人は電気ショックを受けると本当に飛び上がると実感したこと
よくマンガやアニメのワンシーンで、電気ショックを受けると、人がビリビリと固まって飛び上がるシーンがある。
確かに本当だった。
ある日、オーストラリアのとある牧場内を仲間とランニングしていた。
野原を突っ切り、川を飛び越えたり、いつの間にか、牛たちの柵の中に入ってしまったようだ。
「あの柵を越えて出よう」
キャプテンが言った。
高さは、そんなにない。1m20ー30cmくらいの高さに、針金の柵。
「電気が流れているから絶対触っちゃダメだ」
いつも大半がウソかジョークだから本当かウソかわからないけど、本当だった場合が怖いので、指示に従い、針金に触らないよう柵を越えることになった。
手間に大きめの石を置いて、
200m近くある長身のRは、普通にまたぐように越えてしまった。
運動神経のいいBは、石の上に立って、反対側にいるRの手を持って、余裕の両足ジャンプ。軽やかすぎる。
キャプテンを最後に、次は私のターンがやってきた。
石の上に上がり、
反対側にいるRの手を握る。
1歩踏み出すように、針金の上を越える。
後ろの足で石を蹴った。
その後ろ足が、針金に触った。
身体全身にビリっっと電気が走った。
身体の全部いろいろが開く感じがした。
そして、そのままその勢いで前方に1mくらい飛んだ。
本当は30cmくらいだったかもしれない。気持ち的には5mは吹っ飛んだと思った。
一瞬みんなびっくりして、手を握ってたRにも電気は走ったみたいだった。
笑いながらキャプテンが柵を越えてきた。
「今日は祝日だったからよかった。運がいい。
電流はいつもの10分の1しか流れてないよ。」
的なことを言っていた。
今日のは本当だったのか。
と電気よりもそっちが恨めしかった。
わずかな電気ショックにあったけど、人間は電気を受けるとあのマンガの絵のようにビリビリーっと飛び上がるというのはすごくよくわかった。