『愛する』(キャラ文庫)/『おまえが望む世界の終わりは』(ディアプラス文庫)
もともとこの二冊でご紹介したいと思っていた、単発のBL小説です。一冊で終わる本です。
なぜこの二冊かというと、わたしはとても好きなんだけどもしかしたらあんまり好いてもらいにくいかもしれない。でも好きだから読んでくださったら嬉しいです! の二冊です。明るい話ではないし、登場人物が共感できるタイプではないのかもしれません。
いい人や共感される人だけが息をしているわけではないし、いい人や共感される人だけが恋をするわけではないし。ということはどの作品を書いているときも思っていて。そんな二冊かもしれないです。
つきあってやってもいいよ! なんて気持ちになったら、読んでやってください。
『愛する』(キャラ文庫) 挿画・高久尚子先生
美術を巡る物語です。
絵画の生徒で美大生(年下)×絵画教室の先生(年上)。
美術の仕事をしていたころのあれこれを題材にしました。
意図せずに書いたのですが主人公の由多は、ASDなのだと思います。この本を読んだ当事者の方お二人から、「傷ついてしまった」というお手紙をいただきました。意図しないままわたしはたくさんのASD主人公を書いてきたと、この時知りました。
考え続けての答えが、「SF作家は担当編集者の夢をみるか? 毎日晴天!17」です。
今のわたしの精一杯ですが。届いていることを願っています。
『おまえが望む世界の終わりは』(ディアプラス文庫)挿画・草間さかえ先生
映画を巡る物語です。
特殊効果の職人(年下)×俳優兼映画監督(年上)。
特殊効果はほとんどCGに移行しているわけなんですが、その過渡期と今を最前線でやっている友人がいて取材させてもらいました。
一時間くらいあれこれ話を聴いたところで、
「ところで〇(わたし)何爆破すんの?」
と真面目に訊かれたことが懐かしいです。
青い火をどう作るか。911を特殊効果の仕事場ではどう見ていたのかということについては、彼からの言葉を敬意をもってなるべく引用しました。
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