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26歳の普通の男子がお産のイベントを開催した理由
26歳のどこにでもいる普通の男子がお産のイベントを実施した理由
遡ること約6年前。
と銘打った、イベントを2014年の11月に開催しました。
友達のシェアハウスのリビングを借りたので「居間」と「今」がかかっています。(余談)
そのイベントを機にmebaefarm (メバエファーム)という任意団体をつくり活動がスタートしました。
さて、早速ですが
出産はどこでしますか?
この問いに多くの人が「病院」と答えると思います。
そもそも他の選択肢を知らないっていう人もいるんじゃないでしょうか。
子どもを産みたいと思ったら何を食べるのが良いですか?
この問いに対しても、「何って?」と思う人がほとんどだと思います。
そう、僕らは出産にまつわる知識があまりにも乏しいのが現実。
いまこの文章を書いているのは32歳を迎えたごく普通の男。
三十路ボンバイエを超えてすら出産の知識が増えるチャンスはほとんどありません。もちろん僕が26歳の時も。
しかもこれは男性に限った話ではない。
僕の肌感覚で申し訳ないですが、出産についての知識をしっている女性もそう多くないと思います。
これは誰がわるいとかではなくて、ただ知るきっかけがなかったから。
義務教育中に保健体育で習ったのでしょうがほとんど覚えていません、、僕は。
いのちの誕生的なことは習ったのでしょうが、具体的にどこで産んで、何を食べてなんておそらく習ってないかと思います。
これもまた事実。
でもおそらく多くの人が通るであろう出産。病気ではない出産。
こんなに知らないことだらけでいいの?
結論、知らなくてもそこまで問題はない。
実際、その時がきて親に教えてもらったり、何かで勉強したりするから。
それで多くの人は無事、産まれてきている。
でも事前にもっと知っていてもよかったこともあるはず。
選択肢がもう少し多くてもよかったはず。
なぜなら、知ることで今よりも幸せになる可能性が十分にあるから。
ここで子どももいない僕がどうして出産に対し多少関心があるかのおはなしを。
スローライフとの出会い
10代後半のこと。
(お産の話というか人生の振り返りみたいになってきたw)
環境活動家の辻信一さんが提唱する「スローライフ」という考え方に出会い、こんな考え方、生き方をしたいと思うようになりました。
大量生産・大量消費ではなくて、人と人とが、人と地球とのつながりを大切にした生き方
そして、社会問題や環境問題についても自分で勉強するように。
当時、美容学生で大手の効率優先の美容室に就職が決まっていたのですが、もう自分のマインドはスローライフや環境問題にまっしぐら。そんな気持ちでは続くはずもなく、すぐに辞めて違う美容室で働くことに。
できる限り地球にもカラダにも優しい美容室で働きたいと思っていたので、自力で探して、家族経営の美容室で雇ってもらう。
その美容室の講習会で、経皮毒のことを学び、普段使うシャンプーやリンス、洗剤がどんどんカラダに溜まってカラダに悪影響を及ぼすということ。
そして、それはお母さんのお腹の中を通じて赤ちゃんにいくということ。
だから美容師の子どもはアトピーの子が多かったりもします。
経皮毒のことを勉強するうちに、「食」のことも勉強する機会がありました。
赤ちゃんはお母さんが食べたものが栄養となって成長します。
そんなことはさすがにわかりますよね。二十歳そこそこの僕でもわかりました。
親心としては健康な子どもを産みたいと思うのは普通なことでしょう。
でも添加物や遺伝子組みかけ食品などの不自然な食べ物は、人間のカラダに入っても不自然なままだからカラダにたまります。それが次第と蓄積され赤ちゃんに影響を与える。
これって、仕方ないの?
はっきりいってこの添加物大国ジャパンで一切添加物なしの食品や遺伝子組み換え食品、農薬ゼロの野菜を購入することは難しいかなと思います。
実際は購入できるけど、買える場所も少ないし、これが無添加なのかオーガニックなのかを見極めるのがまあまま面倒。(表示によっては無添加でも入っていたり、放射能の数値なんかはかなり調べるのも面倒)そしてやっぱり値段が高い。
全てを無添加やオーガニックのものに変えるのはハードルが高い。でも一部なら、少しずつならできるはず。そして取り入れたものを出す(排毒)ことならできるはず。
出す為にはやっぱり発酵食品が良かったり、玄米が良かったり、水にこだわったりと方法は様々です。
そういった食の話を聞いたり学んだりしているうちに、元気な赤ちゃんを産むにはやっぱりお母さんのカラダがきれいじゃないとダメだと思うようになりました。赤ちゃんができてから食を変えるのも大切だけど、赤ちゃんがほしいと意識し始めた時からやっぱり変えた方がいい。
そしてそれは女性だけじゃなくてパートナーである男性もそうであるべきだと。はっきり言って男は赤ちゃん産めないし、バカだし、女性には到底かなわない! でもだからこそできることはあるはず。
(ちなみに僕はパートナーもいなけりゃ、子どももいないし、医療関係者でもないのに、こんな事を書いていてすいません。でも一人でも意識が変わればいいなと本気で思ってるので大目にみてね。)
でもそうやって男性もちゃんと意識することだけでも大切なことだし、そうやってコミュニケーション取り合うことで赤ちゃんにもいい影響があると思います。もちろん夫婦関係にも。赤ちゃんはお腹にいるときからすでに親の会話は聞こえてるとも言われていたりもします。
お産のこと
最初はそういった赤ちゃんやお母さんへの健康面から興味を持ったお産だったけど、少しずついろんな情報を知っていくうちにもっとお産の素晴らしさみたいなものも知るようになりました。
きっかけはいろいろあるのですが、バースカフェという、
“誕生と命の大切さや、生まれること生まれる前のこと、命そのものの奇跡の話”
を全国にムーブメントとして広めているイベントに参加したのも大きいきっかけでした。バースカフェでは助産院と病院の違いや、幸せなお産のお話、胎内記憶の話、お産と食の話など、いろんな角度からお産の素晴らしさを学ぶことができました。(ちなみに男性参加率はかなり低めw)
バースカフェをはじめた、伝道詩人えいたこと瀬川映太さんは、様々な環境活動、平和活動を行ってきて、行き着いた先が「お産」だと仰っていました。バースカフェでは産まれた時にどれだけお母さんの愛情を受けるかで、その人の人格も変わるとのこと。
バースカフェに参加したことで繋がった、マクロビオティックを教えている先生などの講座や話なども聞くようになり、より普段の食事をはじめとした暮らしがお産に影響するかというのもより知ることができました。
例えば動物性の食事が中心だと陽性の力が強くなって難産になりやすいとか。逆に甘いものやアルコールを摂りすぎたりしていると、陰性になって流産しやすくなるとか。(陰陽調和の話なので興味あれば調べてみてね)
そんな小さい学びが少しずつ、少しずつ積み重なっていきました。
いつか自分のパートナーができた時にはいろんな選択肢を一緒に考えられたら良いなと思っていたぐらいだったんだけど、助産師の友達ができたり、家を貸してくれる友達ができたりと、ご縁がつながり、せっかくだからイベントとしてアウトプットすることになりました。
もっと多くの人にお産の素晴らしさや、僕が学んだことを伝えることが今、僕のできることだと。
26歳のどこにでもいる男子がこれを発信する意味はある!と。
これが僕がお産のイベントを開催するに至った理由です。
そのイベントは今思えば、イベントとして成り立っていない程の恥ずかしいレベルのものだったけど、たくさんの経験と繋がりをつくってくれた貴重な時間でした。あのイベントがあったからmebaefarmははじまり、今に至っています。
あれから少し月日は経ちましたが、まだまだ世の中の意識は変わっていないと思います。人生の本質である“いのち”や自分のカラダのこと。お産だけじゃない。何を食べるかもそうだし、子育てもそう。どう生きるか。
「こうありたい」と、自分の意志をもった選択肢を増やし、自分で選ぶことで、少しでも自分や家族の人生が楽しくなった方が絶対いい!これは今でも変わらない。
そして、イキイキとした大人がたくさんいる社会。子どもが大人になりたがる社会に。
最近は何もできていなかったけれど、やっぱりまだまだやらないといけないことがたくさんありそうだ!!