コラムの裏側 心に火を
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コラムの裏側。今日もニュージーランドvsアルゼンチンの一戦からAnother Story.
決勝トーナメントに入り1試合で2つのコラムを執筆し始めた。自分の性格だからしょうがない。勝者を書けば、敗者のことにも触れたくなる。時に夢破れた選手ほど、その表情に濃いドラマがある。
アルゼンチン代表パブロ・マテーラ、JAPAN RUGBY LEAGUE ONE三重ホンダヒート所属のエイトマンは、試合後のピッチを目に焼き付けるかのようにスタッド・フランスを見渡していた。
血に染まった母国のジャージー、肩を落とすチームメート、喜ぶオールブラックス、その一つ一つを心に刻むようにゆっくりと。
2007年のW杯フランス大会準決勝、同じくサン=ドニでスプリングボクスと対戦したロス・プーマスの姿に心動かされ、ラグビーを始めた。14歳だった少年は6年で代表の座を射止めた。以後、積み重ねたキャップ数は98。
少年の心に刻まれたであろうあの準決勝から16年、本来ならばピッチを駆けているはずだった。日本代表戦での怪我さえなければ。
勝者と敗者にスポットが当たる舞台の上で、パブロ・マテーラに当たる光は他とは違うように見えた。黄色い歓喜でもない、青い悲哀でもない。例えるならば赤い闘志のような、そんな色をまとっていた。
どう見えるかは人ぞれぞれ。少なくとも、私にはそう見えた。
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