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BTCONJP 2024に参加しました

2024年10月12日(土)に紀尾井町のLINEヤフー株式会社で開催されたBTCONJP 2024に参加しました。

情シスやコーポレートITについての話題が中心となるカンファレンスで、今まさに深掘りしたい領域でした。当社でもコーポレートITの求人を出しているので、勉強とあわせて交流にも期待して初めて参加しました。

LINEヤフー株式会社が入居する紀尾井町タワーでは、KIOI JAZZ WEEKというイベントも開催されていました。公開ゲネ的な演奏を一瞬聞くことができました。

参加したセッション

主に登壇発表を中心に見ていました。途中でスポンサーブースを回ったり中抜けしたりしたため全部を聞くことはできなかったのですが、それでも聞いたセッションはどれも大変勉強になるものばかりでした。

NIST Cyber Security Framework 2.0 と日本における新たなITガバナンスの潮流

ジョーシス株式会社川端氏による登壇です。米国立標準技術研究所(NIST)によるNICT CSF 2.0(Cybersecurity Framework)を中心に、日本での今後の潮流についても解説されていました。特に2025年度以降に経済産業省が導入する意向を示している「サイバー対策格付け」という動きは初めて知ったので、大変参考になりました。今まさに現職でもセキュリティ対策の現況をまとめて認証取得を目指しているところだったため、2025年以降の国内市場での潮流にあった動きができていることが確認できて良かったです。経済安全保障が重視される時代においては、セキュリティが比較優位になる可能性が指摘されていたことも、今苦労している仕事が報われる未来が見えてありがたかったです。

脅威モデリングと生成AIによる文化醸成と継続的なセキュリティ強化

12ban氏による登壇です。リスクアセスメントと脅威モデリングを比較してどういった点から利用すべき概念なのかが最初に共有されてありがたかったです。これから社内でも同様の取り組みができると良いなと思いました。

時系列な人・組織マスタ(SSoT)の構築とハブ・アンド・スポークなIDガバナンスの実現

株式会社イエソド竹内氏による登壇です。人・組織マスタデータについてどのような観点で設計すべきか要件などが紹介されていて大変勉強になりました。既に社内にマスタデータは存在していますが、自社が拡大していくにあたって再利用性の高いマスタデータを作ることが課題だと感じていたので、話を聞けてよかったです。

新入社員オンボーディング改善プロジェクト:シンプルな仕組みで変革のきっかけを

株式会社ビザスクenpi氏による登壇です。当社でも毎月10人ぐらいの従業員が増えているため、新入社員のオンボーディングが各部署への合流スピードに影響しています。自律的に改善サイクルが回るような仕組みを構築されていた話は大変参考になりました。特にOODAループにより新入社員からインサイトを探り改善を回す点や、「大きなビジョンを持って小さく始める」話は刺さりました。会場からも質問が沢山出ていたのが印象的でした。

自動化基盤・iPaaS導入のプラクティス

株式会社ナレッジワークハリール氏による登壇です。iPaaSであるZapierを活用して自動化基盤を構築された話でした。導入に際しての利用ルールの制定やモニタリングなどの具体的な話を伺えたのが良かったです。さらっと紹介されていましたが、SlackのリマインダーからChatGPTのSlackボットが呼び出されてZapierの活用事例を部署別に紹介するという、ChatOps的なピタゴラスイッチがキマるフローは非常にかっこよかったです。自社でも取り入れたい。

Microsoft 365でデータセキュリティを強化しよう

株式会社エストディアン国井氏による登壇です。自社ではGoogle Workspaceを利用しているため、Microsoft 365がどのように運用されるものなのかの興味で登壇を聞いていたのですが、内容はMicrosoft 365の話に留まらず情報の境界をどのように設計するかという話で大変参考になりました。 「情報の分類」と「カテゴリ」は異なる概念であるという考え方やラベルやアクセス許可の考え方たなど、自社でも取り組んでいる領域ですが改めて棚卸しをして考えたい領域だなと思いました。

自端末の状況を全社員にも見えるようにしてみた ~Microsoft 365、Sentinel、Power BIの活用~

株式会社ラック谷口氏による登壇です。Microsoft 365を中心したセキュリティ環境を構築されていて、Microsoft Sentinelを活用されているお話でした。特にダッシュボードで可視化することによって社内に向けてもセキュリティ啓発ができているお話で、Google Workspaceを利用している当社ではどのようなアプローチが取れるのだろうかと考えながら聞いていました。

組織デバイスのための効率的なアプリケーション更新戦略

株式会社FOLIOkenchan0130氏による登壇です。WindowsとmacOSそれぞれでアプリケーションを自動配布するノウハウが紹介されていました。キッティングなどに使えるツールの名前を新しく知ることができて良かったです。

スポンサーブース

自社で活用できそうなツールやアウトソース先を知りたく、全ブースを回りました。特に印象に残ったブースをいくつかご紹介します。

株式会社クラウドネイティブ

CEOの方が獲った大量のフィギュアが並んでいて大迫力でした。どれでも自由にもらって良いとのことでしたが、あまりアニメキャラに詳しくないので遠慮してしまいました。それにしても凄い量だった…。

株式会社イエソド

YESODというSaaSを紹介されていました。COOの竹内氏が登壇されていたので、深掘りでYESODを軸にブースでお話を伺えて大変勉強になりました。

Netskope Japan株式会社

ノベルティが大盤振る舞いされていて凄かったです。ハンディ扇風機をもらったのはびっくりしました。

ZUNDA株式会社

Appleデバイス管理(MDM)の「kandji」と、LCM (ライフサイクルマネジメント) サービス「kuromame」が紹介されていました。CEOから密に説明していただけて大変勉強になりました。

株式会社出前館

他社さんが情シス担当者向けサービスなのに対して、いつもお世話になっている出前館さんが展示されていてコンテキストが気になったのですが、コーポレートIT領域で複数ポジションを募集されているとのことでした。出前館さんの情シス組織の体制図を拝見したのですが、4つの専門領域に分かれていて将来自社が大きくなった時に体制を見習いたいなと思いました。

RenderingConsulting株式会社

AuditnQAというSaaS製品を展示されていました。当社はSaaS事業者としてセキュリティチェックシートに回答する機会が多いのですが、一方で多くのSaaSを利用する事業者としてセキュリティチェックシートを回収する立場にもなり得ます。今後当社でも、シートが溜まってくると課題が出てくる領域だなと感じました。

LRM株式会社

セキュリオという社内教育系SaaSを展示されていました。ノベルティの焼きかまが見たことないノベルティで衝撃的でした。チラシが食える…!

かまぼこがチラシになっている見たことないノベルティ
食える・・・食えるぞ・・・!!

懇親会

最後に懇親会にも参加しました。10年ぶりに知人と会ったり、先週参加したYAPC2024で会った方と再開したり、とても楽しい時間でした。前職でお世話になったしゃお氏とも会い、2次会ですしざんまいを食べて帰りました。とても楽しい1日でした。

↑懇親会参加者は赤のリストバンド。
いつの間にかほくろが増えていることに気づいた。

まとめ

総じて、大変勉強になる1日でした。家に帰ってゆっくり振り返りたいなと思いましたが、スライドを見つけられなかった発表もあったので、きっとアップロードしていただけると信じて期待して布団に入ります。

企画・運営されたスタッフのみなさん、登壇されたみなさん、参加者のみなさんに御礼を言いたくなるイベントでした。ありがとうございました。

最後に、こっそり当社の求人情報を置いておきます。コーポレートITチームをリードする方を筆頭に、情シス領域の複数のポジションを募集しています。私のように今日のイベントに参加して興奮した方はぜひちらっと見ていただけると嬉しいです。


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