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YAPC::Hakodate 2024に参加しました

2024年10月5日(土)に公立はこだて未来大学で開催されたYAPC::Hakodate 2024に参加しました。前日に開催された前夜祭にも参加しました。

前夜祭

実行委員長のわいとんさんによるご挨拶の様子

前夜祭の第一部はアンカンファレンスでした。壇上から指名されたmoznion氏が登壇して、そのまま自然と登壇者が増えていって議論が白熱していく様子は話を聞いていて楽しかったです。

↑私が撮りました

第二部はrejectconが開催されました。

デジタルIDウォレットが切り開くHigh Assurance Identity Proofingの未来

強い発表でとても興奮しました。

入門 バックアップ ~ データ保護の基礎から実践まで ~

当社も上場に向けて統制を整えている段階だったので、入門と題されていますがとても大事なセッションだと感じました。この時点で既に爆裂に酔っ払っていたので、家に帰ってからもう一度スライドを見たいと思ったのを覚えています。

ガバメントクラウド開発と変化と成長する組織

ガバメントほどの規模ではないものの当社でもエンタープライズ企業に向けてセキュリティチェックシートを記入することがあるため、共感を覚えました。

AWS Lambda FunctionURLで実現するスケーラブルで低コストなWebサービス構築

コストが半減したスライドで興奮しました。Findyさん主催のBeer Bashでfujiwaraさんに半減したスライドに興奮した旨をお伝えしたところ、残りの半分はまだ手を入れていない部分だという裏話を伺うことができて、さらに大興奮しました。

座談会「50歳を迎えるエンジニアのキャリア(仮)」

自分もすぐに50歳になる日が来るんだという気持ちで話を聞いていました。自分がマネジメントしている組織にも男性の更年期障害に苦しんでいるメンバーがいるので、全く他人事ではないなと思いながら話を聞いていました。

自分の人生に引き出しが増えたようなお話を伺えて良かったです。

小さな勉強会の始め方、広げ方、あるいは友達の作り方

コミュニケーションにMPが必要な話に深く共感しました。YAPC初参加の人も会場に多かったと思うのですが、どういう心構えでいると楽しめるか教えてもらえる登壇だったので、このタイミングで聞けて嬉しい発表だなと思いました。

↓あとで調べよう〜と思ってメモしたポスト。

二次会

ブルーモ証券CTOの小林さんに声をかけていただき、飲みに行こうとしていたら、長い付き合いのshunirrさんやFindyのげっしーさん、まっきーさん、レイオカダさんとも飲みに行きましょうと言っているうちにroppongi.rbオーガナイザーのryosk7さんと飲みに行こうと言っているうちに、キネカCTOのscrpgilさん、前夜祭登壇者のkazeburoさん、私と一緒に仕事しているnedewさんと、どんどん増えて10人ぐらいでどんちゃん騒ぎになりました。

レイオカダさんがタクシーの運転手さんにオススメされてそのまま強制的に予約までされた店が最高すぎて、完全に泥酔しました。美味しいお刺身やおつまみを食べて日本酒を何本も開けて1人あたり5,000円ぐらいだったので、最高のお店でした。函館の五稜郭近くで店に悩んだら絶対に行くべき(一等地に建っているので場所も分かりやすいです)

おいしいお刺身

本編

前日の朝4時起きが影響してか、完全にスロースタートでした。言い訳に聞こえるかもしれませんが、二日酔いではないです。

自分がいなくてもブースが設営されていることに感動しつつ、ワクワクしながら会場に向かいました。

もともとインタラクションデザイン系の学会に顔を出していたこともあり、公立はこだて未来大学のことは知っていたのですが、実物を見ると超絶オシャンティで感動的でした。建物がとにかくかっこいい。

恐らく全員撮ったであろう、ブラインドでYAPCと書かれた公立はこだて未来大学
入口が分からなくて彷徨ったけど、彷徨いがいのある建物だった

今日から始める大規模言語モデルのプロダクト活用

わいまつさんがLayerXで実戦投入しているLLMの話が聞ける貴重なセッションでした。「じゃぶじゃぶ使って知見を溜めるべき」というのが非常に印象的でした。

質疑応答で「提示されている5つのパターンのうち、最もじゃぶじゃぶ使える領域はどこだと考えているか」と伺ったところ、「アドバイス・判断の支援。時給単価が高い人の業務をリプレイスできる」という趣旨の回答をもらえて、大変納得しました。当社のHelpfeel事業が伸びたのも、構造的には近いところがあるので、業務効率化が投資対象となりやすい点には経験上も納得できるものがありました。

↑Sales Portal、SaaS化してほしい〜

セッション後は廊下でわいまつさんとワインと鍋すてぃおさんと3人で、ずっとLLMの活用について話していました。お二人からLLM活用の話を聞いて、自社での取り組みも少し話せて、最高に贅沢な時間でした。

品質マネジメントで抑えておきたい2つのリスクを見分けて未来に備えよう

QAチームの組成について頭を悩ませていたので、大変勉強になりました。

ご本人の参加レポを拝見したところ、スライドは加筆して後日アップロードされるとのことでした。楽しみです。

ランチ

キッチンカーが出ていました。カレーもたこ焼きも美味しかったです。満腹でスイーツは食べられず。

なにやら美味いカレー
焼きたてで口内が爆死したものの、冷めても尚おいしいたこ焼き

誰になんと言われても「いい開発環境」を作りたくて頑張っている話

転職したら業務委託とオフショアの人しかいない中で、フルタイムのエンジニア組織を作り上げたHisamoriさんの発表。やりきるところに感動していました。具体的な施策も資料がアップロードされたらもう一度見て、自分達のチームにも取り入れてみたいなと思いました。

深く共感したスライド。なんとかする。

HisamoriさんとはFindy Beer Bashでもお話しできて、LLMを活用したマネジメントの話が衝撃的でした。

Webセキュリティのあるきかた

akiymさんによる登壇。分かったつもりでいてもカバーしきれていないこともあるセキュリティ領域なだけに、とても勉強になりました。私も名字が秋山なので、スタッフの方が秋山さんと呼ぶたびにドキドキしていました。

とても良かったので、社内にシュッとスライドを共有しました。Trusted Typesはかっこいい仕様だなと感じています。

クレジットカードを製造する技術

SmartBank CTOの堀井さんの登壇。ディープな内容で良かったです。なんだか自分もクレカ事業者やれるんじゃないかみたいな謎の勇気が湧き上がってきます。

会場からもSIMの仕組みと似ているという趣旨の質問が出ていて興味深かったです。クリティカルな認証を実現するために鍵を分割して物理配送するのは定番なのかもしれないなと思いました。

ブース撤収

LTの時間はスポンサーブースの撤去を手伝っていました。撤収作業は寂しい気持ちと、楽しかったイベントへの思いが募る良い時間だなと感じています。

この写真を撮ってるということはサボってるんじゃないかと思われるかもしれませんが、ちゃんと撤収を手伝っています。
よく見たら体育館がビッグウェイブでした
世界的ですもんね 乗るしかない このビッグウェーブに

キーノート:Develop to Survice

moznion氏によるキーノート。「個人技が集まることによるチームワーク」に強く強く共感した。

私が以前の登壇でハッカー集団を目指すと言っているのも、まさにこのあたりの個人技を信じているからという面があり、不自然でもクラフトという概念を追加したのは手を動かすことの重要さを感じていたから。

とても共感できる考え方が、エモいストーリーと軽妙な語り口で展開され居て、やっぱりmoznionさんって凄いんだなと再認識してしまった。moznionさんは本当にすごい。

クロージング

JPA理事のかるぱさんから、表彰やスポンサー紹介などがあった。自社も取り上げてもらえたので嬉しい気持ちになっていた。

Japan Perl Association理事のかるぱさん
今回も無事にスポンサー出せてよかったという気持ちで胸が一杯です

懇親会

ゴージャスで楽しかったです。toggleさん、スポンサー量が凄い…!

乾杯の音頭をとるtoggle社のHisamori CTO
料理が豪華で美味しかったです

Findy Beer Bash

Findy社が主催する懇親会後のアフターイベントに参加させていただきました。

旧知の方から初めましての方まで、沢山の方と交流できて嬉しかった…!当社のHelpfeel Tech Conf 2024に参加いただいた方3人とも交流できて、とても嬉しい気持ちになりました。

ビールおいしい

3次会

函館塩ラーメンを食べました。美味しかったです。私は脂でギトギトしたラーメンが嫌いなので、あっさりとしたスープにプリプリした麺がとても美味しいラーメンでvery goodでした。

てきとうに入った店が自分好みのラーメンだった

翌日

飛行機が早い時間帯だったが、なんとかして函館にいた感のある写真を収めたいと思い、急いで五稜郭タワーに登りました。

著者近影

とても函館っぽい写真が撮れて満足です。急いでバスで空港に向かったところ、空港とは反対の函館駅終点に降りてしまったため、結局タクシーで空港に向かいました。最後までバタバタだったけど楽しかったです。

振り返り

今年は広島に続いて2回目の開催ということもあり、参加するかどうか少し悩んでいました。参加してみての感想としては、参加するかどうか悩むこと自体があり得ないぐらい、活力のみなぎる2日間でした。

自社でブースを出しているため手伝うことが多くて例年バタバタしていたのですが、今年は落ち着いてセッションを見られたような気がします。企画・ディレクションしてくれた当社の採用広報のhonchangがよい進め方をしてくれるお陰で、ここ1〜2年はブース運営で不安になることが無いのがありがたいです。

落ち着いてセッションを聞けるようになったことで、ようやく本来のYAPCの楽しみ方ができるようになってきた気がします。特に、自分の仕事でも課題を感じている領域の話を聞くと、翌日からの仕事にも活かせそうな生の声が聞けるので良いなと思いました。

オンラインでスライド資料を検索するだけでも多少の知見は得られますが、オフラインイベントの醍醐味は参加者との交流にあるように思います。登壇者のkazeburoさんやHisamoriさんをはじめ、素晴らしいエンジニアの方と議論ができる場所があることに、とてもありがたさを感じました。

また来年もYAPCが無事に開催されることを祈りつつ、来年もスポンサーを出せるように仕事を頑張っていきたいなと思いました。


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