田中 彰

20代後半で花業界に飛び込む。フローリストとしての技術を身に付けた後、東京で数店舗の生…

田中 彰

20代後半で花業界に飛び込む。フローリストとしての技術を身に付けた後、東京で数店舗の生花店運営を主とする会社を創業し、7年間経営。2020年6月、同会社の代表を退任。2021年11月、長野県安曇野市で新規就農し、「YARI FLOWER FARM」を立ち上げる。

最近の記事

沖縄での新たな挑戦 - 「美しい花を、美しく育てる」を追求して

YARI FLOWER FARMはご縁がご縁を呼び、このたび沖縄市に新たな圃場を持つことになりました。僕たちが沖縄での花作りに挑戦する理由、そしてこのプロジェクトがYARI FLOWER FARMの理念「美しい花を、美しく育てる」にどのように結びついているのかをお伝えしたいと思います。 沖縄プロジェクトは理念の延長 YARI FLOWER FARMの根本には「美しい花を、美しく育てる」という信条があります。この理念は、自然と共存しながら、できるだけ環境に負担をかけずに花を

    • 美しい花を求める新たな旅 - YARI FLOWER FARMは法人になります

      YARI FLOWER FARMは2シーズン目を終えました。 前回のnoteを書いたのは、就農直後の2年前。振り返っても記憶が殆どないくらい、この2年間は、本当に激動の日々でした。 ぼくは高知に生まれ、学生時代は京都と神戸で過ごし、社会人になってからの15年間は東京で生活していました。偶然が重なって辿り着いた安曇野のこの土地は、縁もゆかりもなく、ぼくにとってはまったくの異世界。 実家は農家でもなく、完全にゼロからの新規就農。知り合いは誰一人おらず、農業の経験はなく、農業

      • 美しい花を美しく育てる

        早いもので、信州の土地に住み始めて、ちょうど1年。 2021年は、住み慣れた東京を離れ、花農家としての準備に充てた年でした。 松本に移住したのは、具体的な展望があったわけではありません。なので、住み始めてからの数か月は、築50年の古アパートに仮住まいし、知り合いの農家さんのお手伝いを不定期にしつつ、散歩をしたり、本を読んだり、映画を観たりの日々を過ごしていました。 29歳で会社を興してからは、ほぼ毎日朝から晩まで仕事しかしていなかったので、そんな暮らしは何もかもが新鮮で、最

        • 個性的な花屋が好き

          こんにちは、久しぶりにnoteを書きます。 ぼくが住んでいる松本は桜がようやく満開になってきました。 Googleフォトを整理していたら、懐かしい写真(初代エコバッグ!)が出てきたので、昔を振り返りつつ、思ったことについて書いていきます。 一筆書きなので、着地がおかしくなったらすみません。 個性ある花屋の台頭花に携わる仕事を始めて早くも10年近くになります。 今年1月に松本に移り住むまでは東京で暮らしていて、東京から花業界の情勢を見続け、並走してきました。 振り返ってみ

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          [Tumblrからの移行記事]花屋になりたい子供の夢を壊したくない

          こちらの記事は以前Tumblrに掲載していたものです。 <初出:2017年4月6日> -------------------------------------------------- 花屋で働くことのイメージをみなさんはどのようにお持ちですか。Googleで検索してもらえば、「重労働」とか「低賃金」とか、おそらくそんなにポジティブな情報はないはずです。 ぼくは、花屋に働き始めたとき、花屋で働きたいなら、長い時間働くこと、身体を酷使すること、給料が安いことを我慢しなく

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          [Tumblrからの移行記事]八百屋的花屋をつくる

          こちらの記事は以前Tumblrに掲載していたものです。 <初出:2017年3月26日> -------------------------------------------------- フローリストは、花のことをしっかりと学んだ上で、花を扱うことが求められる職業です。料理人が、肉や野菜といった素材のことを理解して、調理するように。 しかし、昨今のフローリストは、花自体のことを学ぶ以前に、花を束ねたり、アレンジすることにガムシャラになる人が多い気がしています。たしかに、

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          [Tumblrからの移行記事]霽れと褻スタート!

          こちらの記事は以前Tumblrに掲載していたものです。 <初出:2017年3月21日> -------------------------------------------------- 弊社の新ブランド「霽れと褻」の公式サイトを本日(2017年3月21日)公開しました。 当サービスをどういう経緯で始めたのか、この場をお借りして少し綴りたいと思います。 ぼくの花人生は、 サラリーマン生活を離れ、東京・南青山の花屋の門を叩いてから始まりました。
そこで経験したのは、花が

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          BOTANICの代表を退任します

          この度、2020年6月30日をもちまして、株式会社BOTANICの代表取締役を退任し、同社を退職することになりました。 退任理由としましては、BOTANICのミッション「花卉業界をアップデートし、花・植物に関わる人を幸せにする」を早く、確実に、達成するためには、ぼくではない人間が会社を牽引した方が良いと考えたからです。 後任にはCOOの上甲が就任し、次のフェーズの舵取りを担ってもらうことになります。 BOTANICを2013年1月に創業してから、約7年半になります(法人化

          BOTANICの代表を退任します

          フラワーD2Cブランド「Lifft」はじめました(2019年の振り返り③)

          2019年の振り返りも最後になりました。 ①「イクス蔵前店」「イクス中目黒店」の閉店&リニューアルOPEN ② COOの参画により、フラワーショップからフラワーカンパニーへ ③ Lifftのローンチ 2019年4月に「Lifft(リフト)」ベータ版をスタートし、11月に正式にローンチしました。 2019年の振り返り最後として、なぜLifftというブランドを始めたのかについて書いてみます。 花を取り巻く課題ぼくは27歳で花の世界に飛び込み、東京・南青山の花屋で全くのゼロか

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          COOがジョインしました(2019年の振り返り②)

          前回投稿した2019年の振り返りの続き。 ①「イクス蔵前店」「イクス中目黒店」の閉店&リニューアルOPEN ② COOの参画により、フラワーショップからフラワーカンパニーへ ③ Lifftのローンチ ①については前の記事で書いたので、今回は②について。 COOがジョイン2019年2月、ぼくのAGC時代の同期であり友人でもある、上甲友規がBOTANICにジョインしてくれました。 彼は、AGCでの人事総務を経て、戦略コンサルタントファームに就職。経営のプロとして、主に

          COOがジョインしました(2019年の振り返り②)

          イクス中目黒店ありがとう(2019年の振り返り①)

          今年も1年、 BOTANICが運営する各サービス「ex. flower shop & laboratory(以下、イクス)」「霽れと褻」「Lifft」をご利用くださり、ありがとうございました。 本年を振り替えると、 ①「イクス蔵前店」「イクス中目黒店」の閉店&リニューアルOPEN ② COOの参画により、フラワーショップからフラワーカンパニーへ ③ Lifftのローンチ の3点が会社としては、主なニュースになりますが、今日は①について書きます(②についてはこちら。③に

          イクス中目黒店ありがとう(2019年の振り返り①)