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読書後の感想📖大人の科学伝記「アインシュタイン」を読んで
「知る喜び。それは自然界からの最大の贈り物です」
「知識には限界があるが、想像力は世界を包み込みます」
P.25・29 アインシュタインの名言集5・7
読書後の感想|アインシュタイン 大人の科学伝記 サイエンス・アイ新書
最近ネットのnoteでアインシュタインの名前をもとにした「アキラシュタイン」というハンドルネームで投稿している。
しかし肝心のアインシュタインについては、本当のことを言うと「相対性理論」を発表した天才物理学者くらいのことしか知らなかった。
よってこれを機会に、その「アインシュタインについて学びたい!」と奮い立ち、本書を購入し読むに至る。
その内容は、
序 章 アインシュタイン前夜
第一章 アインシュタインの誕生
第二章 奇跡の年
第三章 特殊相対性理論
第四章 教授時代
第五章 一般性相対性理論
第六章 アインシュタイン・フィーバー
第七章 アインシュタインと平和
第八章 アインシュタインと宇宙
の項目に分かれ、アインシュタインの人生を誕生から亡くなるまでの順に、私生活や仕事・論文の内容など要所ごとにわかりやすく説明しまとめたもの。
まず、ネットで購入し、「伝記」と見聞きしていたので、物語のようなものかと思っていたら、手元に届き実物を見ると違った。
実物を見るとカラーの横書きでとても読みやすく、アインシュタインの人生を、年齢を追いながら要点ごとにまとめて説明する形で進行。
その中にはもちろん有名な「相対性理論」やその数式「E=mc²」といったものが登場する。
しかしこの本は、入門レベルの読者でもニュアンスがつかめるようにとてもわかりやすく解説されていた。
読んでみると
●「光も電磁波の一種で粒の性質を持っており、光速には上限がある」
●「エネルギーを与えるとより速く加速できるが質量が増える(『E=mc²
E=エネルギー、m=質量、c=光の速度』)。
この式よりEとmは根源的に同じもので、すべての物質はエネルギー別
の姿であることをあらわす(逆にエネルギーは物質の別の姿ともいえ
る)」
●「"時間"と"空間"は同じものでそれらは"時空"の影にすぎない("時空"の
形を正しく理解するには四次元の概念が必要)
という天才的な理論には驚いた。
とにかく読んでいて「相対性理論」についてもほんの概論だが自分なりに理解できた気がした。
新たなことを知ることで胸が躍り、すごく視野が広がり面白かった。
ただ残念なのは、ユニークな人柄なアインシュタインだったのだが、本人や家族の人生が、ノーベル賞も受賞し有名にもなり世界中で引っ張りだこになったようだが、この本からはあまり幸せだった気がしなかったこと。
結婚・離婚もあったし、本人の健康状態もあまり良くなかった。
時代的にも戦争があり、ユダヤ人だったので苦労したことあったようだ。
もっとも彼の人生がどうだったかを判断するのは本人だけなのだが……。
ほかにもアインシュタインの舌出し写真や脳が残っているいきさつ、原爆との関係など読む前に気にしていたことも載っていて真相を知ることができた。
読みやすくて知識の幅が広がる良本。
アインシュタインの入門には最適!! 常識のひとつとしてオススメ。