あきらめない頭痛クリニック医院長田村です。
鹿児島で脳神経外科をしていた時の頭痛持ち患者さまの事例を紹介します。
50代女性 片頭痛
私は 5年程前に狭心症になり風船治療をしました。その後 1年ぐらい過ぎた頃、勤務を終えて車で帰宅途中に、突然視界の一部分にぼんやりとした 2~3センチ位の丸い所が現れて、前の車のナンバーの一部が見えなくなりました。
その後、5分間ぐらいして今度はそのぼんやりとした部分がダイヤモンドの様にキラキラ光る物体に変化し、まず目の左側部分から 1~2時間ぐらいかけて右側へ移動して次第に視界から消えてゆきました。そして今度は頭痛と吐き気が襲ってきました。
最初は、頭痛は丸一日経たないと治りませんでした。また、頭痛が治まっても、目の奥が痛くて本当に辛かったです。
このような状態が 1ヶ月に 3~4回繰り返し起きるので、先生に診察して頂いたところ、片頭痛という病名でした。 私は、そこで初めてこれが片頭痛だと知りました。
<田村コメント>
片頭痛の予防の薬を処方し、改善することができました。
27歳女性 群発頭痛
私が初めてこの頭痛にかかったのは15歳の頃からでした。毎朝4-5時になると片側の頭が痛み、激痛で目を覚ましました。その度に病院に行き検査をしても「片頭痛」と言われ鎮痛剤をもらうだけでした。吐き気や目の奥をえぐられるような痛みに何時も耐えなければなりませんでした。
1-2ヶ月経つと普段の生活に戻りますが、1-2年毎に繰り返しおこしております。以前は頭痛が起こる時間が殆ど一定していたのですが、今はどんな時間でも突然起こります。鎮痛剤は全く効きません。現在はイミグランと酸素吸入をして痛みを取ってもらえるようになりました。治療薬(予防薬)を飲みはじめてからは強い発作は起こっていません。
<田村コメント>
群発頭痛は比較的まれな病気で特に女性の群発頭痛はまれです。 群発頭痛の特徴は寝付いて間もなく、あるいは明け方に頭痛発作に見舞われる事が多いのです。その痛みは激烈で転げまわる位の目の痛み、こめかみの痛みです。この患者さんは頭痛が起こる時間が不定期になった方ですが、比較的上手く痛みをコントロールできました。
76歳女性 片頭痛
私は76歳の老人です。数十年前から頭痛で苦しみました。他の施設で毎年1回は必ずCTを撮ってもらって頂きましたけれど病名はわからず苦しみました。
何時も近所の方々より「また頭痛ですか」との挨拶からはじまります。 頭痛で苦しんで痛さの余り、(気を紛らわすため?)茶碗、皿を何枚も割ったりしました。色々と皆さんから良いと言われるものは全部試してみました。何の効果もなく困りました。そして、自殺も考えた事もありました。
何時も行く先生(かかりつけ医)にここの病院を紹介して頂きました。この病院の先生のおかげで片頭痛と判りました。今まで聞きなれない病気でびっくりしました。
<田村コメント>
この方の頭痛は頭が割れるような激烈な頭痛発作が出る方です。痛みを恐れて生活されていました。痛みの強度が強く、予防治療を実施しました。
70歳女性 片頭痛
20年から30年、いやまだ長かったかもしれません片頭痛に悩みました。
きらきら光る物を見ても冷たい風に当たっても頭が痛くなる。雨前にも決まったように痛くなる。週に2回から3回痛みが起こります。
何で自分ばかりこんな雨天のような毎日を過ごさないといけないのか。薬局の薬も病院の薬も合わないのであきらめかけていました。
<田村コメント>
余り酷くもなかった片頭痛が中年になりひどくなった方です。通常の鎮痛剤でも痛みが止まらず酷い頭痛に困っておられました。この方も死にたいくらいの痛みであったそうです。トリプタン系治療薬と片頭痛予防治療を実施しました。
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