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秋田の人はお酒大好きだよね。
こんにちは。秋田県由利本荘市でごてんまりを作っています〈ゆりてまり〉です。
わたしはお酒を一切飲みません。
一番の理由は、飲んでしまうとまりが作れなくなるからです。まりを作る以前からお酒はそんなに好きじゃなくて、関東にいたときも付き合いでたまに飲むくらいでした。
しかし秋田の人はみんなお酒が大好きですね。
車が主な交通手段なのにお酒も飲むから、飲み会の席に行くと皆さんホテル予約してたりするんですよ。びっくりします。わたしはもちろん飲まずに帰りますけれども。
Uターンで帰郷したとき、親戚の人に「わたしお酒飲まないんです」と言ったら絶望的な顔をされました。
「そんなの、人生の楽しみが半分もなくなるよ」と言われました。
それぐらいしか楽しみないんかい! と突っ込みたくなりましたがぐっとこらえました。
まじめな話、全国的に人口減少でそもそも飲む人口が減っているし、これから世界的に健康志向が進むと思うので、アルコール以外の楽しみを増やした方がいいと思うんです。
今の若い人なんかとくにお酒飲みませんしね。
飲酒量が増えることは今後まずないのではないでしょうか。
それでも秋田県は米所であり酒所です。よいお酒がたくさんあります。せっかくそういうところにいるのだから、お酒に興味のないわたしでも楽しめるような物があればいいのになあと思います。
2018年の今頃、岩手県の紫波町にツアーで行ったのですが、月の輪という酒蔵では、飲んで酔っぱらう以外のお酒の活用を試みていました。
具体的に言うと、お酒に使う米と麹を使ったジェラートです。
たいていこういう麹を使ったジェラートって、なんとなく酒の風味がして酒嫌いにはキツいときがありますが、ここのは癖がなくって本当に美味しかったです!
冬に行って寒かったけどバクバク食べちゃいました。
本当は栄養たっぷりの酒麹を、病人食に使いたくて試行錯誤したらしいのですがうまくいかず、ジェラートにして販売していると言うことでした。
こうやってお酒が飲めない人も楽しめる工夫をしてくれると嬉しいですね。わたしみたいな下戸でも入りやすいし、子どもも入れます。妊娠中の女性だって運転手だって、引け目を感じず入れます。ここの酒蔵の杜氏は女性でした。
そのせいか、内装とかディスプレイもおっさんくさくなくて可愛かったです。(このくまにお酒を持たせるアイディアは、わたしと通じるものがありますね。)
ここの酒蔵は「新酒薫る紫波の旅~女性杜氏の酒蔵めぐり」というツアーで訪れました。
こんな名前のツアーに参加したくせに、わたしだけ最後まで一滴も飲みませんでした。酒を飲まずに酒造りに使う水ばかり飲んで、「このチェイサーうまいっすね!」と言ってました。もちろん他はお酒大好きな方ばっかりです。
それでも杜氏の方は一切イヤな顔をなさらなかったですし、「酒蔵存続のために、今までお酒を飲まなかった人にも届けられるようにしたい」と仰っていました。こんな酒蔵が秋田にもあったら、わたしも絶対行くと思います。