見出し画像

抱え込まず、チームで支える介護

本の制作に、構成などの編集作業で携わりました細川工房・細川生朗です。1967年生まれです。

私の親も高齢です。89歳の父は認知症が進み、だんだん歩く距離も短くなっています。その父と2人暮らしの母は85歳。きょうだいでメール連絡をしながら、なんとか支えています。


きょうだいで分担する考え方

今回、『諦めない力、ゆだねる勇気』の編集作業をするなかで、非常に印象的だったのは、きょうだいの連携です。

三浦豪太さんと、お姉さん、お兄さんの3人が、父・雄一郎さんと母・朋子さんの介護を、連絡をとりあいながらこなしていくことが、書かれているのですが、

1人が重く、抱え込むのではなく、日々連絡をとりあっている、それがすごいなあ、と思いました。


私の両親は、今のところ2人で生活できているのですが、入院とか介護認定調査とか、そんな時にはサポートが必要となります。

入院のときなどに連日通いつづけていると、だんだん疲れや不満がたまり、被害妄想的になっていくのが自分でもよくわかります。

この夏は、三浦家すごいなあ!と思って編集作業をしている一方で、自分の父は体重が増えすぎて、歩行や腎臓の数値にも影響が出ていました。私は、その頃に、コロナで体調を崩したり、締め切りが重なったりで、実家に顔を出す気力もなかったので、ここは三浦家に学び、きょうだいで役割を分担しようと思いました。

姉と妹に相談したところ、姉から、宅配の食事を始めたらよいのでは? とアイデアが出て、妹が実家に行くときに提案することにしました。

つらい時は、きょうだいやケアマネさんなど、他の人に頼って分担するほうがよいですね。

この本の編集をお手伝いして、その思いを強くしました。

三浦家のきょうだいに学ぶ

本の中で、三浦豪太さんが「エベレスト登頂」と「介護」を比べている箇所があります。

エベレスト登頂に関わるチームには、シェルパや医師、メディアなど多くの人が関わります。
そして介護にも、豪太さんたちきょうだいや、ケアマネさん、病院の先生、リハビリの理学療法士さんなどなど、多くの方たちが関わっています。

三浦雄一郎さんの介護が必要になってからも、次男・三浦豪太さんやきょうだいを中心に、さまざまな方がチームとなってサポートし、スキーや登山を実現しています。


エベレスト登頂も介護も、多くの方たちの力を合わせて実行していく、それが三浦家の考え方です。
これを読むと、
エベレストに登った三浦家のマネジメント能力と実行力は、ハンパないな!
と思うと同時に、この考え方を真似したいな、と素直に思いました。

今の日本の、多くの家族に伝わってほしいですし、そこでヒントを得る方は多いと思います。

他にも、親との関係構築、入院や転院の経緯、リハビリのスケジュール、目標の重要性、、、等々、共感したり、勉強になる箇所がたくさんあります。


『諦めない力、ゆだねる勇気』、ぜひ多くの方に読んでいただきたいと思っています。

三浦雄一郎・三浦豪太著『諦めない力、ゆだねる勇気』(主婦と生活社刊)

2023年10月13日発売:1500円(税別)
販売サイト

Amazon

楽天ブックス

セブンネットショッピング

ツタヤオンライン

Yahoo!ショッピング


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?