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[Tumblrからの移行記事]霽れと褻スタート!

こちらの記事は以前Tumblrに掲載していたものです。
<初出:2017年3月21日>

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弊社の新ブランド「霽れと褻」の公式サイトを本日(2017年3月21日)公開しました。
当サービスをどういう経緯で始めたのか、この場をお借りして少し綴りたいと思います。

ぼくの花人生は、 サラリーマン生活を離れ、東京・南青山の花屋の門を叩いてから始まりました。
そこで経験したのは、花が持つ圧倒的な魅力、そして、お客さんの気持ちに応えて花を束ね、届けるという花屋の仕事の素晴らしさでした。
一方で、過酷な労働環境、そして、決して高いとは言い難い社会的地位など、この業界に存在する暗い部分も目の当たりにしました。

「この業界をもっと良くしたい」。花屋での修行を終え、この想いを現実へと導くヒントを探るべく、東京・中目黒に生花店「ex. flower shop & laboratory」をオープンしました。
ちなみに、”Laboratory(実験の場)”という単語には、「業界内の各プレイヤーが幸せになる手段を、日々花と向き合いながら、試行錯誤する」という思いを込めています。数多くの関係者やお客さまに支えられたおかげで、昨年(2016年)、東京・蔵前に2店舗目もオープンできました。

そして花の世界に関わること8年、ようやく生花店の枠を超え、花の生産現場から、 お客さんの手に渡るまでの流通といった、業界全体の課題と向き合うステージに到達できました。
思考を巡らせ、悩んだ末、解決策の一つとして始めたのが、「霽れと褻」という新しい花屋のかたちです。
それは、花屋という空間で、沢山の花に囲まれ、彩りや香りに惹かれて、直感的に花を手に取っていただくのではなく、1つの花にスポットライトを当て、丁寧に紹介していくという手法。

もっと言うと、従来の花屋のように、花を面で捉えて、広く魅力を伝えるのではなく、花を点で捉えて、深く価値を伝えることです。
そのため、今回は花屋として、鋏を持つのではなく、ペンを取ることにしました。

人々が花について、正しい知識と深い関心をもっと持つようになれば、それに応えようと、業界全体が良い方向へ進むと信じています。

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本サービスでは、信頼のおける生産者に協力いただいた旬の花とともに、私たちが取材し、撮影し、執筆し、編集した「新聞」をお届けします。
4月号は「 梨元農園のスズラン」。梨元さんが丹精込めて作ったスズランと、花屋のぼく達が編集した新聞をぜひ体験してみてください。
後悔させない良いものができたと自負しています。

最後に、まだ世に生まれてもない創刊号に協力してくださった梨元農園の梨元さん、梨元さんを紹介してくださったセンティアの伊藤さん、企画段階から素敵なデザインでサービスを彩ってくれた、あちらべさんのお二人、WEBを制作してくれた大学時代からの友人の大西くん、的確なアドバイスをしてくれた加藤さん、そして、 BOTANICのみんなに感謝します。(他にも助けてくださった方はたくさん!)
3,000円/月(税抜)です。ぜひぜひお試しください!
(今月末はギフトチケットも発売します)

本サービスが花に関わる全ての人々を幸せにすることを願っています。

※本記事は2017年3月21日に投稿したものです。BOTANIC代表退任に伴い、現在、ぼくは霽れと褻の運営に携わっておりませんが、いちファンとしてその成長を応援しています。

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