トラブルレポート:MacOS Sequoia 15.0.1へのアップグレード後、ログインができなくなった現象と対処法
問題の概要
本日MacOSをSequoia 15.0.1にアップグレードした後、ログインができなくなる現象が発生。
調査の結果、システムのアップグレード後にキーボード配列がJIS(日本語配列)からUS配列に強制的に変更したことが原因でした。
この配列変更により、パスワード入力ミスが発生し、ログインができない状態になりました。
問題の発生状況
パスワードの入力時に「@」やその他の記号の位置がUS配列に変更されていたため、実際に入力される文字が異なり、正しい認証が行われませんでした。
ログイン画面では文字の入力時に「●●●」が表示されるためにその入力文字の変化には気が付きませんでした。
発生した作業環境は以下の通り:
OS:MacOS Sequoia 15.0.1
本体:Mac mini (M1, 2020)
キーボード:HHKB professional hybrid
調査結果と他の事例
Appleからこの事象に関する発表も他の方の書き込みも見つけられませんでしたが、おそらくOSのアップデート後にキーボード設定がリセットされ、デフォルトのUS配列に強制的に切り替わる問題があると考えています。
特に、JIS配列を使用する日本語ユーザーには影響が大きく、ログインパスワードに「@"':;¥」などの記号を使っている方は要注意です。
どうやらAppleでは潜在的にこのような問題を抱えているようです。
対処法
いつも通りログインできなかったら…
「”USキーボード配列”になっているのかもしれない」と覚えておく。
注意点
US配列のまま新しいパスワードを入力しない
新しく入力しているその文字が思った文字ではない場合があることに注意してください。
パスワードを新しくしてしまったために、ログインできないという二次被害となってしまう場合があります。
もちろん、普段からUSキーボードを使われている方や配列を把握されている方は問題ありません。
私の場合は、再発防止のため”US配列でも入力キーが同じ文字”のみを使用することで再発防止対策としました。
紆余曲折(余談)
私のケースでは、複数回ログインができなかったため、しばらくロックされてしまいました。
そのため、パスワードを忘れた場合と同様に、Apple IDによる認証を行い、パスワードをリセットすることにしたのですが、この段階で「パスワードのヒント」欄に文字入力をした際、US配列になっていることに気が付きました。
ここでもし、今まで通りの パスワードを入力してリセットしたとすると、さらに問題は面倒になっていたでしょう。(要はまたリセットすればいいのですが…)
まとめ
今回のログイン問題は、MacOSアップデート後にキーボード配列が強制的にUS配列に切り替わることが原因で発生したと考えています。
大きなアップデート後などは「強制的にUSキーボード配列になっているかもしれない」と覚えておくことで、再発時にも慌てることなく対応できるでしょう。
また、Apple IDによるパスワードリセットは有効な手段ですが、その際も配列の違いに注意する必要があります。