[即興型ディベートニュース速報] 2つの世界大会で歴史が動いた

2021年は色々なニュースがありましたが、即興型ディベートの世界では歴史に新たな1ページが刻まれました。

高校生世界大会で、日本史上初となる決勝トーナメント進出

大学生世界大会で、日本史上初となる(全体での)決勝トーナメント進出・準々決勝進出

となりました。正確な記録を可能な限り追ったところ、高校生世界大会は、2007年の初派遣から14年の歴史の中で初、大学生世界大会は約20年の歴史の中で初となります。おめでとうございます。

要因は複合的ですし、どれかに断定することはできませんが、長年のコミュニティとしてのノウハウの蓄積や成長機会の増加、コーチやサポーターの皆さまや本人たちの努力、世界大会での公平性の向上(英語を第一言語としないチームへの差別の禁止等)、一部選手によるディベート経験年数の増加(海外では中学生頃からディベートを開始するケースもあり、日本でも増えてきているようです)、またコロナをうまくチャンスにした(多くの国際大会/練習試合に参加しやすくなった)等かと思います。

また、長年日本が得意としていた「ロジックの精緻さ」や「カイゼン」はディベートの現場でもあったかと思いますが、それだけではなく、「感情に訴えかける力」、「英語力」、「全体最適の思考力」等の高まりを感じました。

いずれにせよ、私は過去にアジアのディベートで歴史に名を残した方のセリフである「アジア人だからといって言っている内容が変とかおかしいということは断じてあり得ない」という言葉が胸に残っています。それをある種体現したのではないか、とも思っています。

私は何にもかかわっておりませんが、おめでたい限りです。


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