私のミーハーの原点　#019

私は、まわりからよく「ミーハーだよね」と言われます。「ミーハー」とは「流行などに飛びつきやすい人」のことをいい、「流行に流されやすい人」という意味でもあることから、ネガティブな言葉として使われるようです。

しかし、友人たちはこう言います。
「ミーハーだよね。いい意味で」と。
なので、私は、流行に敏感で、フットワークが軽いという褒め言葉だと受け取っています。自己解釈で。

私のミーハーの原点は何だったのだろう、と考えてみました。

それは、「プロ野球」だと思います。

小学生の頃、父と一緒に、宮崎県で開催されるダイエーホークス（現ソフトバンクホークス）のキャンプに行きました。

球場につながる道がポールで花道のように区切られていて、そこを練習に向かう選手が通過していきます。両サイドにはサイン色紙を持ったファンがたくさん立っていて、「〇〇選手、サインください！」と選手に向かって呼びかけ、選手は笑顔でその歓声に応じていました。
私も、父から言われるがままにその列に入り、サインを何人もの選手からもらうことができました。

今、振り返ってみると、プロ野球選手からサインをもらうことができた喜びが私のミーハーの原点だったと思います。

あれから十数年のときが経ちましたが、私は今でもホークスのファンで、球場で観戦したり、テレビ中継される日があれば欠かさず観戦しています。

ドラマにハマったのもはじめはミーハー心からだったと思いますが、一過性のものではなく、今でもドラマを心の底から楽しんでいます。

「ミーハー」という言葉はネガティブな意味で言われることが多いかもしれませんが、ミーハー心を原動力にして、自分が心から好きだと思えるものに出会うことができたので、ミーハーであることは決して悪いことではないと思っています。