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【デジタルファッション】XXXXTHが使用するAI技術がおもしろい【GAN】
こんにちは。アキスケです。
今回はデジタルファッションのお話で、
日本発のブランドに「XXXXTH」(フォックス)というところがあります。
先日このXXXXTHが新プロジェクトをスタートさせたのですが
これがおもしろかったのでご紹介します。
デジタルファッションは
今はまだ市場の規模は小さいですが
・環境問題
・メタバース、NFTの盛り上がり
と関連し、今後急速に伸びる分野として
注目されていますので今から注目しておきましょう。
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XXXXTHってどんなブランド?
簡単にいうとデジタルウェアをつくっているブランドです。
現実の世界と、まもなく流行を迎えるであろうメタバースの
両方でユーザーがファッションを楽しめるような、
ものづくりをしています。
公式HPをみるとわかりますが世界観を
しっかりつくり込んでものづくりをしています。
![](https://assets.st-note.com/img/1645929829422-lJvyO8aPXQ.png?width=1200)
ちなみに現在は、未来の東京、世界をテーマにした作品を
つくっていることがわかります。
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新プロジェクトで【GAN】を使用
そんなXXXXTHが2月に新プロジェクト
「AI-SCREAM」を立ち上げました。
あいすくりーむ?
えーあいすくりーむ??
![](https://assets.st-note.com/img/1645930588387-1bbTmGntP6.png?width=1200)
舞台は2045年。
「AIが進化し、人間の仕事を奪うまでになったとき
世界はどうなるのか」
ざっくり言うとそのようなテーマのもと、
(ホントざっくり。公式HPもごらんください汗)
デジタルの、NFTの、キャップやハットをリリースしました。
そして この帽子たちのデザイナーが、
なんと人ではなくAIなんですって。
「GAN」と呼ばれる技術です。
※Generative Adversarial Networks の略
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GAN(敵対的生成ネットワーク)
このGAN、なんだか物騒な和名ですよね。
正直僕は専門的なことはわかりませんが汗
調べたところ、AIの一種で、とても簡単にいうと
2つのネットワークを互いに競わせて
高度な動画や画像などのデータを生成する技術のようです。
以下、例えながら説明です。
長くなりますので飛ばしても問題なしです。
高度な動画や画像ができあがる
ネットワークの内部構造をもう少し詳しくいうと
「偽物をつくる人」と「それを見破る人」に
例えるとよりわかります。
僕を「偽物をつくる人」とします。
つくる偽物は、、、仮にジョーダン1にしましょうw
あなたは「それを見破る人」とします。
買取店の鑑定士、としましょう。
(実際お店に鑑定士なんていないけど)
僕は一生懸命ジョーダン1を真似て
できる限り最高のコピー品をつくって
買取店に売りに行きます。
↓
あなたは、僕が持ってきたジョーダン1を
コピーと見抜き僕に突き返します
↓
僕はあなたに「どこが違うか」をヒアリングし、
それを基により精巧な1足をつくります。
(現実にはありえないやり取りですがw)
↓
以上を繰り返します。
結果、僕のコピーを作る力と、
あなたの審美眼が競い合う形で成長し、
より精巧なコピー品が作られていきます。
コピー品を作る人と、鑑定士に例えましたが
敵対的生成ネットワークでも同様のことが起きています。
あるデータAを敵対的生成ネットワークにかける。
2つのネットワークで競い合いが生じ、
別のデータBができるという仕組みです。
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GANの活用事例
この「GAN」、2014年にイアン・グットフェロー
という人に発表され、その後少しずつ活用されています。
有名な事例としては
今回XXXXTHが取り上げているもの。
GANを使用して描かれた肖像画が
クリスティーズのオークションで
なんと43万2,500ドル(約4,900万円)で落札された、
というものです。↓参考記事
GANの研究は日々進歩しており、様々な場面で使われていて
主にこれら4つのことができるとされています。
高品質の画像を作る
文章から画像を起こす
画像を別の画像に仕上げる
動画を別の動画に仕上げる
GANについて
もっと詳しく知りたい方はこちらが参考になります。
NFTづくりにはすごく相性が良さそうです。
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XXXXTHの作品は・・・
ここまでで「GAN」によって高度な動画や画像を
つくれる、ということが少し伝わったかと思います。
実際に今回のXXXXTHの作品を見てみると
「まさにアート」という感じでその高度さがより分かります。
人間がつくったか、AIか、言われなければわかりません。
![](https://assets.st-note.com/img/1645934486518-87LtlSgQbH.png?width=1200)
OpenSea(オープンシー)という
NFTのマーケットプレイスで
一覧を見ることはもちろん
購入することもできるので
見てみてください。
ちなみに価格は1つ、0.05ETH。
約138ドル。
仮想通貨の価格によって上下しますけど
リアルファッションのブランド物の
帽子類とだいたい同じくらいですね。
あ!ちなみにちなみに!
上記写真にスニーカーが映っていますが
これは、帽子にはアイスキャンディみたいに
くじがついていて、
「当たり」が出ると、もらえるものらしいです。
当選確率はサイトを見た感じ、1/10ですかね。
間違ってたらすみません。
結構現実的な数字ですし、
何よりこういう遊び心があるところも
おもしろいですね!
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おわりに
というわけで、ここまで
・日本発のデジタルファッションブランド「XXXXTH」
・「XXXXTH」の新プロジェクト「AI-SCREAM」
・高度な動画、画像生成AI技術「GAN」
についてご紹介してきました。
「GANはものすごい最新の技術ではありませんが
NFTの特徴と相性が良さそうなので、
今後さまざまな事例が注目されていきそうです。
また、XXXXTHのAI-SCREAMプロジェクトは
段階式で、まだ始まったばかり。
1週ごとにテーマを変えて新作が
リリースされるようなので、気になる方は
ぜひチェックしてみてください。
最新情報は公式HPか、
公式ディスコードチャンネルで確認することができます。
まだコミュニティが大きくないので
今のうちに参加しておくといいかもしれないですね。
下記にそれぞれのリンクを貼っておきますので
ご活用ください。それでは、また!
■XXXXTH 公式HP
■XXXXTH 公式ディスコードチャンネル