ゲゲゲの謎鬼太郎誕生入村記だよー☆
めっちゃネタバレします。
「噂通りの闇因習村でー!ラスボス出てきたと思ったら次のラスボスがー!」みたいな話は既にみんなお話しているので、ほぼ自分語りになりますww
噂通りの神作品。実は大きい音がイマイチ苦手で、映画館で観るのは踏み出せなくて結局観たの今日。
「鬼太郎誕生(原作)」を初めて読んだのは中学生の頃だったはず。私は「民話」が性癖の一つである。その原因は、父のリアル知り合いに民話をモチーフに歌う吟遊詩人がいてその人が好きだったことが大きいが、「鬼太郎誕生」を読んだのも一部あるかもしれない。
美しく悲しい愛と旅の始まり…だがその見た目は醜く、現状も荒んでいた。その表現もなんだか、この映画ではよくできてて胸熱だった。
中学生の頃、「この作品がもっと覇権になってくれねえだろうか…」と思ってたら、叶ってしまった。鳴かぬなら、鳴くまで待とうホトトギスだ。
色々あったけど、今は地元の民話や好きな海外の民話をモチーフにエロ本を描こうとして部屋に親が入ってきて(うちは狭いので自分の部屋が無いのだ)恥ずかしくなって結局やめたりしている。
このお話でも書いた通り、私は歴女だねって言われても「そうでもないよ」って言っちゃう何かであり、民話好きで占いに凝っている。
https://note.com/akitanoyosei/n/n3e287048b5a5
初一人旅は「稲妻小僧の研究」に行くと決めている。そこで何を見るのか…
「そんなこと知ってる爺さん婆さんは20年前には死んじまったねえ」
なのか、ウッフフアッハハな出会いがあるか、はたまた水木みたいに因習に巻き込まれて磔にされるか。研究対象も研究対象なので、磔にされたれどーしよ…(どーする!?)
稲妻小僧だって人56したんだし恨みを持ってる人は多いだろうから、「引き返した方がいいですよ」って言われるかもしれない。
最初の記者のシーンは自分かもしれない…部外者の踏み込み。(でも記者結局仕事してくれてよかった)
破滅フラグを自ら立てまくる人間…愚か…
でも、それは気付かぬうちに自分もやってる心当たりがある。欲に負けて、いわゆる「謙虚じゃない」ことをしてしまい、周りを巻き込み破滅する。戒め…
メンヘラ好きとしてはさよちゃんのあの感じすごい良かった。初っ端から重いな!?と思ってたらどんどん重くなっていくのいいですね…(変態(こんなんだから変な人にばかり告白されるんだゼ…
でも、これこそ救えないほどのメンヘラだ…一緒に破滅するしかなしっ!(水木ほんと助かって良かったな)
救いありのオチ(鬼太郎誕生原作で水木が「俺が育てよう…」の漫画のくだりはすでに読んでるのでそれは抜きとして)は本当に誰にもネタバレされなくて良かったと思う。自分もネタバレしないようには気をつけないとな。
水木先生の本や民俗の本読みてえなぁ〜本読むの体力使うのでこれもなかなか踏み出せない…けど、この映画観たらなんだかまた読みたくなってきた!
本当に愛が伝わってくるイイ作品。アタイモ水木先生が好きだ。水木先生のお父様がよく奇声をあげていて、自分も娘を揶揄って店で奇声を上げてみたという記述を見て、アタイモ外出先でお母さんの前で「んなぁーっ」とか言って見せて怒られてみたりしたこともあったり。(ナナチ?)
そして、1966年のガロで掲載された「鬼太郎誕生」のオマージュ感じるエンディング…。
エンディングのイラストで思い出したのは、同じくガロの「ねじ式」に書いてあった評論に「昔は“アミ職人”というのがいて、青鉛筆で印をつけたら独自の機器を使ってアミトーンをつける職人がいた」という記述があったこと。
うちの母はアタイの子供時代、自分は本読まない、さらさら読む気ねえ癖によく本を押し付けてきた。アタイが漫画を描きたいと言った時渡してきたのが手塚治虫の漫画の描き方だ(今思えばどんだけ古典的な漫画参考書渡してんねん!って思う)
それにも「青鉛筆で印をつけるとアミトーンをつけてくれる」と書いてあった。今通用するかどうかは…。
今はなんでもデジタルで、「腱鞘炎になりそうなカケアミもスタンプで簡単!」だったり。
水木しげる先生は、あの細々とした線たちを描いてたんだよなぁ…そして、名もなき消えてったアミ職人も…。
急に思い出してしまった。