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片頭痛の予防方法

片頭痛の起こる頻度が1週間に1回以上の場合は、予防薬を病院でもらって服用するとよいでしょう。片頭痛予防法は今後普及する片頭痛治療ではないかと思います。

片頭痛の予防治療が行われるのは

  • 頭痛が頻発する場合

  • 頭痛発作が強く一回の頭痛でも日常生活に大きな支障が出ている場合

  • 頓挫治療(痛い時だけ飲む薬)が過剰になっている場合

などとされています。
予防治療は治療効果が大きいですので私はお勧めしています。

片頭痛予防治療の利点

予防治療で痛みの頻度、強さが減少します。痛みをあまり感じなくなる点が痛くなってから飲む薬と基本的に異なる点です。 夕方1回の内服でよい人たちもいます。 予防治療効果発現は早い時で数日後に効果がでてきます。
予防治療効果は当院の予防治療成績にもでています。ごらん下さい。

当院の予防治療の経過表です。約100人の患者さんの治療成績です。


痛みの特に酷い人、回数が多い人には効果があります。

十分な予防治療が終われば頭痛を初めて経験した頃のような穏やかな頭痛に戻る事が多いようです。 肩こりの軽減効果が期待できます。 痛い時に飲む薬(疼痛頓挫薬)の効果を高めます。
以前は中々痛み止めが効かなかったのに予防薬を飲むようになって痛み止めが良く効くようになる効果が期待されます。

片頭痛の治療は今後予防治療中心に行われるのではないかと思っています。痛みが起こりにくく出来れば患者さん本人、社会に対する恩恵は大きいと思います。

片頭痛予防治療の欠点

1日に最低1回は予防薬を飲まないといけないわずらわしさがあります。 最低2-6ヶ月は内服を続ける必要があります。 妊娠、授乳期にある患者さんに使用が難しい場合が多いようです。妊娠は「特別の時」なので内服に抵抗がある方が多いようです。 副作用の点も考えておく必要があります。主なものに眠気、倦怠感、口の乾燥感があります。担当医師と十分にご相談ください。 通常の予防治療が不能、または投薬がむずかしい場合は漢方治療を用います。

予防薬の種類 : 血管収縮薬、カルシウム拮抗薬、β遮断薬 など


片頭痛の予防薬

予防薬の種類を表にしてみました。

片頭痛予防のための生活指導

早寝、早起き

生活指導としては早寝、早起きでしょうか。休みだからと布団の上にはいない事です、さあ布団から離れましょう。時間があるからと日曜日、休日におもいっきり寝不足を解消しようとしない事です。 寝すぎは禁物です。疲れや寝不足を解消しようと何時も起きる時間を超過して寝ない事です。それよりは早く休んで同じ時間に起きる事です。

良好な睡眠

眠りが浅い場合などは睡眠薬を服用し睡眠不足にならないようにしておきましょう。睡眠のしっかりしたパターン作りは大切です。睡眠障害がある人にはそのパターンによって適当な睡眠薬をお勧めします。寝つきが悪い人、途中で目が覚める人、早朝目が覚めてしまう人に応じ薬を選択します。良好な睡眠は頭痛を軽減させてくれます。

屋外では帽子を

昼間外にでる時には帽子をかぶりできれば夏場はサングラスをかけましょう。


pdfでも頭痛に関する日常生活アドバイスをお配りしているので、もし良かったらダウンロードしてご覧ください。

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