットを利用したタイムであると思われます。「ハリマンネン」が邪魔する最短コースを3周続けて走れればさらなる短縮が狙えるかもしれませんが、集中力が続きません…。

ヒュ~ドロいけ
任天堂公式タイム:01’52’’49
欄干がない場所が多く、油断するとすぐに落下してしまう難コースです。障害物「コウモリ」は避けられないので、あまり気にする必要はありません。

任天堂公式タイムはなんとか切れました。必要に応じて内側をジャンプしながらタイムを削っていってください。

レインボーロード
任天堂公式タイム:04’05’’88
マリオカート64での最長コースです。両側がしっかり欄干で覆われているため、ジャンプしなければ落ちることはありません。障害物の「ワンワン」が左右に動きながら逆走してくるため、避けるタイミングを測る必要があります。
ここにも超有名なショートカットが設定されています。スタート直後の下り坂で左側に向かってジャンプすると、大幅にコースを短縮できます。しかしジャンプのタイミングは難しく、着地できても大バウンドして落ちてしまうことがあります。なかなか成功率が100%にならないショートカットです。

任天堂公式タイムはなんとか切れました。任天堂公式タイムもおそらく、ショートカットを利用したタイムであると思われます。ショートカット直後に、ロスなく走りだせるかどうかが好タイムの鍵です。


まとめ

この「マリオカート64」が発売されてから30年近く経った今でも、任天堂公式タイムを切れないコースが数多くあります。NINTENDO64のハードやコントローラ自体も劣化していくため、いきなり電源が落ちたり、どうしても操作性が100%にならないトラブルも少なくありません。それにどうしても、こういった細やかな操作性が必要とされるゲームでは、子供の頃の感覚には決して勝てないような気がするのは私だけでしょうか…?
ここ数年は1年に1回程度、動作確認を兼ねて1時間程度起動させるくらいなので、昔のような情熱が失われているのも確かです。「操作方法を少し思い出すくらいで終わり」なのも否めません。
今回紹介したコースレコードは、これから先も一生更新できることはないでしょう。体力と同様に、ゲームに対する感覚と情熱もどんどん退化してしまっています。
ですが楽しいゲームであることは間違いないので、みなさんも機会がありましたらぜひプレイしてみることをおすすめします。


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