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コスプレイヤーが注目する台湾最大級の同人イベント「台湾FF」参加のすすめ
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次回の「台湾FF43」の開催日が8月23日(金)〜8月25日(日)と発表されましたね。現在、サークル参加受付も開始しており、2024年5月24日23時締切です。日本ではサークル参加の代理受付をご利用ください。
「台湾FF」とはなんぞや?と言うと、冬と夏の年2回台湾台北市で開催される台湾最大規模の同人誌即売会「FANCYFRONTIER開拓動漫祭」のことです。近年は日本から参加するコスプレイヤーも増えています。台湾は日本からも近く、円安の状況でも物価は日本と同じくらいで、治安も良くて、日本では見られなくなったレトロな街並みもたくさんあります。
【台湾安心宣言】
— 台湾に行きたいわん! (@taiwanikitai) April 11, 2024
台湾観光庁から皆様へ
今回の花蓮地震や台湾のことを
親身になって心配していただき
心から感謝いたします。
花蓮が元の姿を一日も早く取り戻せるように
これから政府一同励んで参ります。
台湾は安全です。
皆様、安心してお越しください。#台湾観光庁 #台湾観光 #台湾安心宣言 pic.twitter.com/IYwNHLJfPf
先日、台湾では大きな地震がありましたが、現在はほぼ正常で日本からの観光客もウェルカムなので、観光も兼ねて「台湾FF43」参加いかがでしょうか? 私は2019年から取材してきているので、同イベント参加に興味のある方向けに手引きをまとめました。下記は2024年2月に開催された「台湾FF42」の記事です。
台湾出発前に5000台湾ドル(約2.4万円)が当たるキャンペーンに応募を忘れずに
#台湾観光庁(#交通部観光署)主催
— 台湾に行きたいわん! (@taiwanikitai) January 3, 2024
📢NT$5000抽選キャンペーンは
📢2025 年 6 月 30 日 まで 開催中!
📢抽選参加には【 事 前 登 録 が 必 要 】です#台湾 到着日の1-7日前までに応募してね!
詳細はこちら😃
⬇️応募サイト(日本語)https://t.co/aL1eBv9jbT pic.twitter.com/OTP3Y93TRL
2025年6月30日まで抽選で5000台湾ドルが当たるキャンペーンが開催中。出発1〜7日前までに公式サイトで申し込み、現地の空港にある引換所で結果を受け取ります。5000台湾ドルの受け取り方を選べるのですが、電子マネーがおすすめです。当選したら電子マネーが入ったICカードを受け取ることができ、MRTやコンビニ、空港のお土産屋さんなどで使うことができます。有効期限があるので、使い切ることを忘れずに。
また、出発前にオンラインでの入国カード登録も忘れずに。現地で書くのは時間のロスになります。待機列が長いことが多いので。書き方はこちらのサイトが親切でした。
台湾ドルへの両替はどこがお得?クレジットカードだけじゃだめ?
現在の台湾ドルのレートは、1円=4.76ニュー台湾ドル(4月17日現在)。
台湾はクレジットカードが使えるホテルや飲食店、コンビニも多いですが、MRT利用時のICカードへのチャージやタクシー利用、台湾の文化や雰囲気を堪能できる夜市を満喫すると考えると、ある程度の現金は必要です。出発前に両替をするなら個人的に新宿のインターバンクがレートが高くておすすめです。現地で両替をするならレートが一律の空港内か、レートが日毎にバラバラの街中の銀行や郵便局になりますね。
台北までの旅費はどのくらい?
LCCならば飛行機代は通常だと往復5〜6万円くらい。
台湾最大の都市・台北は日本の東京から飛行機で約3時間半です。時差は日本と比べて1時間遅いくらい。飛行機代は2月や8月は高めになるので、可能であれば1〜2ヶ月前までにはチケットを取りましょう。直前に取ろうとすると直行便は2〜3倍くらいに値上がりします。
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台北には桃園空港と松山空港があります。「台湾FF」に参加するなら拠点の中心となる台北駅近くの松山空港が便利ですが、LCCを利用するなら成田空港〜桃園空港経由になるでしょう。
※ここで注意しておきたいのが、「台湾FF」開催のタイミングなので、来台するコスプレイヤー目当てに空港で出待ちする人がいること(特に開催前日)。SNSで「これから飛行機乗ります〜」「何日に台湾行きます〜」と告知するのは、やはり避けたほうが無難です。現在、5000台湾ドルが抽選であたるキャンペーンの結果発表が空港内の指定箇所で行われるため、その周辺で待ち構えていることがあります。前回、遭遇したというコスプレイヤーさんの話を聞きました(その人のファンというわけではなかった模様)。
台北での移動はMRTかタクシーのどちらか。
桃園空港から台北駅までは特急電車で40分ほど。片道150台湾ドルです。台北での移動の中心はMRTにするなら現地でICカードを発行すると便利です。MRT利用で注意したいのが、改札を通ったら飲食禁止であること。罰金があります。
あとは、タクシー代も安いっちゃ安いので、Uberを利用すれば現地の言葉が話せなくても行き先は迷わないから、タクシーメインで考えるならICカードは発行しなくてもよいかも知れません。
ホテルは台北駅エリア以外なら、1泊7000〜9000円で満足度が高い場所に泊まれる。一人参加ではなく、友人と同じ部屋にするとかなら,コストカットできるでしょう。
「台湾FF 」の開催地はMRT圓山駅に隣接する台北花博争艶館です。MRT路線図だけを見ると会場に近い、台北駅や中山駅、士林駅周辺のホテルを選ぶ人が多いんですが、中山国小駅や西門駅、松江南京駅、南京復興駅あたりからでも電車で10~20分くらいですし、タクシーでも1000〜2000円で会場に行くことができます。台北駅や中山駅、士林駅周辺のホテルは値段が高めになるので、路線図だと離れてるように見えるけど、実は近い上記エリアのホテルがおすすめです。
結論、「台湾FF」に3日間参加すると考えたら、食費wifiルーター等は別だとしても10万円くらいかかりそう。
「台湾FF」のルール コスプレしたまま会場に向かえる
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「台湾FF」台湾全土からだけでなく、日本や東南アジアからも多くのコスプレイヤーが参加しています。会場は、屋内と屋外に分かれています。屋内に入場するにはチケットが必要で、こちらは当日現地で購入するか、事前に台湾のコンビニで買うしかありません。もちろん、サークル参加する方はサークルチケットで入場できます。当日購入する場合は待機列に並ぶ必要があるのでおすすめできません。
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一方で、コスプレ撮影エリアは屋外になります。こちらはチケットがなくても誰でも自由にコスプレしたり、撮影したりができます。台湾は街中でコスプレをしても問題がなく、会場に更衣室がないのでホテルや自宅からコスプレして向かうのが一般的です。屋内は16時くらいを目処に閉鎖されますが、コスプレ撮影エリアは日が暮れるまで賑わっていますね。
コスプレ撮影エリアの様子
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さて、台湾のイベントでのコスプレ撮影ルールは、日本のイベントとは明確に違います。
(1)列を作って撮影する習慣がない。コスプレ撮影エリアで誰かが撮り始めたら、他のカメラマンも追随して囲み撮影が始まる。
(2)日本のようにコスプレイヤーへの掲載確認はない。撮られたらSNS公開は覚悟しましょう。
(3)台湾では囲み撮影が終わってから、列を作ってコスプレイヤーとの2ショット撮影までが一つの流れです。
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台湾ではイベントで良い写真を残そうというよりは、ファンとの交流の場だという認識が強いですね。それでもスケッチブックや名刺などを事前に準備して持っていきましょう。
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また、露出規制についても、同イベントのルールブックを見る限り、かなり寛容です。
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そして、これも台湾ならではなのですが、コスプレ撮影エリアにペットを連れてくる人が多いです。猫や犬だけでなく、鶏や蛇、イグアナまで多岐に渡ります。カメラマンの囲み撮影が見られることも・・・
初サークル参加でも写真集を買ってくれる?
サークル参加した場合、頒布する写真集が捌けるか否かは気になるでしょう。日本から会場に送るとしたら100冊以上、スーツケースに入れていくなら50冊くらいになるのでしょうか。
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まず、単価については台湾のほうが日本で頒布するよりも価格設定は高めです。現地の価格に合わせることができます。そして、台湾ではコスプレイヤーがイベントの中心だと言っても過言ではなく、お目当ての人だけじゃなく、ハシゴ買いも多く見られます。そして、やっぱり日本のコスプレイヤーは滅多に会えないので重宝されるでしょう。
Instagramを運用しているコスプレイヤーなら(Xを見ている台湾人も多いですが)、すでに現地にファンがいるでしょうし、実際に私が写真集を撮影した初サークル参加の日本人コスプレイヤーはファンがブースを訪れてくれました。皆さん、大学で日本語を専攻しているのか、アニメから覚えたのか、日本語で話してくれることが多いですよ。
8月開催の「台湾FF43」ではスコールにご注意
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台湾は梅雨の時期はスコールに見舞われます。晴れていても突然の雷雨が会場を通過するわけです。だいたい1時間くらい雨が止まないんですが、台湾の人達は雨に慣れているので傘も刺さずに歌ったり踊ったり、逆にテンション上がっている人も見られました。
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「台湾FF」の後は九份や夜市へ行こう
台湾はたくさん観光スポットがありますが、「台湾FF」への参加を優先すると、イベント終了後の夜しか観光する時間がないかと思います。台湾は働く時間が長いのと、レストランが夜8時くらいには閉まってしまうので、ライトアップされた廟や賑わう夜市が多くあります。そこで、いくつか紹介させてください。
士林夜市
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台北最大の夜市は食べるだけでなく、祭りを懐かしむ射的や輪投げ、エビ釣り、クレーンゲーム、洋服などを買うことができます。また、ランドマークでもある「慈諴宮」の赤提灯も見どころです。
饒河街観光夜市
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グルメをメインに楽しむなら、饒河街観光夜市がおすすめ。夜は黄金色に映える松山慈祐宮がすぐ隣にあります。
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こちらの夜市は一本道で、真ん中に屋台があり、左右で行き来することになります。8〜10時くらいは結構な混雑が予想されますね。台湾グルメといえば、小籠包や魯肉飯、牛肉麺などが真っ先に思い浮かぶでしょうが、台湾風ソーセージやパパイヤミルク、かき氷など美味しいものはまだまだたくさんあります。
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ちなみに、こちらにはドラマ「孤独のグルメ」でも登場した屋台「難忘米粉湯」があります。
九份
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アニメ『千と千尋の神隠』において、風景モデルの一つとも言われている九份は日本人にとって夜市と並んで思い浮かぶ観光名所かと思います。九份は山の奥地にあるものの、台湾の最大都市である台北市内からアクセスしやすい立地にあります。MRT西門駅から乗車できる高速バスの「965 板橋~金瓜石」ならば、目的地の九份まで約1時間で到着します。帰りのバスは21時くらいで終わってしまうものの、22時くらいまではタクシーがあるので(台北駅まで1200台湾ドルくらいなので、複数人で乗り合わせるのがおすすめ)、18時くらいのバスに乗れれば、十分に九份の夜景を楽しめます。
まとめ:「台湾FF」参加したいけど、どうしたらいいか分からないコスプレイヤーの方へ
もし写真集制作してのサークル参加をご検討の方がいたら、ご依頼をお待ちしております。こちらには書かなかったマル秘情報や実際のサークルの様子、現地でのサポートも頑張ります。過去にも、日本から参加したコスプレイヤーさんの写真集を撮っています。ご相談は気軽にどうぞ〜
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