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コピー用紙のままのデコパージュで良いという提案

デコパージュをやろう!


デコパージュを始めたきっかけは、親父のコピー機を壊してしまったことだった。

ダイソーのアイロンプリントの「濃い色の布用」…

ダイソー公式より

コレはダメだ!!!
プリンター壊します


前一回詰まらせかけてたのですが、捨てるのを忘れていて再び「薄い色用」のアイロンプリントと間違えて使ってしまい、コピー機をとうとう破壊。

18000円払ってコピー機を弁償、コピー機は使用禁止に……

アイロンプリントの代わり…と考えたら、デコパージュという手はどうだと思った。

ペーパーナプキンや漉いて転写した紙を専用の糊で貼り付けてデコレーションをする。基本的に液体以外の物ならばなんでも飾ることができるというもの。

これならアイロンプリントに比べて風合いは多少接着剤っぽくなってしまうかもしれないが、十分代わりにできる!

ところが、手芸屋に行ってもデコパージュ液がもうないww地元の小さなクラ○トパークでは流行りが過ぎた物は置いてないのだww

やっと見つけたのはダイソー。そのダイソーでさえ、デコパージュ素材がいつ無くなるか時間の問題でもあるな…
ダイソーにはこの通り愛憎色々ありますが、世話になっている。

まず、紙を漉いて転写するという方法なのだが…

https://ameblo.jp/vivi-0105-vivi-y/entry-12762969164.html


運良く、私はドール用品にのみ転写を利用するのもあり、そんなにでかい紙を転写する必要は無かった。

その転写が大変。
コンビニのレーザープリンターで印刷して来た紙にデコパージュ液を塗り重ねてはドライヤーで乾かし、3回ほど塗り重ねたらできるだけ乾かすために1日くらい置き(ダイソーのデコパージュ液がべたつき無しに完全に乾くにはかなり時間がかかるみたいだ)
1時間水につけて紙を漉き、転写成功した紙を乾かし、完成したものを布に貼ったりする。
工程中、妥協したり力を入れ過ぎるとすぐに破れる。
手順が複雑にしては成功率が50%ほど。コピー機を使わせてくれと叫びたくなる。

昔の人は、デコパージュをどうしていただろう?

昔の人のデコパージュ。日本の漆器や蒔絵にルーツがあると言われているデコパージュは、16世紀にイタリアの職人が始めたと言われている。18世紀にはフランス宮殿で流行。

……その頃はさ、デコパージュ液、アクリル糊なんて無かったよね!?日本だったら米の糊だよね!?(漆器や蒔絵は漆ですが、ちなみにヨーロッパに当時漆はありません)
じゃあ何を糊として使っていたのかと調べてみると…
(間違ってる、自分は近世のデコパージュの接着剤を知っているという方は優しく教えて!)

昔は膠(にかわ)だ!!!ゼラチン!!!
アクリルと違い防水性もなければ転写もできないでしょ!

絵画プリントなんて当時は貴重だ。活版印刷の黎明期と考えても、まだまだ絵は限られていて、それに色をつけて職人が日本風に貼り付けて遊んだのだろう。

だったら、普通に紙をそのまま貼り付けてもよくない……?

流石に、布にそのままの紙を貼るのは無理がある。必ず転写する必要があるだろう。
金属やプラスチックといった現代的な素材も違和感があるかもしれない。

ただし、紙に紙、木に紙なら…
紙や元々紙だった木木だった紙ね!(誤字が酷い)にコピー用紙を貼り付けてもなんの違和感もないどころか、転写したら紙を貼り付けた方がむしろとってつけた感が出てしまうことがある気がする。

今までマルシェなんかでおつりトレーを折り紙で作ったものを使って、お客様に「使いづら…」という気持ちにさせてしまった私www

セリアのトレーに紙そのままデコパージュしてみた。


え、いいじゃん!
味をしめた私は、忙しい毎日の現実逃避としてのデコパージュにハマる。

転写する必要も無ければ、デザインもかなり自由自在

注意としては、紙で指を切ることもあるように鋭くなることがあるので、角はしっかり切っておくこと。(柄合わせはちょっとめんどくさい…プロには見られてるとは言われるけども)


貼ってから切るので、ハサミはかなり汚れるものの(水につけると徐々に取れてくれます)面倒な計算は無し!最高すぎる…
多少用紙が切れても多少ならちゃんと修復してくれる。

紙箱など、間違わない限り水に濡らすことは無いだろうというアイテムの場合、デコパージュ糊でなくとも普通に水で薄めたボンドでも良い。その上からニスを塗れば綺麗だ。

広い面だとどうしても水分量の多いデコパージュ糊ではシワが多少いってしまうが…風合いとして誤魔化せないだろうか?(シワは乾かすとそれなりに伸びます)

素材は「little dream」様のパブリックドメインで画像素材クロモスを拝借。ペイントアプリで並べて印刷、ペタペタ貼りまくる。

本物のクロモスを購入して貼ると豪華な仕上がりに。シールも利用できる。

ウィキメディアコモンズのパブリックドメインで、謎性癖画像を探してもよし。
個人的な使用なら、キャラクターも…いいんじゃないだろうか(販売ダメ絶対)

コピー用紙を加工せず、そのままでデコパージュするという提案。
デコパージュが若干廃れ気味で、手芸屋に行っても糊が無いということになるのは、自由度の低いペーパーナプキンまたは作業の億劫な転写が推奨されていることからだと思う。
昔の人はずっとそうしてきたのだろうし、加工もかなり楽だ。風合いは好みによるかもしれないが、自分はこっちの方が転写より好きである(最初の目的だったアイロンプリントの代わりには転写は必須なのでやむを得ない)
本業のドール服も頑張りつつ、マルシェにデコパージュ箱が置かれる日は来るか。頑張りたい。


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