「何かしたいけど、何がしたいんだろう」若者の悩み
私が代表を務める株式会社あきた総研は、
秋田県事業の令和2年度 若者活躍プラットフォーム構築事業
なるものを受託いたしました。
事業の目的
【仕様書より抜粋】
若者の地域活性化に向けた想いや活動アイデアを実現するための環境を整備し、若い世代が主体となった地域づくり活動や地域活性化に向けた取組を促進する
というものを受け、私たちが提案したのは、この事業が合ってもなくても行っていた「生きていく上での息苦しさを、自らの手で改善したい人を応援をする」ことです。
↓あきた総研が理念として掲げる「出会いが加速する」の説明の図↓
・失敗できる
・仲間作り
・自主的な学び
です。
本事業は養成講座ではなく、プラットフォームの構築を目指しており、仲間作りや学び方を学べることが大事だと思っています。
若者って誰やねん
急に関西弁になっちゃいますけども、どうしても目的は概念的です。
これは行政の事業に限ったことではなく、企業の理念だって同じ。
事業を進める上では具体的にすることが必要です。
【本事業の若者の定義】
18歳以上、40歳未満の方
年齢対象でいうと上記となります。
本来、年齢なんてものはどうでもいいわけですが、高齢者向け行政サービスが多くなってしまったり、人口減対策として若者活躍の場を作ることで県内に定着して欲しい気持ちはわかります。
でも、無理やり場を作って、若者は嬉しいのかな?
この場を欲している人ってどんな人なんだろう。
困っているのは誰?
そもそも若者は困っているのか。
若者の悩みってなんだ?
多分、一番困っているのは「やりたいことが無い」っていう人。
同じ言葉でも「やりたいことが無いから、それでいい」って人は別に良いのよ。そこに私は「やりたいことが無いとダメ!志を持て!」なんて言う気は全く無い。でも、
「やりたいことがなくて、毎日が暇。つまらない。モヤモヤする。将来への漠たる不安がある」
って人って多いんじゃ無いかな。
時代の返還期を迎えて、学校でも、ウェブでも、100年時代だ〜、IT化だ〜と騒がれ、コロナによって強引に顕在化(見える化)した。学校はオンライン授業になり、zoom飲み会が増え、会議だってオンライン。
急な変化に人は対応しにくいものです。拒否反応を起こす。
茹でガエル理論と言います(茹でガエルの説明wiki)
「2匹のカエルを用意し、一方は熱湯に入れ、もう一方は緩やかに昇温する冷水に入れる。すると、前者は直ちに飛び跳ねて脱出・生存するのに対し、後者は水温の上昇を知覚できずに茹でガエルとなってしまう」という寓話
コロナに限らず、東日本大震災の時、さかのぼれば戦争や、飢饉、家庭内のイザコザなど、「事件が起きた時」にやっと気づくのが人間というやつです。
そこには漠たる不安を持ったがゆえに、「気づいちゃった人」たちがいます。このままではダメだと。
でもどうしたらいいかわからない。自分にできるか自信が無い。失敗したらどうしよう。人にどう見られるんだろう。
ちょっとそんな人を分解してみました。
・やるべきことの解像度
・行動できているか
を軸にセグメント分けをしてみます。
何かやりたい層(左下)
「何か」(興味)もなんとなく、「何を」(行動)すればいいかもわからない。
【必要なこと】
・知識:社会常識、雑学、豆知識と言われる類のもの
・行動:人の話が聞ける講演やセミナー、読書会に参加する
選択肢広がりすぎて選べない層(左上)
行動して、いろんな人に会ったり、本は読んだりしているけど、「なんでもできるじゃん!」みたいに思って、逆に「なんでもいいのに、何をしたらいいんだろう」と悩んじゃう。
【必要なこと】
・知識:ロールモデル、他人の人生の決断
・内省:自分を振り返る、過去の決め方、自分はどうしたい?
現状維持を打破できない層(右下)
仕事が専門的であったり、没頭できる趣味があったりと、やりたいことはある。でも、仕事が忙しかったり、なんか時間が足りない。
「自分がやるには経験が足りない、でもその経験を積むには転職か?いや、別に今の仕事を辞めるほどじゃ・・・。土日は疲れているので、自分の時間として使いたい・・・」とか思ってる。
【必要なこと】
・行動:いつもと違う道を通る、失敗も次に繋がるエピソードを集める
・内省:何が不安なのかを自分に問いかける。誰かに自分の不安について話してみる
瞬間的で継続できない層(右上)
「今を大事に生きる」を少し受け取り方が違っているかも?
没頭するのは大事なんだけど、せっかくならそれをライフワークとしてずっとできる仕組みが考えられたら良いよね!
【必要なこと】
・さらなる知識:こじつけ力(○○ x ○○)、デザイン
・さらなる行動:今の行動範囲を超えた人との出会い
それぞれの困っている葛藤、須田の思う必要なことってこういうことかなぁ。もちろん、「絶対に必要」ってわけじゃ無いし、これが正解とか、正しい道とか無いしね。
んで、今回の事業で何ができるんだろう
プラットフォームってどんな?
・場?
・機会?
・集まり?
・講座?
参加してくれた人たちをなんて呼ぶんだろう。
参加者?/受講生?/仲間?/メンバー?
官公庁の施策における”環境(整備)”、”基盤(づくり)” (引用:wiki)
うーむ、わからん。
講座じゃないんだろな。
教える場ではなくて、
「自由なんだけど、一人よりも多数の方が相乗効果があるよね」
っていう機会提供な場な気がする。
(そういえば、高校生の時も「機会の提供なのか場の提供なのか」で議論したなぁ。結論は出なかったけど。)
事業の中で、こうなって欲しいなっていうのは
・興味ある人がみんなで学ぶ共通の機会
・参加した人の「この指とまれ」方式
を事務局(あきた総研)や須田の人脈を活かして行えること。
こうなって欲しいな例①
「森に興味があるから、誰か林業の現場見に行こ〜」
みたいに声かける人がいて、そこに事務局が「じゃあ、この企業なら見学させてくれるよ〜」とか「森林組合さんにお願いしてみるね〜」とか、繋ぐ感じ。漁師さんとか、農家さんとか。そこに他の地域での先進事例をオンラインで聞く参加者だけのトークイベントやるとか。
こうなって欲しいな例②
「やりたいことはまだだけど、他県の復興から新しい取り組み事例知りたい」
って人がいたら、コロナがあるから県外に行けるかはわからないけど、南三陸とか、女川とかの復興地域で起業したりNPOを立ち上げたり、商店街の取り組みしたりという人をつなげられる。
こうなって欲しいな例③
「なんだか息苦しいんだ。社会のルールに従って、決められたレールを走るのが窮屈で気持ち悪い」
って人がいたら、いろんな生き方の人をつなげられる。変な公務員の方とか、新卒でフリーランスの方とか、東京で就職したけど今は田舎で複数の仕事を掛け持ちしながら暮らしている方とか。たぶん、普通のレールに乗ることが辛い人の方が、自分らしく生きれるんじゃ無いかな。あとはちゃんとご飯が食える経済力どうするか。
こんな感じで、つまりは
「何かしたいけど、どうしたらいいんだろ」
って人にもすごく幅があると思うんだよね。
やりたいことがあるけど言えない人って多いんじゃ無いかな。
そのやりたいことはの中には、「小さな違和感」が含まれることも声を大きくして言いたい。
「小さな違和感」が「やりたいことに変わる」瞬間
ここまで書いてきて、やっと自分でも整理できた気がする。
この事業はすごくやりたい事業で、対象もドンピシャ。自分でできる人は勝手にやってもらって良いから、一人じゃできないとか、行き詰まっているとか、そういう人と一緒に考えたい。
生活してて
「なんか違和感なんだよな」
とか
「その表現気持ち悪いわ〜」
とか、その感覚がきっとこの世を良くするよ。
言えないやりたかったこと、些細な違和感、一緒に考えませんか〜。
申し込みは間も無く始まると思います。
詳細や年間のスケジュールもそのタイミングで発表になります。
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