見出し画像

つり目LORAを作ってみた

 つり目キャラを愛でたくなったのですが、表情やキャラ属性を無視して、「つり目属性だけ」をプロンプトで出すのは出すのはわりと難しい。
 というわけでつり目LORAを作ることにしました。

 やり方としては、コピー機使ったスライダー型かつり目イラストを普通に学習するかの二択。

 目の場合、目の形そのもののバリエーションが多く、「スライドさせる元の物」が曖昧なので綺麗に効かないような気がします。
 一方、通常のイラスト学習も、つり目の再現自体はいけそうですが、目のそもそもの形をコントロールするのは難しそう。
 スライダーなら、数枚生成したのち、気に入った目をベースにして角度を変えるって使い方ができますが、通常学習ではそうもいかないので。

 両方にメリットデメリットがありますが、今回は「効きやすさ」を優先して、通常型で行くことにしました。

 とりあえず素材を50枚ぐらい用意。
 DORAとLoRA PLUSを使って1400STEPほどで学習してみました。

左からDORA版で重み「0」「1」「1.5」、いちばん右はDORAとPLUS併用。

 まずDORAとPLUSですが、DORA版と比べるとPLUS版は絵柄への影響が大きめで、やや使いづらい感じ。プロンプトやモデルの工夫で補えますが、LyCORISインストールしてあればDORAでいいかなって感じでした。

 で、DORA版で連続出力してみました。
 下はまぁまぁ効いてますが、上はかなり微妙。
 どうやら丸っこい目だとつり目になにくいようです。まぁ丸いとつり上がりようがないので当然といえば当然ですが。

 そこで丸い目を回避すべく、プロンプトに「narrow eyes」を足して、つり上がりやすい形に誘導しました。

DORAとPLUSを併用しても、大幅な効果アップは認められず。
ただ多少なりとも効果が出ることもあり「無駄」というわけではない模様。

 はいうまい。
 両方良い感じです。
 プロンプト指定は「直接指定できないものは、一つ手前の形をつくって誘導する」というのも一つの考え方です。

 なお、なぜかマイナスつけると垂れ目が出ます。
 学習素材に垂れ目のイラストなんて1枚もないのに不思議。


 有料部分で、つり目&なぜかたれ目も出せる「つり目LORA」を配布しています。
 Pony用。DORA版とLORA PLUS版があります。
(※DORAは要LyCORIS。Forgeは未対応だが手動パッチで動くかも?)

 手持ちの派生モデルでも効くことを確認していますが、モデルによっては効きが悪い or 効かないかもしれません。

pony系マージモデル。DORAとPLUS併用。
pony+自作絵柄lora。DORAとPLUS併用。
絵柄LORAはBOOTHで販売中。
ebara1。DORAとPLUS併用。
最近話題の3x3x3。DORAとPLUS併用。
LoRA PLUS版。PonyDiffusionV6+絵柄LORA。
2だと明らかにつり目になってるけど背景が怪しくなる。
1.5でもややつり目がちになっているのは確認できる。
LoRA PLUS版 + ebara v1。強度1.5でまったく足りず、
2でも物足りなかったので、2.5まであげると効果が分かりやすくなった。

ここから先は

204字 / 2ファイル
この記事のみ ¥ 300

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?