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ありがとう鳥山先生。
6歳になる息子はドラゴンボールにハマっている。
息子から頼まれて、
『パパ、ドラゴンボールの絵を描いて』
『よっしゃ』
約30年前狂ったように描き続けたドラゴンボールのキャラクター。
スーパーサイヤ人の孫悟空を書いてみる。
ん?意外とサラサラとかけるじゃないか。
人間てすごい。手が覚えてる。
我を忘れて夢中になって書いていた。
そのうち喉の下あたりが熱くなって、胸の下あたりのワクワクというかなんとも言えない感覚が湧き上がってきた。
言葉にできない何とも言えない高揚感…。
アツい視線を感じて我に返った。
発信源は息子の眼差し。
ボソッと聴こえてくる声。
『パパめちゃうまいやん…すげぇ。』
あれ?ん??
会社でこのような感覚を味わうことはなかった。
同僚や先輩によると苦虫を噛んだような苦悶の表情を浮かべ手仕事をしてるらしい。
昨日は、定期的に行われる1on1ミーティングという名の上司の武勇伝を聞く会があった。
聞く会の締めくくりに笑顔が足りん、もっと楽しそうにしろ、そんなことでは管理職になれないとのありがたいアドバイスを頂く。
彼によるとこれからは成果を上げない者、会社に貢献してない者はどんどん給料は下がるらしい。
知らんけど。
アピール、競争に勝つ、要領良く、想定して動く、どうも苦手なんよ。
入社以来、臥薪嘗胆を絵にしたような日々を送って約20年経つ。ミスというミスは大体トモダチ、ネクタイもシュレッダーに挟まれた…
社会人になりたての頃に、田舎の親父から『今は根を張る時期じゃけえ、腐らずがんばりんさい』と言われた日を昨日のことように思い出す…
お父さん、安心してください。
その男は腐らずに未だに根を張り続けてます!
でもね。
今、ドラゴンボールの絵を描いてる間は忘れられるらしい。
いや、
思い出すという表現の方が正しいかもしれない。
本当にわたし。生きてる感覚。
これが貢献感なのか?
会社への貢献は今ひとつかもしれない。笑
でもこの瞬間に僕はこの子へのとんでもない貢献感を感じている。
ありがとう。
ドラゴンボール、そして鳥山明先生。