【カワウソ】ステラーカイギュウのステラーも唸ったという、あまりにも可愛い愛【動物記1】
カワウソ亜科、実は高校生までそんなに興味無かった……でも今は最も好きな生き物カモ。私が探究している「ゲオルク・ウィルヘルム・ステラー」が一番愛を向けていた生き物も、実は同じカワウソ亜科のラッコだったのではないかとも考えられています。
ステラーさんといえば、ステラーカイギュウという絶滅した生き物を唯一研究したことで有名ですが、ラッコの研究も最初期にした人です。
ステラーカイギュウも「優しすぎて消えそうだ」と書いたステラー。まともに観察した人が彼しかいないので、彼の記録のおかげで「ああ、優し過ぎて消えたみたいだ」と分かったはずです。
ステラーさんは、ラッコをどういう風に言ってたのかというと、
「ラッコのは戯れよく寝る。親は優しく子供を撫でて、ラッコたちは愛で溢れている。あまりにも可愛い。だが……バカどもはラッコを狩り尽くし、いずれいなくなる……俺は分かる。」
ステラーさんは、動物史や環境保護がそこまで進んでいない300年前というずっと昔からそんなことを気にしていました。結果、予想通りラッコは狩られつくし、ステラーカイギュウにいたっては絶滅。
当時の近代の乱獲といえば、ラッコの「毛皮」ですね。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」でも、父がラッコを密猟している噂でジョバンニが揶揄われていたシーンが深く印象に残っています。
カワウソの仲間たちの減少はそれ以外にも環境汚染、温暖化なども大きな原因ですが、特に現在特筆するべきは「ペットとしての密猟」ですね。特にコツメカワウソはペットとして飼うのは原則禁止されているのにも関わらず、可愛らしさからウラで需要があり密猟されることが絶えません。
ステラーさんもうなる、あまりにも可愛い「愛」。
私も秋田の動物園でじっくり観察しました!参考資料も読み読みしました。そしたらね……ああ……愛……あまりにも可愛い愛……ってなりましたよアタイモ!ステラーさんの気持ち分かっちゃいました!
秋田のカワウソ。1970年代ほどまでは角館などにニホンカワウソがいましたが、それはもう風の中。あまりこういうこと言ったら怒られそうですが、ペットとして飼われているカワウソを見るのは私、どうも苦手ですね……動物園で見るのはすごく好きなのですが……。もしや、日本では絶滅して追いやられたから大衆が所有してることに皮肉に感じてしまうのかな?とも……
今の秋田のカワウソといえば、秋田市大森山動物園にいるのコツメカワウソファミリー。
やってきたのは冬の動物園。
秋田市大森山動物園の雪の無い期間の通常開園は11月末におしまい、12月一杯はお休みし、1月から2月まで、土日祝のみ「冬の動物園」をやっています。
レッサーパンダ、トラやユキヒョウなど雪が好きな動物もいますね。
去年の春生まれ、ユキヒョウのヒカリちゃん!
バズーカカメラのオタク常にたくさんの大人気娘です!
テレビも来るようなまるでお祭りですね。(残念ながら、ABSのニュース多分見逃しました……
ヒカリくじ!大森山動物園50周年ということで、50名にグッズが当たります!どうぶつ解説に参加した人がもらえる!当たるかな〜?
さて、話がそれました。今度こそカワウソファミリーへ!
庭には橋とプールつきの2LDKに暮らしています。
母・わらび
とても強い。大飯食らい。
大森山動物園には絶滅危惧種のゼニタナゴなどを保護している“塩曵潟”がある。そこで駆除された生きたアメリカザリガニをカワウソに与えている。勇敢にザリガニのハサミを噛みちぎって食べる。たまに挟まれ芸を見せる!
父・キトラ
自分から進んで嫁の一歩後ろを歩き、敷布団になるような心優しいオトコ。
だまことの見分け方は、下唇がピンクなところ。志村動物園では「ずっと舌を出している」(参考:日本動物園・水族館カワウソwiki)と勘違いされた。時によってはそう見えなくもない。
息子・だまこ
2019年生まれの王子。父キトラといつも一緒。だまこもちのようにくっついて眠る。
だまこのように丸々しすぎてしまったのか、最近はキトラとダイエットもしてるらしい。
父、息子は現在母と別居中。といっても部屋は隣同士でガラス越しから見える距離ですが、半分くらいシングルファザー?なキトラさん。
カワウソ亜科の仲間たちは群れで暮らす者もいれば単独で暮らす者もいます。
コツメカワウソの場合は家族みんなで仲良く暮らし、子育てもみんなでします。メスの方が若干気が強いですが、大きさもみんなほとんど同じで基本的に平等な生活。(なかなか見分けがつかない)
一緒に同居できない理由はいわゆる家族計画らしいです。ここはけっこー田舎の動物園。残念ながら、そんなにカワウソハウスが広くありません。だまこは一人っ子ですが、カワウソは多いと6つ子ほどにもなり、家族が増えて密度が狭くなりすぎるとトラブルが増えるでしょう。某有名水族館なんかは大きいので、そういった制限もほとんど無いのかしょっちゅう子供が生まれていたりします。ちょっとかわいそうだけれど、そういう事情があります。
キトラ、だまこは時折お母さんに会いたそうにしています。
わらびは……かなり悠々自適で楽そうです。父子をお世話する必要が無いから楽かな。どうだろう。
時に乱暴者なわらびお母さん。
だまこが生まれる以前の日誌には、食い意地が張りすぎて変なものでも食べたのかな……?という文が。
その結果お腹を壊して怒り、キトラに乱暴を働いたのかな……?どうなんだろう……?(あくまで推測)
それでも、喧嘩してもやっぱり仲良し。コツメカワウソは家族第一で常に愛し合っています。
ステラーが同じカワウソ亜科のラッコに関心したのも、その「愛」だったのではないでしょうか、と私は想像するのです。
私がもし作家として成功したら!!!ステラーさんの名にかけて、家族たくさん仲良く暮らせるほどの広さの家を買ってあげたい……。ファミリーたちに喜んで欲しい。そう決心して頑張ろうという気になった紬樹でした。
動物園は寄付により大きくできることは確かです。最近は有志の寄付により、大森山動物園にもドイツからホッキョクオオカミを招き入れました。
でも、もちろん二人暮らしのキトラとだまこも本当に良い親子です。ピヨピヨ鳴きながらいつも一緒に遊んでいます。
「ぼのぼの」では、ラッコの父子が動物的でありながら人間的な、優しい生活をする様子が描かれていますよね。あれのようです。「ぼのぼの」の世界も基本的にコツメカワウソのような世界というか、母親が太陽のような少し恐れ多く強い存在が多く、父子は真っ直ぐ純粋に描かれていますね。
動物的でありながら人間的。カワウソの仲間たちは基本的には動物なのですが、持っている人間臭さは随一です。
カワウソ・ラッコが妖怪として化けて出る言い伝えも古今東西多くありますよね。昔からそういった、人間臭さに共感する人がもしかして多かったのかな。
でも、日本ではそんな彼らも乱獲や環境汚染で追いやられました。北海道に少し野生のラッコがいますが、それも本当に少し。
ああ、化けてどこかにいないのかな……。
ステラーさん、あなたの言う通り、アタイらは彼らを可愛いだけの都合のいい存在にしか見てないのか。いや、でも共感しようと、分かろうとする人もたくさん見てきた。アタイも勝手ながら、いつまでも笑っていておくれと思ったけど、それは都合の良い妄想かな。
でも(この話はあくまでも私の考えなので間に受けないで下さい!)四国など、どこか日本で数人くらいの研究者しか知ってないだろうとは思うけれど、ニホンオオカミは厳しいかな〜と思いますが、ニホンカワウソは何処かにいるんじゃかいかとなんとなく思います。マスコミに言うともちろん野次馬が来るので言えないと思います。それでいいと思います。(色々調べた結果、素人目に考えたことなので本当に間に受けないで下さい!)誰も知らないところで、強く生きているのもいるんじゃないかな……。どうだろう、少なくとも私は想像するだけで、ほぼほぼ誰も知らない……。
ステラーさん、そっちから愛は見えますか?
今日も私は動物園や近くの街や林や森や海なんかを歩いて、ステラーさんのことを考えています。
この気持ち、届いてくれたら嬉しいな。
そ、その愛ですか!?
おまけ☆ミニ動物記
アビシニアコロブスの赤ちゃん、チョロギ。
3男坊。最近は何をしても楽しいらしい。良かった。
最近は改築されたサル舎にも慣れてきたのか、コロブスファミリーは隣のフクロテナガザルファミリーにも友好的。網越しでお話する。
長男のがっこはとても落ち着きがある子で、大人とも冷静にお話していた。
フクロテナガザルの子ども、テン。と、チョロちゃん。仲良しだという。(引用:大森山動物園公式Instagram)
次男のいぶりはやんちゃなのか、まだ小さくてよちよちだったチョロギをちょっと揶揄っているのではないかという行動も見せる。
チョロちゃんとレイアママ。まだまだ甘えん坊。
お父さんはよく眠そうです。いぶりがっこに跳び箱されてもぼーっとしてます。
みんな元気に頑張れ!
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