翔べ君よ大空の彼方へ 7-⑪ 夢
翔馬は夢を見ていた。
360度、見渡す限り緑で覆われた広大な草原。色とりどりの鮮やかな花々が咲き誇るその中を、すみれが駆けていた。
〝こっちへおいでよ！〟
満面の笑みを浮かべて叫んでいる。
翔馬はファイアスターの背に跨り、遠く離れた場所で手を振っている彼女の元に向かった。
けれど•••走れども走れども、彼女の元に近づく事は叶わない。
〝何故だ⁉︎〟
確かに彼らは疾走しているのに。
やがて、彼女は少しずつ彼等の方へと近付き、ようやく手を伸ばせば届く場所まで来たその時、彼女はまた笑って駆け出してしまった。
翔馬とファイアスターは全力で彼女を追った。ファイアスターもまた、彼女が誰であるのかを理解しているのだ。
けれど•••地の終わりは確実に近付いていた。
〝駄目だ、すみれ！それ以上先に進んでは！〟その前に捕まえなければ！
ファイアスターは駆けに駆けた。
全力を振り絞って。しかし•••。
「駄目だすみれ！それ以上は！」
翔馬の大絶叫が草原に響き渡ったその瞬間、すみれは地を飛び立ち、色鮮やかな一羽の美しい蝶へと姿を変えてしまったのだ。
絶望と混乱と。
翔馬は、ファイアスターの手綱を引いた。しかし•••ファイアスターは初めて主人に抗ったのである。
彼は知っていた。
蝶は夢である、と。捕まえれば、きっと夢は叶う、と。
そして、ファイアスターは空を見上げ
、勢いをつけて•••。
人馬は宙を駆けていた。
大地が遠ざかってゆく。ぐんぐんと。
お互いの黄金の翼を広げ、人馬は宙を駆けていく。
目の前の美しい蝶を追って。
馬に乗るその人の夢は、人馬一体となる事であった。どんな時も彼等を彼女達を思い、一緒に•••と。
そして、人を乗せたるその馬の夢は、
たったひとりの主人の願いが叶う事であった。
やがて、数え切れないほどの色鮮やかな蝶の大群が、人馬を祝福するかの様に周りを取り囲んだ。
空には数多の星々が浮かんでいた。
その星々の数だけある願いの中から、蝶は人馬の願いを1つずつ叶えさせる為に空へと導いたのであろうか？
〝もう手を伸ばせば届くだろう〟
ファイアスターもまた、翔馬を促していた。翔馬は頷いて、右手を伸ばした。
人馬を宙へと導いたその蝶は、翔馬が優しく差し出したその右手に、ふわりと止まった。
その時、ファイアスターは主人の夢が叶った事を知ったのであった。
やがて、蝶の群れは方向を変え、人馬を大地へと導いてゆく。
広大な海一面に、数多の星々が放つ煌めきが鮮やかに映し出されていた。
人馬はこの幻想的な光景を、しっかりと瞳に焼き付けていた。
そして、人馬は大地に降り立った。
なおも蝶の大群は人馬を取り囲み、数分後、一羽の蝶を守るようにして空へと飛び立って行った。
人馬はいつまでもその光景を見つめていた。
PS•••いつもお目に留めて頂き、心より感謝申し上げます🥹🙏
本日14時15分新千歳空港から東京へ戻ります✈️✈️
何だか寂しいなあ🐴👩🦰😢まあ、仕方がない！次の馬旅のために、仕事頑張らねば😤😤
次回配信は、9月21日正午🕛となります。
「FIRESTAR FIRST! THE REST NOWHERE〜〜！FIRESTAR IS TRULY
A WORLD TREASURE〜〜！」
一体何が起こったのか⁉︎
それではまたお会いしましょう😊🙏
AKIRARIKA
🐴馬旅に行きました🐴
タイキシャトル🐴💨🐴
🌈🙏🌈
知人の応援に📣📣
どうか売れますように🙏🙏
昨日は3頭がオーナーの元に☺️☺️
最終日の19日、期待のお馬さん登場🐴
（タワーオブロンドン産駒）
でも、飛行機乗らなきゃ✈️😢
どうか高値で
これから飛行機に乗って帰ります😭😭
馬旅投稿まだまだ続きます🐴💨🐴💨
AKIRARIKA
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