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Jazzアドリブ演奏ができるフレーズ収集のコツ

Jazzのアドリブ演奏では色んな練習がありますが、

その中に「フレーズを集めてくる」というものがあると思います。

・耳コピする・教則本から拝借する・自分で考えるetc...


私自身ももちろん、ありとあらゆるフレーズを集めてきました。

そしてアドリブ演奏に生かそうとするものの、


「あれ、できない」


そんな感情を持っていました。覚え方が悪いのかと思い

必死で耳コピしフレーズを抽出し完璧に覚えるものの

やっぱり上手くできない。

いつしか

アドリブ演奏=私にはできない

という法則ができあがっていました。


なんとかその状況を改善すべく

必死で考え試行錯誤した中で分かったことは

フレーズを集めるのにはコツ」がいるということでした。


教則本にのっているフレーズや耳コピで

気に入ったフレーズでアドリブ演奏ができるのは

中・上級者かと思います。


アドリブ演奏が上手くできない、

始めたばかりでよく分からない

と思われている方にぜひ次からお話することを試して頂きたいです。

それは学校でも教室でも教えてくれないこと。


<<Ⅱ-Ⅴフレーズ>>

早速、Ⅱ-Ⅴフレーズの内「Gm7-C7」のフレーズを1つ用意しましょう。

この時、ジャズレジェンドのフレーズ

(耳コピ・教則本でもOK)を用意します。


そしてピックアップするフレーズの条件は次の4つです。

①「コードトーン」だけでできたもの。

休符が1小節に1個以上入ってるもの。

(四分・八分・十六分休符など休符の種類は問いません。

必ず休符が入っていることとします)


四分音符と八分音符でできているもの

(16分音符、3連符が入っていたら却下します)


④Ⅱm7とⅤ7は1小節の単独で探す

(上の条件が揃うフレーズを見つけるのが大変だと思うので)


基本的にフレーズの土台作りをするためなので、

テンションがたくさん入ったフレーズは今回は除外します

(かっこいいんですけね)。


コードトーンだけでもかっこよく演奏する。


ジャズレジェンドほどそのような演奏が多いと思います。

ただこれを後から習得するのは

少し難しいと感じているので

一番最初の段階でしっかり

コードトーンでのアドリブ演奏に慣れていきましょう。


どうでしょうか。

意外とこれらの条件がそろっているフレーズを

探すのが難しいかもしれません。


ここは時間がかかる作業ですが

じっくり腰を据えて探していきましょう。


例えばこんな感じで。

画像1

画像2

上のフレーズのように

休符の入ったフレーズを最初から扱うことはものすごく重要です。

なぜ、それをするのかということは

また別の記事で書きたいと思います。


用意ができたらまずはそのフレーズを覚えてしまいましょう。

そのコードがきたらそのフレーズが

咄嗟に出るくらい覚えておきます。

(音数が少ないので覚えやすいと思います)


ここまではスムーズにいけるかと思います(多分)。

では次のステップです。


今、用意したフレーズの

先頭音はそのコードの何番目にあたる音でしょうか。

例)

画像3

Gm7から見て最初の音「レ(D)」は5番目にあたります。

(ソ・ラ・♭シ・ド・・ミ・ファ)

画像4

C7から見て最初の音「レ(D)」は2番目にあたります。

(ド・・ミ・ファ・ソ・ラ・♭シ)

です。


これを元にさらに以下のように集めます。

*( )は余裕があれば集める、ぐらいの気持ちで充分です。

Gm7の先頭の音が「1・(2)・3・5・(6)・7」で始まるフレーズ

C7の先頭の音が「1・(2)・3・(4)・5・(6)・7・」で始まるフレーズ

*()のところは余裕があれば覚える程度で大丈夫です。


この条件を元に集めていきます。

ここからまた時間のかかる作業ですが

根気よくやっていくと後々のアドリブ演奏が

各段に楽になります。


そうして集めたフレーズを少しずつでいいので覚えていきます。


なぜ、このような集め方をするのかというと、

なめらかなアドリブ演奏をするため、

そして休符の入ったアドリブ演奏をするため、を考えているからです。


休符は奏者の「息」です。


息が入ったフレーズを演奏すると

自分も楽しいですし、

聞いている人も楽しく感じます。


けれどもピアノのような息を入れなくても

音が鳴ってしまう楽器などは特性上、

この「息使い」がおざなりになりやすいです。


ジャズレジェンドの耳コピしたフレーズを

使うのはまさにこの

「息使い」を習得するのに最も適しています。


以上のような感じでⅡ-Ⅴフレーズを

2小節単位でピックアップするというよりは

Ⅱm7の1小節、Ⅴ7の1小節として集めてくる、


そして先頭の音に着目して集めることで

フレーズが整理しやすくなり、

応用が利きやすくなります。


これがフレーズ収集の土台作りの最初の一歩です。


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