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【オーダー品のご紹介】成人式の髪飾り

こんにちは。秋田県由利本荘市でごてんまりを作っています〈ゆりてまり〉です。

わたしには振袖に合うような、ごてんまりのついた豪華な髪飾りを作りたいという夢があります。
女性の晴れの日を祝うようなごてんまりを作りたいというのが、わたしの長年の夢でした。

これまでにも七五三用の髪飾りのオーダーをいただくことはあったのですが、今年ついに成人式用のオーダーをいただきました!

お客様からいただいた、当日着る予定の振袖の画像がこちらです。

古典柄の生成りの振袖ですね。
雲取りと流水文の間に描かれた、桜や菊、芍薬、藤などの花々が鮮やかです。
帯には紅梅も見えます。
こちらのお着物に合わせて、髪飾りのデザインを考えてみました。

何パターンか考えてみたのですが、最初に描いたデザインを採用することに決めました。

メインは赤×オレンジ色の〈菊〉のまりと、白地に赤とオレンジ色でかがった〈桜〉のまりです。
どちらも半球まりで後ろにワイヤーがつけられるようにします。
まりの周りには、赤、オレンジ、クリーム色のつまみ細工を配置して、両側に太めの金糸でアクセントを付けます。
この金糸は本荘ごてんまりの房に使われるものと同じ素材です。

実際に各パーツを作ってみたところ、赤いつまみ細工が連続した部分がやや単調な感じがしました。
そこで、赤いつまみ細工の花を一部オレンジ色に変更しました。

これで全体のイメージが確定しました。

ここからワイヤーを組んで、コームに固定していきます。
お客様に画像を送ったところ、「頭の2箇所に付ける予定なので、できれば小さめの髪飾りも作って欲しい」と伺いました。

今回はメインの髪飾りと、サブに付けられるようなUピンの髪飾りをいくつか製作しました。

房は取り外し可能です。

ごてんまりのUピンは、完全な球体も作ってみたのですが、やはり半球タイプの方が収まりがいいようでした。
クリーム色の横についた緑の葉っぱは、最後までつけるかどうか悩みました。
あまり色を増やさない方が今の若い方のセンスに合うからです。
しかし帯揚げに使われた緑が印象的だったので、やはり髪飾りにも緑を入れることにしました。

実際に身につけるのはもう少し先のことらしいですが、喜んでくださるといいなと思います。

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