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どうせ うまくいく〜大浦颯太選手と今季のチームについて〜


ウルトラアキタのスローガンを掲げて

ハピネッツは今季のうち
31試合を終えた



19勝12敗

新戦力の大活躍

代表復帰を経て
キャリアハイを更新する
ハピネッツの精神的支柱
古川選手の存在

秋田でキャリアをスタートし
ハピネッツで経験を積んできた
若手の躍進


チームのB1史上初6連勝を達成し

チーム全員で
攻め続けるハードなディフェンスは変わらずに

クラブ全体のスリーポイントランキング
1位(現時点)を記録しては

強豪チームから連勝するなど

“今までの秋田とは違う”


そんな印象をリーグ全体に与えただろう

昨シーズンは
CS出場へ向けて徐々に遠ざかっては
叶わず終わってしまった

比べると今季は十分

CS圏内に位置しているといえる

今まで積み上げてきたチームの歴史は
確かに結果へつながっている

ハピネッツもようやくここまできた

そう思うブースターも少なくないのではないか

ハピネッツが躍進をみせる中
彼の存在にふれていく

大浦颯太選手

今季を半分終えた
彼について振り返える


まずは今季のベストワン
大浦くんのらしさがつまっている



さて

今季において

「なんで大浦くん試合に出ていないの?」


これはいろんな人から聞かれた言葉だ

なぜ?
誰か詳しく教えてほしいくらいだ


31試合中24試合出場スタメン出場が4試合


昨シーズン
全59試合中58試合出場スタメン出場が41試合
ほぼスタメンで出場し続けていたことを考えると

今季の出場時間は
たしかにあまりにも少ない


振り返ると
去年11月の信州戦以降

1試合の出場時間が10分を超えたのは
先日の横浜戦game1のみとなる


推し選手の出場時間が
少なくなったことを
嘆きたいだけかと思う人もいるかもしれない

嘆く気持ちはたしかにあった

自分が好きな選手を
試合で見たいと思うのは
当然に起こる
活躍する姿を見たい
共に戦い勝利を分かち合いたい
そう思えることこそ
推し選手がいる楽しみだ

ただ、嘆いているだけでは
それ以上の先が見当たらない

なぜ を見つけなければ

あえて断言すると

大浦くんは
本当に素晴らしい選手だ


昨シーズンのルーキーイヤーに
新人王に匹敵する活躍を見せたのは
彼自身、間違いなく力がある選手だからだ

それをかんがみると

大浦くん個人だけを
見るものではないのだろう

これらを踏まえて
今回は

今季の大浦くんの現状を
チームで捉えて
考察していこうと思う


最高の推しを応援してきて
自分が見てきたものこそ、すべてだろう

そこから見えてくるものを

ここに書き記したいと思う

あの時はこうだったと
この先にある道から
今を振り返ったときの為に



まずは
同じポジションの選手たちから
見ていく

中山拓哉選手


全31試合出場28試合スタメン出場


秋田で勝ちたい


間違いなく
この言葉を体現してくれている

気持ちを全面に出すプレーは変わらずに
タクがコートに立つことで
安心感がある

今季はスタメン出場が圧倒的に増えた

さらにそれが固定している
ケンゾーさんから
試合を託されているのが分かる
これは信頼と期待そのものだ

まず試合の入りを
そしてここ1番と終盤にタクを

そんなケンゾーさんの期待に
応える活躍を見せている
つねに試合にタクの存在がある

個人的には

タクらしさとチームの為のプレーの
バランスが1番いい状態で
プレー出来ているのではないかと思う

いい表情をするようになったなぁ…


次に

長谷川暢選手


この選手なしでは
今季のハピネッツを語れない

ノボルの大躍進が
ハピネッツを支え
ここまでチームを底上げしてきたといっても
過言ではないだろう

今までは2番ポジションでの出場が多かった
今季はPGとして
チームのゲームメイクを担っている

さらには重要な局面や終盤に
起用されることが大幅に増えた
チャンスを与えられているというより
ケンゾーさんから任され
出場を自ら勝ち取っているといえるだろう

ノボルの代名詞
ディフェンスに関しては
リーグ全体を見渡しても
これほどまでに強度のある選手は
なかなか見当たらない

今のノボルは
ディフェンスのトップ選手の内に
挙げられるのではないか


どこまでも粘り強く
前線で当たっていくその姿は
チームを奮い立たせるように
エナジーを燃やして
ハピネッツはどのようなチームであるかを
全身で表現して見せる

また今季の
ノボルの成長は
状況判断とプレーの緩急からも
見てとれる

熱い想いはそのままか、それ以上に

冷静に“引く”選択は
彼のプレーを大きく広げて
より柔軟にコートで表現できる術を
身につけたのだと思う

覚悟は人を大きく変える
今季のノボルの活躍は

彼の覚悟そのもの

全31試合出場23試合スタメン出場


このスタメンに固定されたことも
チームの主軸として
ケンゾーさんから任された証だと思う

どれだけの想いを重ねて
今季を迎えたのだろうか
誰の目から見ても
その想いは届いている

覚悟を決めた人は強い

だからこそ、

今季のノボルは
気持ちで負ける気がしないんだ




チームを勝利に導けるPGとして

タクとノボルがステップアップしたことが

そのままハピネッツの
ステップアップに繋がっている

ハピネッツでプレーし続けて
成長を遂げたことが本当にうれしい

また

新加入ということすら
忘れてしまう存在

川嶋勇人選手


ケンゾーさんから

チームへ加入を待望された選手


まずバスケIQの高さに驚かされる
状況判断と予測する能力が群を抜いている

ただ、相手の動きを見るだけでなく
コート全体の
空気の流れを先読みするから


あのスティールが生まれるのだと思う

オフコートでも
とんでもなく空気読みの気遣いの人

知れば知るほど
好きになってしまう人柄の選手




この選手がチームにいることは
今までになくハピネッツの雰囲気の良さに
一役を買っている

またハピネッツにきて
ケンゾーさんから
2番ポジションよりもPGとして
チームを任されている

独特の緩やかなドリブルから
場を支配し
同じベテランPGの伊藤さんとは
また異なる落ち着きを
チームに与える

攻め急ぎたくなる場面で
あの揺るがない落ち着きと
一歩も譲らない強さを醸し出すのは
今までのハピネッツにはいないタイプの
PGではないだろうか


また、緩やかな動きから
スルスルとゴールに向かって
アタックするプレーは
相手にとって脅威といえる
守りにくいやっかいな選手だろう

しかしながら

まだまだ、ハヤトの持つ良さを
チームの連携も合わせて
存分に出せているわけではないと思う

本人としても、もっと出来る
そう思っている様子がある

後半戦から
さらに連携を含めながら

持ち前のオフェンス力を
見せてくれるのではないだろうか

個人的には2番ポジションで

自由に動き回るハヤトも好き




最後にこの選手

伊藤駿選手


フルさんと共にハピネッツにきて
今季は3年目となる

怪我の影響もあって
正直、伊藤さん自身が思うようなプレーは
なかなか出来ていないだろう

しかしながら
ハピネッツのPGにおいて
1番PGらしい選手といえば
伊藤さんだと思う

ケンゾーさんは

この選手に
幾度も試合を託してきた

今季はピック&ロールの上手さが
際だっている

冷静かつベストなパスを出して
得点に導くのが
伊藤さんらしいプレーだ

とくに新加入した
アイバーソンとの
相性がとくにいいと思う

後半戦は
よりシビアなものになる

確実に点を必要とする場面において
伊藤さんとアイバーソン
このふたりの連携は
一つのキーとなるだろう

伊藤さんといえば

試合の流れを落ち着かせたり
クロージングを任せられる存在
チームメイトを活かして
試合をコントロールすることが出来る


PGとして信頼されて
ケンゾーさんから任されてきた

そのプレーはもちろん
伊藤さんの求められるものだ

ただ、個人的に

日本人選手も点を取りに行くスタイルだった
昨シーズンにおいて

自らも点を取りにいく
ハピネッツにきてから見せた
攻め気のスタイル

この試合は
伊藤さんが決めた


空いたらミドルレンジを
ガンガンに打っていく

攻め気スタイルの伊藤さん
いまだに忘れられない試合だ

今季は得点を取れる選手
とくにシューター陣の
確率の高さは
数字に表れている

自ら得点に絡まずとも
パスの選択で
チームは点を取っていけるだろう

しかしながら、おそらく
この選手のプレーがのっていくのは
攻守ともに自ら攻めながらも
連携を図ってプレー出来るときだ

間違いない
攻めてこそ伊藤さんだ

今季も迷わずに打ち込んでほしい
それが最高のバランスを生むのは
試合で証明されているのだから

後半戦は伊藤さんの存在が
必要不可欠

チームの軸として
揺るがないものを作り出すのは
この選手だ



以上において
PG全員を挙げてみた

誰がすごいではなく、みんなそれぞれがすごい


同じ特徴の選手は
ひとりたりともいない
それぞれが必要とされて
このチームにいる

他のチームと比べると
ハピネッツはPGの選手が多い

これはチームの特徴を
よく表している

ハピネッツは
ディフェンスで
ハードに攻め続けるチームだ

最初に相手選手に
ディフェンスで当たっていくPGの存在は
とくに重要なポジションといえる

それゆえに1番体力の消耗は激しい

タイムシェアをしながらではあるが
強度のあるディフェンスを
1試合通して続けるだけの
メンタルと体力が求められる

チーム内競争において
このプレーを出来る選手が起用される

ここに大浦くんが
昨シーズンと今季のプレータイムの違いが
大きく表れているのではないか

昨シーズンもディフェンスの課題を
口にしていた
今季もそれは変わらずにいる

ケンゾーさんが選手を
起用するにおいて

重要視することは
まず、ディフェンスである

この課題をクリアしないことには
試合に出してはもらえないだろう

そして、PGとして

どれほど、選択肢を多くもって
プレー出来る選手であるか

昨シーズンは日本人選手も
点を取ることを求められていた

しかし、今季は
グリン選手というポイントゲッターの獲得と
今もなお躍進を続けるフルさんの存在がある

点を取ることのみならず
PGとして
求められることもより多くなった

プレーに幅があれば
より起用される

大浦くんが
起用される順番が今季は変わった
その事実がある

ハピネッツは
今も、なお成長の過程にある
ただ昨シーズンと大きく異なるのは
CS出場を目の前の条件として
優勝を目標に
過去1番のペースで勝ち星を積み重ねている

チームの成長のための選択肢から
勝つための選択肢として
今季は移り変わっている


これは
そのまま選手起用に表れている

同じところにいてはいけない
昨シーズンと同じことをしては
ハピネッツは勝てない

今季は
勝たなければならないのだ

そして選手は勝つ選択肢に
自らが選ばれなければならない

出来るか、出来ないか


また
個人のプレーだけではない

チームとして動けるか
約束事をいかに遂行できるか


「自分がやりたいことじゃなくて、うまく一つの生き物のように」

以前、タクがチームのディフェンスを
このように表現していた

一体感を必要とする
ハピネッツのディフェンスにおいて

チームでの動きが出来なければ
そこが隙となる
相手は必ずそこを突いてくるだろう


予測や状況判断といった
経験値を必要とするプレーは


大浦くんのみならず、若手選手にとって
ベテラン選手と共に
プレータイムを競うのは
なかなか過酷な状況だ

大浦くんのプレーを
昨シーズンと同じか、またそれ以上に
見れるものだと思っていた

ただ今季は違った
なぜプレータイムが減ったのか
これは

同じポジションの選手たちの躍進

即戦力のベテラン選手の存在

チームの質が上がることによって

現状のままでは起用されないからだ


このようなシビアな現実と
直面することになるとは
開幕当初において想像もしていなかった


今は大浦くんにとって
ステップアップするために必要な時期

目の前の課題だけを
見つめ続けてしまえば、ただつらい

自分らしいプレーを表現しようとも
課題や新たな決め事と共に
考えながらとなると
リズムやちょっとした連携のズレによって
本来のものを出せずに
もどかしくて
何かを見失うときもあっただろう

そのタイミングで交代を告げられれば
自分の中で
揺らぐものを感じざるをえない

もし、他の場所であれば
自身のプレーを活かして
今季も変わらずに活躍できたかもしれない

そう思い描いてしまう日も
もしかしたら、あったのではないか…


自分らしさを見失うことこそ
つらいものはない

選手における正解がないから

正しいと思った先は瞬時に崩れる
それでも
またくり返していく日々を過ごしては
コート上で
その日、その時のベストを模索していく

終わりがないからこそ
向き合わなければならない



大浦くんはいったいどれほどの想いを
抱えたのだろうか



また、今季において忘れられない
試合がある

アルバルク戦の連勝は
ハピネッツにとって大きな自信となる
勝利だった

そんな歴史的な勝利においても

推し選手が初めてベンチから外れた衝撃は
連勝という嬉しさの奥底に
滲む想いがあった

自分の中にある認識の甘さ
今季のシビアさを目の当たりにした

ただ、この日はっきりしたのは

どんな日であろうと
大浦颯太の名前が入ったタオルを
掲げていく

これまでも、これからも
止めることはないだろう




大浦くんが今、ここで
自身の選手としての選択肢を増やすこと
課題を乗り越えることが

素晴らしい選手へと成長するために
必要となる

この時期を昨シーズンと比べて

不調、その二文字でまとめられてしまう時がある

それでも

大浦くんは
自身の課題と冷静に向き合っている

向けられた言葉に対して
苛立ったり、目を背けたくなるが

いつも通りに
きちんと現状として受け応えできる所

これは大浦くんの
人として選手として、すごい所だと思う


ここで自身の課題と向き合うことが
今後どんな選手になるか
大きく左右する時期でもあるだろう

Bリーグだけに留まる選手ではない
もっと広いところを相手に戦える

それだけの可能性を
この選手は持っている


プレータイムを
与えなければいけない選手で終わらない


ケンゾーさんは
大浦くんの
現状と今後を見据えているのだろう

優しく柔和な雰囲気から
なかなかに核心をつく厳しさを
見せてくる

ここを乗り越えなければ
本当に必要なものは
自分で見つけなければ意味がない

自分の力で築き上げたものは
そう簡単に揺らぐことはないのだ

これからさらに伸びていく選手として
大浦くんが自分自身で辿り着くまで見守ること

それは究極の優しさであり、愛そのもの
月日をかけて
ハピネッツを今のチームまで
築き上げてきた
ケンゾーさんらしいなと思う

急かされるように
試合はやってくる
息つく間もない日程の中で
やるべきことを落とし込んでいく

人の成長とはそう簡単に
急かすものではない
それは
選手としても同じことがいえるだろう

ケンゾーさんと大浦くん
また選手たちの間に
それぞれの双方の意図と
信頼関係が行き渡っていてほしいなと強く思う

後半戦
大浦くんとの連携のキーパーソンとして

ふたりの選手を挙げる

まずは

大浦くんへの愛に溢れている
デイビス

このふたりの連携は昨シーズンから
トランジションバスケの要として
よく見られた

今季は綺麗に決まることもあるが
まだまだチャレンジしている段階であって
確実なものに
精度は上がってきてはいない

このふたりのプレーが見たい

このコンビには
拮抗した試合において
流れを大きく展開する
ビックプレーを生み出す
そんな可能性を感じている

デイビスの類稀なる瞬発力を
最大限に活かせるのは
他の誰でもない
これまた類稀なるタイミングから放たれる
大浦くんのパスなのだから

名コンビとして
見せつけてほしい


そしてもうひとり

同期の
多田くんの存在だ

昨シーズン以上に
共に切磋琢磨してプレーしているのが
よく分かる

同時にコートに入れば

大浦くんは多田くんの居場所を探し
多田くんは大浦くんからのパスを
つねに呼んでいる

このふたりの
言葉にできないような絆を
プレーで表してほしい

やってやる、そんな強い想いを
感じ取れる

ふたりの気持ちが重なる時
互いを活かし合う
最高のプレーが見られるだろう

たくさんのチームの中から
ハピネッツを最初の成長の場として選んでくれた
このふたりの選手へ
ブースターからの期待は
特別に大きい

若き才能を秘めた選手が
活躍して自信をつけていってほしい
そしてハピネッツで
その才能を開化させてほしい





「大浦くんならきっとやってくれる」


その想いは変わらずにいる

彼らしいプレーは
見る人を魅了する

今までの、どの選手よりも

衝撃を受けては
この選手を推していこう

そう思わせてくれた

愛してやまない大浦くんらしさだ

今季のきっかけはいずれやってくる

躍動してほしい

自分らしくあるために


きっとこの選手なら辿り着く


大丈夫、どうせ うまくいく

大浦颯太選手はそういう選手だ


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