想像力
一枚の写真があります。
この写真を見てどう思います?
アクセサリー着けてますね。
ではでは。
少し引いてみます。うん。
画面上部に淵が見えます。ああ、鏡を見ながらアクセサリーを着ける女性。
3枚目で鏡の淵、手前に女性。
鏡を見ながらアクセサリーを着ける仕草というのが分かります。
1枚目でも被写体さまの目線と仕草で
鏡なのかな?と気付く方はそれなりにいるかとは思います。
女性のほうが馴染みのある仕草なので、もしかしたら男性のほうが気付きにくいかもしれません。
女性のほうがアクセサリーを着ける仕草の経験があるから、です。
アクセサリーをあまり着けない方でも
雑誌やテレビなど、何かしらでインプットされ
自分に関係があったり興味があったりすると無意識にアンテナを張っていたりもするし、
自身でピアスをする、お姉ちゃんがいる、等の理由で男性でもすぐ理解できるかもです。
一枚の写真にどれだけ明確なテーマやストーリーを反映できるかで
内容って変わってきますが
分かりやす過ぎると なるほどー、 で終わってしまう。
なんてめんどくさい笑←
ただ、想像を掻き立てるというのは先ほど書いた通り、観る側の経験に基づく部分があるので
想像力を掻き立てたい、と思って写真を撮ろうとするとターゲット絞らないと
ふわふわしちゃいます。
1枚目の写真。鏡も写ってないし、被写体さまが鏡に映っている像であると
そのままの画像では分かりません。
アクセサリーを着けようとしている→視線はどこに向かってる?。。。。
ん。これは鏡越し?
と観る側の経験で想像します。
でもこの画像の場合はそれで?で終わってしまいます。
さらに分かる人が見れば、です。
撮り手は現場を知っているので
鏡越しにアクセサリーを着けているのを明確に記憶しているので
想像しなくても分かってしまいます。
なので想像をしてもらおう、と思って撮ると無意識に難易度が上がります。
そして、想像できないことに対して
分からないのは想像力が足りない、とか言い始めます。
う〜ん。どこに発信するかかなぁ。。。
広告など一定以上万人受けが欲しい場合は明確な主張、テーマだろうし、
自分の芸術をみてくれ!!だったら突っ走ればいいと思います。
そしてこの写真。
よく視線の先に空間を、と言いますが、
その視線の先に何を見ているのだろう。と観る側に想像を求めます。
視線が上向きで、見ている方向の空間が明るければ明るい未来。
伏し目がちで暗ければ暗い過去、など。やり過ぎると
想像を強制される気がして疲れることもあります。尺度が難しい。
表現者は色々伝えたいと言うのがほっといても出てくるので
サラッと、このくらいでいいかな?くらいが良いらしいです。
昔どこかのゲームクリエイターさんが言ってました。
ダンジョンや謎解きは作り手が「これじゃ簡単過ぎるかな?」と思うくらいがちょうど良い、と。
感性の表現はともかく ストーリー性を想像させたい、と考えるなら
写真一枚にあまり設定やテーマを盛り込まない方が分かりやすく明確かも。
で、改めて画像見てみましょう。
あ。この場合、
想像させるのそこじゃなくね?
となると思います。
鏡に写っていることを想像させたいとかではなく、
鏡に向かってアクセサリーを着けている、が前提で、
そこから
これからデートかな。このコーディネートでいいかしら。とか、
表情や全体の雰囲気から察すると実は大人向けのパーティ?
オーディション?大事な打ち合わせ?と
想像させるのが目論見です。鏡に写っている?とかは
想像というより謎解きなので今回とは用途が違います。
ちなみに今回使わせていただいた画像は
撮影に携わらせていただいたLAMILA・TIENDAさまのアクセサリー撮影です。
HPでは
商品を見せるため と 着けているイメージ によってクロップの仕方が違います(HPのクロップは自分ではありません)ちょっとポトレっぽくも意識いたしました。
商品紹介撮影、という意味合いを知るとまた捉え方変わったと思います。
いろんな商品サイトや広告も撮り方みると楽しいよ。
そしてアクセサリーおしゃれッ。
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