質問に答えるシリーズ④

今日は日曜日で休みの日です。
休みの日は何をしているか。

ただいま朝の9時、静岡県は富士市の実家で朝風呂に入りながらiPhoneをつんつんしつつ、この記事を書いております。
古希直前のお袋がおもむろに風呂場の戸を開き、「あんた、そこで目玉焼き食べるかい?」と声をかけてくれました。
「お風呂から出たら食べる、ありがとう。」と伝えました。
僕は18歳までこの家で過ごしました。
生まれてから18歳まで自分の部屋がありませんでした。
ひとりきりになれる場所はトイレとお風呂のみ。
トイレは僕が16歳までは汲み取り式だったので、長居はできず。
臭いですからね。
なので、必然的にひとりきりになるためにはお風呂に入ります。
誰にも邪魔されずに本を読み、アイスを食べ、汗を流す時間、というのが実家のお風呂で過ごす、という意味です。
お袋はそれをわかってくれているので風呂で目玉焼きを食べないか、と誘ってくれるわけです。

閑話休題。
さて、なぜ今日は実家にいるか、といいますと、14時から4つ年下の妹のバレエの発表会があるからです。
パ・ド・ドゥ、といいまして、男性ダンサーとふたりで踊ります。
ちなみに同性ふたりで踊るのはデュエットとバレエ業界では読んでいます。
3歳から13歳までクラシックバレエをお稽古していた妹。
身体を動かす喜びに目覚めたのか、30代半ばに差し掛かり、本格的にバレエに取り組むようになりました。
小さな頃は「(他人に)踊らされる踊り」だったわけですが、最近の彼女は「(楽曲と振付と物語に)踊らされる踊り」になっておりまして、我が妹ながらそのような動機に基づいた踊り、はぜひ目撃しなければ、と一族郎党(両親2名、我が家4名、兄一家4名)で14時からの発表会を観に行く、というのが休みの今日にすることです。
前置き長いですけど、僕はあまり「休み」と「休みじゃないこと」の区別をしていません。
だって今だって「休みの日」なんだけど、こうして文章をしたためるのは「仕事」であるから。
僕は、毎日休みだし、毎日仕事してます。
全てがプライベートだし、全てが仕事です。
仕事のために妹のバレエ発表会を観に行くし、仕事のために朝風呂に入りますし、プライベートのために企画書を書いたり、プライベートのために退屈な会議に出席したりもします。

誰にも雇われず、誰かを雇うこともしない生活を6年ほど続けていたら、最早なにが休みでなにが休みでないか、わからなくなってきました。

前回の「休みの日」は4月7日の午後でした。
まだ給食が始まっていなくて正午過ぎに帰ってきた娘たちといつもの美容室でいつものスタイリストさんにいつものように髪を切ってもらいました。
カットが終わってから近所のスターバックスでいつものようにダークモカチップフラペチーノを頼んで、歩き飲みしながらだらだらといろんなおしゃべりをしつつ、いつものようにいつもの壁の前で写真を撮る、をしました。

次のお休みの日は、22日です。
なにをするか特に決まってはいないので、午前中はいつものように起きて、いつものようにホットケーキかフレンチトーストを焼き、いつものように本を読むか届いているけどまだ観ていない映画(ジャック・リーチャー NEVER GO BACK)をいつものようにリビングのいつもの場所で観て、お昼は家族でいつものようにいつもの「やじるし」につけ麺を食べにいく、など、全般的に「いつものコース」になるんじゃないかと思われます。

というわけで、休みの日は、「いつものこと」をしています。


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