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デジタルファッションはトレンドに成るのか
トレンドってどうやって生まれるのでしょう。
当然ですが「トレンドではない」状態を経て
「トレンドに成った」はずです。
「のちにトレンドと呼ばれるもの」は
はじめは「よくわからないもの」
として扱われてきたはずです。
ファッションでいえば
2010年代にくるぶしが覗くくらい
短く裾あげしたスラックスも
現在定番と化したタック入りのワイドパンツも
そうなる前は、奇異の視線にさらされました。
(「いやー、オシャレですね!」なんて、
万能のオブラートで適当にあしらわれたもんです)
けれどトレンドになると
それらは当たり前になり、
どこでも買えるようになると
持っていないとおかしいものとして
扱われるようになりました。
その流れをぼくらは何度も繰り返し、
今日も生きています。
デジタルファッションも
今まさにその流れの中にあります。
数日前にGUCCIがメタバースTHE SANDBOX の
中で期間限定イベントを行うことを発表し、
YouTubeにトレーラー動画を公開しました。
#GucciVaultLand opens in @TheSandboxGame, manifesting the multifaceted essence of today’s #GucciVault in an immersive 360° experience open from October 27 to November 9. Discover more https://t.co/dL5CClQ2cb #AlessandroMichele pic.twitter.com/j1kctEBWo5
— gucci (@gucci) October 27, 2022
しかし、これが全っ然回っていません。
チャンネル登録者が80万人いるにも関わらず、
3,000回いかない程度の再生回数です。
ちなみにTHE SANDBOXは
ブロックチェーンにヒモづくメタバースとしては
現状トップにつけるプロジェクトのひとつです。
それなのに、あえていうなら
この程度の注目度です。
これが今のデジタルファッションであり
メタバースの現状です。
とはいえ、これは「全然だめじゃん」と
結論づけるようなものでしょうか。
個人的には答えを出すのはまだ早いと考えます。
いちばんはじめに書いたように
今のデジタルファッションやメタバースは
「のちにトレンドと呼ばれるもの」です。
どのプロジェクトも今できる一生懸命を
表現しつつ、年単位の先を見据えて
活動をしています。
実際に多くのプロジェクトが
ある程度は存続のために今の成果を求めつつも、
大きな視点では数年先を見据えて
ユーザー認知、獲得を進めながら
完成度高いプロダクトの製作、新技術の開発など
さまざまな活動をしています。
たとえば
海外プロジェクトではNIKEが買収したRTFKT、国内では1BLOCK®️は、既存ブランドやコンテンツとコラボしてファン層の拡大を図っています。
Space Station !FUD Virus Defeated 👾✅
— RTFKT (@RTFKT) October 26, 2022
RTFKT x @RIMOWA Minting Draw opens Tomorrow 27 Oct
[11:30 am ET / 5:30 pm CET / 12:30 am JST (+1)]
Draw to access mint will be open to all!
Clones will have better chances. pic.twitter.com/n9fa7vjb5J
Sales Info 🌐⚡️🐶
— 1BLOCK STUDIO®︎ (@1block_official) October 28, 2022
MetaSamurai × 宇宙兄弟 (Space Brothers) × atmos
🌗NFTs to be minted:222 items
🌗Date of Sales: November 18th (FRI)
👉For more informationhttps://t.co/TasxomKCDQ@atmos_tokyo @uchu_kyodai #1BG #MetaSamurai#宇宙兄弟 #atmos #IGYB💎 pic.twitter.com/NWLtGALmWf
AZUKIというプロジェクトは
NFTアイテムと実物を紐付ける規格を作ったり、
Introducing the Physical Backed Token (PBT): an open source token standard tying a physical item to a digital token on the Ethereum blockchain. pic.twitter.com/iXavmJR5xv
— Azuki (@AzukiOfficial) October 17, 2022
オランダを拠点とする世界初のデジタルファッションハウス「The Fabricant」は、誰しもがクリエイターとなる世界を見据えデジタルファッションの教育の場を提供し、クリエイターの育成にも力を注いでいます。
The Academy workshop in Japanese is OUT and we're going Back To Basics!🎓
— The Fabricant (@thefabricant) October 21, 2022
Here are a few words from our Community Manager @Ks_Library_: デジタルファッションの基礎を学ぶ準備はできてる?今回デジタルファッションを学べる場所を作ったので特別な情報があるから読んでいってほしい"🧵 pic.twitter.com/Fz5C8HRzgM
メタバースの分野においても
先述のThe SandboxはCFDA(アメリカ・ファッション・デザイナー協議会)と提携 し、12月にファッション展示会を開催する予定があります。
A fashion retrospective and commemorative NFTs by select CFDA designers punctuate the milestone.https://t.co/uywhaulACH
— CFDA (@CFDA) September 8, 2022
不安要素的な語られ方をされがちなMeta社は5,000億円ともいわれる赤字を計上してもなお、来るべきに備え、粛々と開発に努めています。
というように参画するプロジェクトのほとんどが
この先のトレンドを見据え、マイナスは掘っているかもしれないけれど、イマ頑張っています。
数字を取り上げる方が人の目をわかりやすく
引くため、パッと見は失敗してるように映されてしまうこともあります。しかし大きな資本がたしかにデジタルファッションの分野に流れています。これは何かあるんですよ、きっと。
3年後か、5年後か、それとももっと先かもしれません。
その先にデジタルファッションが当たり前にになっている世界があっても何もおかしくないと感じています。