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8月に読んだ本たち

こんにちは、じゅくしんです。

最近ずっと読んでいたのが、よしながふみの大奥。先ほどやっと読み終わったのですが、面白かった‥読んで良かった‥。

男女逆転大奥という一風変わった設定ながら、あくまで史実に沿ってストーリーが進んでいく本作。

260年と何代も続く徳川政権の歴史を土台にしているために歴史ものとしての読み応えも相当にあるはずなのだけと、元々歴史に対して教養のない私は今更ながらに徳川家の歴史を勉強したいなという気になったり。

社会が女性を中心に作られたとしたら?

というファンタジーのもと、女性でありながら将軍として運命に翻弄されながらも強く生きる女性と、大奥という閉ざされた世界で生きる男性の関係性が描かれる。あくまでベースは少女漫画的なのだけど、今よりも人の命が軽く扱われている時代ゆえの簡単に人が死ぬ不条理さと、たとえ志半ばで人が死んでも、その思いは引き継がれていく、という200年を超える時代を描いた漫画だからこそ描かれる面白さが時代ものとしての面白さがあった。

個人的にはよしながふみは女性同士の関係性を描いているときが一番輝いていると思っているので、徳川吉宗と加納久道(男女逆転なので作中ではどっちも女性)の主従関係というか共犯関係ともいえる間柄はひたすらにカッコよくて、8巻の庭での二人の会話シーンは、奇跡的なまでの臨場感を放っており、本作の一つの山場ともいえる部分だったし、一番萌えを感じた。

全19巻だけれど一度もダレることなく、しかし一巻一巻がどっしりと濃厚で、最終巻の最後のページを読んだときは、大作を読みきったような読後感だったので、ぜひ未読の方は読んでみて下さい!



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