2024写真展の振り返り
みなさん、お久しぶりです。
アキテッジのコンドウです。
久々のコラムとなってしまいましたが、
今回は写真展についてお話ししたいと思います。
先週、12月1日をもって2024年の写真展全日程を終えました。
思えば今年は5〜6月の東京写真月間国内企画展
「写真の力で伝えようSDGs」から始まり、
3つの写真展(うち1つは巡回展)の機会をいただきました。
①東京写真月間国内企画展「写真の力で伝えようSDGs」
『マタギの鉛筆』@キヤノンオープンギャラリー1
2024年5月17日(金)~6月17日(月)
②東京写真月間国内企画展「写真の力で伝えようSDGs」
『マタギの鉛筆』@東川文化ギャラリー
2024年11月15日(金)~12月1日(日)
③第19回旅写展『旅のドキュメント』@ポートレートギャラリー
2024年11月21日(木)〜 11月27日(水)
会期中、多くの方々にお越しいただき、たくさんのご意見やご感想を頂戴しました。
在廊できない期間や写真展もありましたが、人づてに感想を伝え聞いたりと、
直接お会いできないながらも大きな励みとなりました。
正直なところ、これまで写真展には少し距離感がありました。
起業して10年目になりますが、普段撮影しているのは、
基本的にクライアントである企業さまの存在が大前提。
あくまで写真や映像はビジネスツールという位置付けです。
私自身、そんなスタンスではありましたが、今回きっかけとなった
『マタギの鉛筆』
というのは、友人でマタギでもある益田光さんとの共同プロジェクト
という側面もあり、ある種クライアントワークと「作品」との
ハイブリッドのような感覚でいたため、あまり気負わずに
いられたのかもしれません。
とはいえ、キヤノンオープンギャラリーというメジャーな場で、
しかも1ヶ月という長期間にわたり展示の機会をいただけた
というのは、想像以上に貴重な経験となりました。
何より「もっとこんな写真を撮ってみたい」という
欲が湧き上がってきました。
また、この作品が東川町文化ギャラリーでの展示の機会を
いただけたというのも、私にとって感慨深い巡り合わせでした。
というのも、東川町文化ギャラリーは、私が20代の頃から
手伝ってきた「東川国際写真フェスティバル」のメイン会場でもあります。
かつてフェスティバル内の「インディペデンス展」という企画で
ギャラリーの一角を使わせていただいたことはあったのですが、
こうしてメインの展示として自身の写真を展示していただく
日が来るというのは、20代の頃には予想だにしませんでした。
写真展の日程が被ったこともあり、在廊こそ叶いませんでしたが、
今回の写真展の中で個人的に最も嬉しいポイントです。
この1年で首都圏、そして北海道と、この作品を多くの方々に
お届けすることができました。
ですがこの作品を最も届けたいのは、この作品と同じ地域に
住む、秋田・青森の方々です。
今後は地元での展示実現に向けて、動いていこうと思っております。
3つ目の旅写展『旅のドキュメント』、
こちらは私が所属する日本写真家協会が定期的に
開催している、協会としての主催事業です。
今回は仕事での撮影でご縁のあった、
京丹波えだまめファームさまの写真を
展示させていただきました。
こちらもクライアントワークの延長線上の
写真ではありますが、ドローンで撮影した
写真が展示作品としてどこまで耐えうるかなど、
テクニカルなチャレンジも盛り込んでみました。
グループ展とはいうものの、参加者それぞれが自由な形式での
展示というスタイルで、自身の作品についてだけではなく、
他の会員の方々の展示方法についても気づきが多い写真展でした。
写真をプリントする習慣がなくなったと言われて久しいですが、
プリントの可能性や選択肢は、これまで以上に増えてきている
というのが個人的な実感です。
ここについては、改めてどこかで勉強会など振り返りと検証の
機会を設けようと考えています。
さて、ざっと振り返っただけでも相当に濃い一年だったなと、
改めて思い返されます。
写真展を通じて多くの出会いがあり、
出会った数だけ学びがありました。
写真家(プレイヤー)としても経営者(マネージャー)としても
もっともっと遊べる境地に向かっていきたい。
それが今後の目標です。
来年はこれらの写真展を通して得たものを事業や
ワークショップの中にフィードバックしつつ、
もっと試行錯誤する一年にしていきたいと思います。
まだ師走になったばかりで、通常業務はしっかりと
残ってはおりますが、まずは写真展についての振り返りでした。