"三足の草鞋"のすすめ

今回はディベートの話ではなく、ライフスタイルに関して書きたいと思います。

私は"三足の草鞋"をはいています。「即興型ディベートの専門家」としてnoteでは発信させていただいておりますのでなんのお話か、と思われるかもしれません。実際は、普段は民間企業でコンサルタントとして働いているので、「コンサルタント」、「研究者」、「教育者」という形になるかと思います。

後者の「研究者」、「教育者」を横断しているのは即興型ディベートが一つとなります。ただ実はそれだけではなく、サステナビリティ全般を研究しているため、先日はWorld Social Science Forum 2018と呼ばれる国際学会でジェンダーに関して発表しています。また、近年は「教育者」の方でもSDGsや、組織運営・設計論等のマネジメントに関しても講師をさせて頂いております。

原則として、月曜日から金曜日の平日は民間企業で働き、土曜日には大学の講師を行い、それ以外の土日では研究活動を行っているというような時間分担になっているので、なかなかスケジュール的には厳しくはあります。

それでも、この3足の草鞋に拘っている理由は3つあります。

1. 自分がやりたい「社会課題解決」はどれか一つでは完結しないから
3足の草鞋はHowであり、やりたいWhatは「どんなマイノリティでも不条理さ・理不尽さを感じない世界」づくりへの貢献です。これはコンサルタントでも経済価値にとどまらず社会的な価値も創出できるように、企業×自治体×アカデミア×NGO等のコラボレーションを仕掛けること等でもできますが、それが継続的にできるような知識を高めたり一歩別の視座から見れる「研究」、さらには少しでもそのようなことに関心を持ってくれたりやりたいと思っている人を後押しし、仲間をつくる「教育」もセットでないといけないと私は思っています。

2. それぞれで別の面白さがあり、相乗効果も生じるから
少し2つの理由が混ざってしまっていますが、それぞれはやりがいも違えばチームも違い、単純に面白いです。コンサルではプレッシャーがある中経営層ともお話できますし、研究では「科学する」ことを必死に考え、世界中の研究者のインサイトにも触れられますし、教育では生徒さんが「分かった!」と目を輝かせる瞬間に立ち会うことができます。
そして、別の能力も身に付きます。例えば、コンサルの最初のうちはプレゼンテーションを全部行うことなんて稀です。一方で教育の場だと全部デザインしないといけない。ある種その練習にもなったりします。また、コンサルでの分析手法は研究者でも活きます。特に、私の場合社会課題解決が一つ共通のテーマになり得るので知識面での相乗効果もあります。

3. 自分のキャリアに責任を持てるのは自分だけだから
もちろん色々な人は親身に心配もしてくれますし、アドバイスもしてくださり、とても感謝しています。一方で、不確実性が高いこの世の中何があるか分かりませんし、また自分のことを一番よく知っているのも自分です。そうなると、厳しい言い方をすれば、最終的に責任を持てるのは自分しかない、のだと思います。その際絶対的な正解をだれも出してくれません。
正直、先駆者の方はたくさんいらっしゃると思います。「2枚目の名刺」を持つ方もいらっしゃいますし、副業をしている人もいますし、フリーランサーの方もいらっしゃいます。そのような中で「三足の草鞋」は一つの私としてのライフスタイルなのです。

いかがでしたでしょうか。三足の草鞋、オススメです。

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