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人間が職業選びに悩む理由4選【回答2選】

「将来なんの仕事につけばいいのかわらかない。」
「やりたいことが見つからない。」
「とりあえず良い大学に入れば、将来安泰なのだろうか。」

こんな疑問を持ったことありませんか?

私の周りを見ても、どんな仕事に就くべきか…子供の将来が心配…と将来の仕事について悩んでいる人は多いです。

そこで今回は、なぜ人間は職業選びに悩むのかといったテーマでお話ししていきたいと思います。

これを読むと、「ああ悩んで当然だな。」と心が軽くなるかもしれません。最後にはちょこっとしたアドバイスもありますのでよかったら最後までご覧ください。

先に結論を申します。
職業選択で悩む理由としては、

  • 仕事の種類が増えすぎた。

  • 人類の歴史上、仕事選びは最近のこと。

  • 現在の情報量は多すぎ。

その答えとしては、

  • 「働いてみないとわからない。」

  • 「大事なのは自分と向き合うこと。」

です。
解説していきます。

職業とは

いつものように、タイトルに使用している言葉について定義を確認しておきたいと思います。
「職業は、生計を維持するために、人が日々従事する仕事。」
です。

仕事の種類が増えすぎた。

厚生労働省所管の独立行政法人「労働政策研究・研修機構」の調査によると日本にある職種の数はなんと約1万70000種類。
もう少し詳しく言うと厚生労働省編職業分類2011年改訂版では17,209種類の職業が掲載されていたとのこと。

まず17,209の中から自分に合っている職業を探すこと自体が難しそうです。
少し昔に遡って職業を考えてみます。

原始時代

原始時代に遡って考えてみると、狩りや魚取りをしたり木の身を採ったりが仕事と言えると思います。石器も使われており鏃(ヤジリ)、斧、ヤリなどを作っていたみたいです。

この時代では船を作って漁に出ていた記録がありますね。衣服は動物の皮で作られ、住居は穴を掘り柱を埋め立て、その上を木の皮や草で覆っていたようです。分担するというよりは共同の労働といった感じでしょう。

江戸時代

江戸時代では雇われて働くことを「奉公する」と言いました。奉公とは、家来が主君に尽くすことです。奉公する期間で呼び名も変わり、生涯を通じて奉公することを「終身奉公」といい、年単位での奉公を「年季奉公」、半年または1年の期間を決めて奉公することを「出替(でかわり)奉公と呼んだそうです。

終身方向は今の終身雇用を彷彿させますね。

この頃の職業選択では士農工商(武士、農民、職人、商人)が有名ですが、このような身分制度は存在しなかったというのが最近の研究で明らかになっているそうで、教科書からも削除されたんだとか。

支配層となる「武士」は変わりませんが、農村に住む「百姓」と城下町に暮らす「町人」という居住地で分けられており、士農工商のような職業によって分けられていなかったという説が有力のようです。もちろん百姓と町人の間に上限関係も存在していなかったという見解のようです。

江戸時代は人口の約8割が百姓だったという記録もあります。町人は全体の5%程度。僧侶や医者は上級武士並みに権限を持っていたとか。

基本的には職業選択はなく世襲(親の仕事を継ぐこと)が原則です。

職業を選び出したのは最近のこと

明治時代(1868年)19世紀

明治時代になり身分制度の改革が起こり、大名や公家を「華族」、武士を「士族」、庶民を「平民」と改めました。平民も苗字を使えるようになり、華族士族平民間の結婚も認められ、職業選択や移転・居住の自由も認められます。ヨーロッパで能力主義の考え方が進んだこともあり、この辺でようやく職業を選ぶようになってきたと考えられます。

そう考えると、「人間が職業選択をし出したのは最近のこと」と考えることもできます。

現在の情報量は増えすぎた。

まず、現在では終身雇用は崩壊し、副業時代とも言われています。

思考停止で一つの企業で働き続ければよかったものが絶対ではなくなり、複数の仕事を同時進行でこなしていくマルチタスクが求められています。

しかも、現在私たちが1日に接する情報量は江戸時代の人達の1年分、平安時代の人達の1年分とも言われています。

働き方も多様化し、求められるものも増え、情報量は爆発的に増えています。
この中から自分に合った情報のみを取捨選択するのもまた難しいのです。

いかがでしょうか。こう考えると、職業選択がとても難しいという気がしませんか?
今までやってきてこなかったことと、膨大な情報の量によって、私たちは脳は一種のパニック状態なのかもしれません。
これは悩むしかないといった状況ではないでしょうか。
少し対策について考えてみます。

対策1「働いてみないとわからない。」

これを言ってしまえば身も蓋もない気がしますが、MITの組織心理学者で有名なエドガー・シャインも仕事における価値観は30歳前後で決まると言っています。

つまり20代の頃は仕事の価値観を決めるための準備期間とも言えます。
「自分にはこれが合っているかもしれない。」と思っていても現実違っていたなんてよくある話です。

色々悩みながらも自分が「やってみたい」と思えるような仕事を探して、全力で取り組むんでみることが必要です。
特に20代の頃は与えられた仕事に対してとにかく全力で向き合うことが必要なのではないかと思います。
そうすることによって、30代で「自分はこんな仕事がしたい」と思うことができる気がします。

対策2「大事なのは自分と向き合うこと。」

そう考えると、結局のところ、大事なのは一生懸命に働いてみた結果、「自分と向き合うこと」なのだと言う結論に至ります。
どれだけ自分と向き合ったと思っていても、迷わずに進める人は少ないでしょう。自分と向き合いながら、一生懸命努力することで見つかるのが職業や仕事なのかもしれません。

迷いながら進むしかない。とも言えます。

まとめ

現代の働き方の多様化と情報量の多さが、仕事選びを難しくしていると考えます。
「あれかもしれない。」「これかもしれない。」と悩みながら与えられた仕事に一生懸命に取り組み、自分自身と向き合うこと。それがより幸せに働苦ことができる道なのではないでしょうか。そんなことを思いました。

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最後までご覧くださりありがとうございました。
私「あきらまこと」は、老人保健施設、特別養護老人ホーム、総合病院、訪問看護ステーションで作業療法士として勤務し、キャリアコンサルタントの資格取得後、ココナラで自己理解、就職・転職相談などのサービスを実施しています。
医療従事者や介護従事者の方はもちろん、それ以外の方でも
「やりたいことが何なのかわからない」
「自分の強みがわからない。」
「働き方に関してモヤモヤしている。」
そういった悩みのある方は是非ご相談ください。

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