地中熱交換器設置工事を開始しました!
環境に配慮した施設の実現に向けて
令和6年10月から地中熱交換器設置工事を開始しました!
市民総合交流拠点施設は交流拠点であり防災拠点でもありますが、加えて「環境に配慮した施設」として整備を進めています。整備する環境配慮設備のひとつとして「地中熱を利用した空調設備」を紹介します。
地中熱とは地表から深さ200メートルまでの地中にある熱のことです。令和4年度に整備地の地中を調査した結果、平均地中温度は約17度であり、年間を通じてほぼ一定の温度であることが分かりました。つまり地中は気温に比べて「夏は涼しく、冬は暖かい」ことになります。例えば、夏は洞窟のなかに入るとひんやりしますし、冬は熊が寒さをしのぐため土中で冬眠することを考えるとイメージしやすいですね。
地中熱を利用した空調とは、「夏は涼しく、冬は暖かい地中の温度」を利用した空調システムです。この地中の特性を生かすことで、通常より少ないエネルギーで空調設備を稼働できるため、二酸化炭素排出量の削減につながります。
令和6年10月から地中の温度を利用するための熱交換器(合計15本)を設置します。
工事の概要ですが、始めにこのボーリングマシンという機械で直径約20センチの穴を地中100メートルまで掘ります。
次に、掘った穴に熱交換器(青いチューブ)を地中100メートルまで挿入します。
最後に、隙間に砂を流し込み固めて完了です。
空調に必要な熱交換の仕組みですが、この青いチューブのなかに「あきしまの水」を入れてヒートポンプを使って循環させます。地中100メートルまで循環している水を介して、夏は室内の熱を地中にかえすことにより室内を冷やし、逆に冬は地中から熱をもらうことにより室内を暖めます。
なんと「あきしまの水」は空調にも利用することができるのです。
最後に、本施設は建物の消費一次エネルギーを賞味75%削減するNearly ZEB(ニアリーゼブ)を取得する予定です。今回紹介した地中熱知用設備のほかに太陽光発電設備の設置など、「環境に配慮した施設」の実現に向けて整備を進めていきます。
令和7年中の開設に向けて新築工事を進めていきますが、工事での様子などは「昭島市公式ホームページ」や「アキシマのアキチ ホームページ」に随時アップする予定です。
また、新施設の概要はこのホームページ(アキシマのアキチ)に掲載していますので、チェックしてみてください!