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人生で初めて入院した

先に投稿した「Google Cloud Next '24に(一瞬だけ)現地参加しました」という記事にある通り、直近のアメリカ出張では体調不良によりほとんどの日程に参加できませんでした。

筆者のセルフィーです。顔が沈んでいます。
体調不良でほぼ死にかけにも関わらず、機材到着が遅れて13時間ラスベガス国際空港で椅子に座っている筆者の様子。日程が崩壊して「先に帰国します」と挨拶した人と結局同じ便に乗って帰国することになった。

帰国後も体調不良が続いており、大きな病院に行った結果、即日の検査入院となりました。

人生で初めて入院しました。

定食の写真です。ご飯と味噌汁に加え、サワラの照り焼き、きんぴらごぼう、春雨サラダが写っています。
入院初日の食事。直前のアメリカ出張では、イベント主催からアレンジメントされた食事は美味しかったものの、体調不良でレストランにも行けず辛うじて自分で調達した食事は全てゲロマズで喉を通らず、久しぶりの塩味・脂身の少ない美味しい和食に感動していた。

風邪のような症状から始まり、激痛によりほぼ歩けなくなり、両手も上手く動かせなくなりました。歩けず、手が使いにくくなると、ここまで生活が不自由になるのかと驚きました。

医師によると、症状からギラン・バレー症候群という病気が疑われるとのことでした。

急性免疫性ニューロパチーの代表的疾患であるギラン・バレー症候群(Guillain-Barre Syndrome, GBS)は、感冒等の上気道感染や下痢を伴う胃腸炎に感染して1~2週間後に、手足の先にしびれや力の入りにくさが出てきます。その後数日から2週間のあいだに急速に症状が進行することが特徴です。神経症状が出てから2週から4週で症状はピークになり、重症例では四肢麻痺が進んで歩行に介助を要し、10数%の患者さんは呼吸筋にも麻痺が及んで人工呼吸器を装着することが知られています。また約半数の人は顔面神経麻痺、複視、嚥下障害といった脳神経障害を生じます。頻脈、徐脈、起立性低血圧、膀胱直腸障害といった自律神経障害を伴うこともあります。

ギラン・バレー症候群|(疾患・用語編) 免疫性ニューロパチー|神経内科の主な病気|日本神経学会

その後、検査入院では脊髄から髄液を取ったり、皮膚に電気を流して神経の機能を確認したり、採血したり、様々な検査が行われました。医師によると、症状はギラン・バレー症候群であるものの、検査結果からはギラン・バレー症候群と診断できない、というよく分からない状態であることが伝えられました。

よく分からない病状での入院が続いていましたが、医師や看護師を始めとする医療従事者の方は全員優しく説明も丁寧で、安心して療養に集中できました。

結局、ギラン・バレー症候群としての治療をしないまま1週間ほど入院しているうちに歩行可能になって回復したため、発熱や咳などの症状は残るものの、予定より1日早く退院することになりました。退院後はもりもり回復し、特に発熱などの症状は残っていません。

歩けない、手が動かない、という症状は、自分の老後を想像させるのに十分な症状でした。回復とともに、超高齢者から35歳に一気に若返ったような気持ちになりました。健康のありがたみを享受しつつ、お年寄りや手助けが必要な方にきちんと手助けできる人間になろうと改めて痛感しました。

病室の写真です。木目調をベースにした、よく整理整頓された個室です。
入院初日の病室の様子。感染症の疑いがあったのか、バイオハザードマークの付いたごみ箱が設置されて常に医療従事者の方が完全防備していたのが印象的だった。病室は綺麗で十分に広く、快適だった。2日目からは感染症の疑いなしで大部屋移動となったが、神経質な自分が咳が止まらない状態で大部屋に移動したら確実に療養できないだろうと判断し、差額ベッド代を支払って個室に引き続き入院していた。


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