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「会津を旅する映像や写真だよ」(12/3更新)

「やさしい楽しい旅を探してみる」

 丁寧に旅をはじめたい。
 それってきっと、行く先々で「丁寧」は違うし、これからどんどん変わっていくと思います。わたしには何が今の「よき旅」なのかは決められない。

 今、自分ができる旅をしていくので、よかったら一緒に旅してください。
 心だけではなく、体ごと旅ができると確かめ合ったり判断ができたら、旅行もしてみてください。
 わたしはちょっと会津を旅してきます。
 やさしい楽しい旅を、探してきます。よかったらご一緒に。

「令和二年神無月から霜月」

「2020年12月3日」

「2020年12月1日」

「2020年8月8日」

『喜多の華』に旅する(酒呑む)

 福島県喜多方市、酒蔵『喜多の華酒造』にお邪魔しました。
 社長の酒蔵見学は。観光の方にも対応しています。今回は少し突っ込んで、酒造りについて聞かせていただきました。

『喜多の華酒造』社長による酒蔵見学映像

『喜多の華酒造』社長による日本酒紹介映像

 日本酒好きにはきっとたまらない。なのにああなのに。
 すみませんちょっと聞き取りにくいかもです。イヤホンで聞いていただけたら聞けるかと。映像撮影のわたしに課題が……。この後アスパラの現場に行きたいのですが、音問題について試行錯誤してみます。

 聞き取りにくいので、わたしの「喜多の華」トークもここに!
 あくまでわたしが見てきた、呑んできた喜多の華の話です。
 わたしが会津に引っ越してきて最初に、
「日本酒っておいしい!」
 と、思ったのが喜多の華酒造でした。会津の飯豊山からの伏流水がとても生きた、きれいなお酒です。
 社長は見ての通りの頑固もので、酒蔵の中はほとんどが手作業です。あまりに好きで手伝わせていただいたこともあって、東北の食エッセイ『おうちごはんは適宜でおいしい』(徳間書店)の中にもたくさん出てくるお酒です。

 わたしが喜多の華酒造と出会ったとき、まだ後継ぎさんは帰ってきておらず、社長はとっても尖っておりました。昔ながらの酒造りの杜氏で社長です。実際のエピソードも披露したいですが控えます!
 そんなある日、後継ぎさんが帰ってきました。とても一生懸命きれいなお酒を造り始めて、それは社長にとって思いがけないことだったそうです。
「自分の代で終わりだと思っていたから、設備投資もしていなくて。あれも後継ぎが必要だと言うので買いました。全部のお酒を後継ぎの考えで作ってます」
 穏やかに朗らかに好々爺になってしまった社長は、もしかして儚くなってしまったのかとわたしは心配しました。
 そこに、都内で居酒屋をやっていて、家族のために閉めることを決めた友人が遊びにきて、蔵を案内して尖っていた社長が好々爺になった話をしました。
「それは。守るものができたからだと思う」
 守る家族のために安定した仕事に就くことを決めた彼は、言いました。
「自分の代で終わらせると思ってた時は、何を言っても自分が立ち向かえばよかったけど。後継ぎさん責められることのないように、それでだと思う」
 一国一城の主たちの考えなのだなと、心に残りました。

「全部後継ぎが考えて作っています」
 そう言っていた社長に、けれど今回変化が起きていることを知りました。
 日本酒紹介の映像で、社長がその話をしています。
「自分たちの時は、勘が頼りだった。けれど今は化学で造るから、失敗がない分もっと挑戦ができる」
 好々爺として「全部後継ぎが」と言っていた社長に、
「今の技術で自分ももう一度もっといい酒を造ってみたい」
 という思いが強く湧いたと知りました。
 「喜多の華酒造」では、社長も後継ぎさんも、
「もっとおいしいお酒を造りたい。造れる」
 と、意欲を燃やしてる。

 とてもきれいな「喜多の華」のお酒、是非是非呑んでみてください。

喜多の華酒造公式サイト

会津旨酒でも通販可能です。

「2020年7月25日」

『裏磐梯』へ旅する

写真がとても多いので、頁を分けました。

「2020年7月20日」

『会津旨酒五ノ井酒店』へ旅する(酒呑む)

2015年に「会津坂下町で出会った熱」でインタビューさせていただいた、会津旨酒五ノ井酒店さんがオンラインショップを開店させました。

これはもう酒を呑みに……いや、旅するしかない。

天候の関係で宗像窯さんへの旅と日にちが近くなってしまってわたしは、
「相手によってこんなに態度が違う菅野さん……」
と、人様に思われることを恐れた……いや、セルフで突っ込んだ。
宗像さんにも五ノ井さんにも、同じように敬意があるよ。
言い訳を聞いてくだせえ!
映像を観て自分で思ったのはですね。
「自分がある程度深いところまで知ってること(日本酒・多分だよ)と、大好きだけれど未知のこと(本郷焼)は聴いてて全然違った」
ということ。
あとね、五ノ井さんがちゃんと接客モードです。
「私」で、敬語だよ。
五ノ井さんの丁寧な接客、堪能してください!

会津旨酒五ノ井酒店の、五ノ井さんによるご紹介映像

五ノ井さんによる会津の日本酒解説!

ちなみにこの日本酒解説動画、白井さんの名前が出る度わたしの声が跳ね上がるので本当に恋しているのねとお恥ずかしゅうございます……全体にお恥ずかしい。
白井酒造さんLOVEなエッセイは、こちら「人生最大の壮絶な片思いがはじまったのである」

わたしは今回初めて知ったんだけど、何年もかけて「福乃香」という酒米を福島県は準備していたそうです。福島県はもともと「夢の香」という酒米があるんだけど、その進化版かな。
何故新しい酒米を開発していたのかというと、オリンピック合わせだったそうです。
華々しくデビューするはずだった「福乃香」、福島県内十六蔵が新酒を作っています。
わたしも一本買って帰ってもう呑んだ。
おいしかった!!
おうちで是非、デビューさせてあげてください。

わたしのこの日のお買い上げはこちらです。↓

「は! 白井さんのお酒買うの忘れた!!」
「ふふ。また買いにくればいいじゃない」
また買いに行くさ。
もう「天明」呑んだ。まろやかでおいしい。
おうちで「福乃香」華々しくデビューさせました。

会津旨酒五ノ井酒店公式サイト

会津旨酒五ノ井酒店オンラインショップ

会津旨酒五ノ井Instagram

「2020年7月18日」

福島県会津美里町・本郷焼『宗像窯』へ旅する

会津美里町、本郷焼の「宗像窯」にお邪魔しました。
八代当主宗像利浩さんにお話しを伺いました。
最後にギャラリーでとても大切なお話しを聴かせていただいたのに、そこだけ映像が時々止まってしまっています。
わたしの解釈で間違いもあるかもしれませんが、言葉を添えながら一つ一つご紹介します。

『宗像窯』入口きれいなギャラリーへの入り口を短い映像でご紹介です。

会津美里町『宗像窯』八代当主宗像利浩作陶八代当主宗像利浩さんの美しい作陶の映像です。

会津美里町『宗像窯』登り窯『宗像窯』の登り窯の映像です。
江戸中期から250年受け継がれできた登り窯です。

『宗像窯』ギャラリーで八代当主に作品をご説明いただきました。こちらの映像が、電波の関係か時々止まってしまって大切な言葉が抜けています。
「今日話せたということが大切なんですよ」
そんな風に宗像利浩さんはおっしゃいましたが、とても大切な言葉を聴いたので、わたしの記憶と解釈ですが文章にしてみます。
映像は、聞き手としてのわたしの拙さがとてもじれったいです。
訪ねる機会が巡ったら、作陶、作品について八代当主や九代目に伺ってみてください。

配信を終えた後わたしも初めて言葉にしたのですが、昨年拝見したときと九代宗像利訓さんの作品が以前と違うように見えました。
瑞々しいという言葉を映像の中で使っていますが、見つめていて心が高揚する美しさでした。
利訓さんの作品について、利浩さんが語ってくださっています。
大切に思えた言葉を記憶とともに書いていきます。
「父と息子ではなく、別の人間なんです」
「コツコツと毎日やっていたのでしょうけれど、ある時ぐんとよくなったんです。不思議でしょう。そこには人との出会いや機会などの、背景があったのかもしれません」
「反復していれば上手くはなっていくでしょうけれど、目指すものがなければそこへ進めないです。始めた頃、できない頃からでも、ここにいきたいと見ていたものがあったんだと思います」
「彼がいることがとても刺激になる」
最後にわたしを見送ってくださるときに、八代当主宗像利浩さんはこうおっしゃいました。
「彼(九代宗像利訓さん)には彼の視点、彼の見えている世界があってそれは私の話したこととは違うでしょうから。私を介さず、彼の話を今度は直接聴いてみてください」
親と子だけれど、別の人間として、互いの仕事に敬意を持っている。
親と子だけれど、お互いの命が全く別のものだときちんと知っている。

「わたしもがんばろうと思えました」
配信を終えて八代当主宗像利浩さんにお伝えしたましたら、
「充分がんばってらっしゃるじゃないですか」
そう言っていただいたので、
「最近心がちょっとサボってます。そんなことは今までの作家生活の中にありましたか?」
何十年も作陶をしてきた八代当主宗像利浩さんに尋ねたら、
「たくさんありましたよ」
と、笑ってらっしゃって、なんだか安心しました。

『宗像窯』公式サイト

『宗像窯』登り窯に火が入った記事。2017年6月4日

わたしが大切にしている八代当主の作品に金つぎをしていただいた記事。2019年7月5日

宗像窯八代当主宗像利浩さん作品

九代宗像利訓さん作品

宗像窯お庭

会津美里町

この日の夕暮れ

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